9625セレスポ フォローの風をどう効率的に利益につなげられるか?
セレスポですが、IRの方にちょっと質問したりしておりました。
すぐ返信があって好印象です。
全般的には、ここからはラグビーワールドカップから五輪、そして大阪万博と大きな
イベントが続く状況というのは環境的には大きなフォローの風でしょう。
ただ、「風」が強すぎて、それをどう効率的に企業の利益につなげていけるかというのが課題かな。
会社のコメントの趣旨の一部は以下のようなことでした。
・万博開催は大きなチャンス。
万博誘致のオフィシャルサポーターでもあり、「日本イベント産業振興協会(JACE)」
の理事会社でもある。
・イベントの制作コストにおいて人件費、材料費、輸送費の占める割合は大きく、これらコスト
の上昇が利益成長の抑制要因となっている。
・設営や輸送の外注化を進めるなど、協力会社との一層の関係強化を中心とした、制作体制の見
直しを図ることで、コストの抑制に努めている。
・現在は制作体制を抜本的に見直している過程。本社、営業・制作拠点が連携しながら、見直しを進めている。
この会社は、ここ数年、売上も利益も、そんなに大きい変化はありません。
相応に「安定」しているとも言えますが、成長性という点では、ここまでは疑問もあり、それがPER10倍
以下という現在の評価ということなのでしょう。
さて、ここからは大型イベント関係が続くということで、取ろうと思えば、受注そのものはやはり伸びる
可能性が大きいでしょう。
が、人手不足、材料費や輸送費の高騰、働き方改革等、コストの上昇も見込まれ、受注したはいいが、
利益は伸びないという事態も考えられます。
これらは四季報コメントを再確認したような感じです。
逆に言えば、上記の課題のコントロールを適切にすすめられれば、売上は伸び、利益率も向上し、
EPSは大きく伸びる可能性もあります。
万博が決定しても、出来高はしょぼくて、注目度は薄いです。
逆に特に割高感を感じない現状というのは、やはり中長期では投資のチャンスかもしれません。
あと、ここは電通とか博報堂のような大きな会社との関係というのはどういうことになるのかなー。
競合なのか協力・共同なのか、まあ、場合によつていろんなケースがあるんだと思いますが。
引き続き、状況を注目しておきたいと思います。