遅いことは猫でもやる

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太陽の旅 4

2009-08-27 10:53:32 | 行ってきました
四日目(快晴)

本日も好天。ヨーロッパの人は太陽を求めて、南フランスに来るのだそうだ。
昨日も真っ赤に日焼けしている人を何人も見た。

ホテル・バンバングードを出発し、まず近くの、シャトー・デ・ボーへ。岩山の頂上に作られた中世のお城跡と城下町である。石灰岩の岩山の中にある砦跡。小さな教会や、投石器のレプリカが屋外に残されている。投石機の作動実演をやっていたが、本物の石は遠くへ飛ばなかった。失敗なのか、危険だから飛ばさなかったのか。

 実戦でもこうした失敗はあったのだろう。砦跡は2/3以上崩れているが、石の
文化の強みで、名残は十分推察できる。一時間30分ほどゆっくり見学して、次
へ向かう。この車にはカーナビが着いていないが、夫婦のコンビが絶妙で、ご主人が「どこどこ方面は右か?」と尋ねると、地図を見ていた奥様が、「いいえそこは左に」などと
的確に答える。こちらの街道は、信号機は殆ど無く右回りのロータリーでデスト
リビュートしている。

 次に訪れたのは、泉の町。透明な水が流れる。入り口の町で絵画の蚤の市をやっ
ていた。泉のところまで行ったが、そこは青緑の深い淵になっていた。そこから
伏流水で100mくらい下流で地上に流れ出している。川には藻が生え、碧の流
れが、大きな木々の葉を通す濃緑の光とあいまって美しい。ここの川辺のカフェ
で昼食。ゆっくり休んでから出発。途中水車で製紙をしている工場見学をしなが
ら駐車場まで下る。

 ゴルドン城砦都市のすぐ下の,修道院と附属のラベンダー畑を見に行く。広大な
畑が3箇所以上、林の中に出現。紫色の花が一面に咲いていた。このラベンダー
は修道院で石鹸や香水の原料として使うのだそうだ。修道院の庭は麦が実ってい
た。いかにも修道院らしく質素な感じの建物であった。ゴルドンも観光地らしく、
中心の教会で結婚式を挙げる人がいた。擧式前に集まった人に花嫁が、いちいち
ハグしてキスを交わす挨拶を延々とやっていた。あんな可愛い花嫁ならみんな、
挨拶したいのだろう。

次はルシオンへ。ここは狩に明け暮れた領主の留守に、若い騎士と浮気をしたお
妃が、領主に今食べた料理がその騎士の肉だと知らされ、驚愕の余り崖の上から
身を投げ、その血の色で土が赤くなったと言れる伝説の地である。なるほど土が
血ほどではないが赤い。

 なぜかそんな伝説の地で、二組の結婚式に出会った。内一組は芸能人ではないか
と思うほどの美男美女で、プロカメラマンがさまざまなポーズを要求し、それに
応えていた。伝説の二の舞にならねばいいが・・・。(余計なお世話だ)

さてこれから、本日の宿探し。エクスプロバンス方面に向かい、行き当たりばっ
たりで探そうという予定だが、やはり、バカンスシーズンである。目に付いたホ
テルに飛び込んでは、断られ(エンプレ:満室)、日が暮れかかった。(7時過ぎ
である)ここも断られた5軒目のホテルのフロントマンが、車のところまで来てくれた。わたしが別のホテルを紹介しようと電話で交渉してくれ、やっと確保。中々親切である。原子力発電所、鉄鋼工場の近くのオーベルジュ、L’ETAPEに着いたのは、八時
半を回っていた。長い間運転をしてくれたご主人はさぞお疲れだったでしょう。

 ホテルのレストランはこの時間でも満員であった。前菜に出てきたオリーブを刻んだ塩漬けとパンがビールのつまみにちょうど良い。今日もワインがうまい。9時半には
じめたので、11時にお開き。長く楽しい一日だった。