湖北 小谷城から鶏足寺へ(4)
鶏足寺から石道寺の方に向かいます。10分もかかりません。下に見える建物が石道寺のお堂です。
これが石道寺のお堂です。中には観音像などが置かれています。
http://kitabiwako.jp/spot/spot_1052/
上記に掲載されている仏像です。唇の色がきれいに残り(後補?)体の下の方にも赤色が見えます。
この湖北の木之本から長浜あたりの地域というのはたくさんの小さいお寺やお堂があり、平安時代以降
の観音像を中心とした仏像がたくさん残されています。
小浜のように海に面しているわけではないですが、日本海も比較的近く、大陸、朝鮮半島からの影響という
のも強くあった地域で、古代から、まとまった文化圏を形成していたのかもしれません。
この石道寺もですが、現在はお堂のみが残り、通常は僧侶の方はおられず(無住)、地域の村落の住民の
方がお堂を管理されているところも多いようです。
鶏足寺の方にまた戻ってきました。これは古墳の石室の石です。
ということで、この地域は古墳時代の末期あたりの小規模な古墳がたくさん残っています。
山のかかり、本格的に山の奥とか頂上とかいうことではなく、村落からははずれた、少し山のかかりになるような
ところに古墳はあるようです。
小規模といっても、しつかりした石室を組んでの古墳ですから、村の有力者などが葬られたのでしょう。
この場所に多くの人が集まり、なんらかの儀式なども行われたのかな?。
別に見て面白いものでもないですが、この古墳のところまで見に来られる方はほとんどないです。
ということで、最初に車をとめたところの近くの己高閣・世代閣という施設で仏像を見ます。
平安時代の一木彫など、かなり古く、また背も高い仏像が残っています。
ここから、向源寺(渡岸寺)の国宝・十一面観音(←美しく、均整のとれた素晴らしい仏像)を見に行き、
帰途につきました。
個人的には再訪する場所ばかりでしたが、また新しい気づきもあり、天候にも恵まれて、よい旅でした。
余呉湖など、この地域はまたゆっくり訪ねたいです。鶏足寺も、新緑の頃に訪ねるのもとてもよいと思います。
おわり