有川浩著「3匹のおっさん」文春文庫2012年刊
旅には文庫本を持参することが多い。飛行機の中は絶好の読書タイムだ。今回も2冊持参し読了した。
最近TV化されたドラマの原作。3匹の侍をもじったのだろう。
定年直後のおっさん3人が自警団を結成、それぞれ剣道、柔道、機械いじり、の特技を活かし、町内の悪を懲らしめる。
おじいちゃん、息子夫婦、孫と三世帯が入り混じり、それぞれに自己主張しながら、平凡な日常を暮らすのだが、そこにアウトローが出没し、悪さを行う。
ゆすり、詐欺、強姦、学校荒らし、催眠商法、などなど町内に出没する小悪を懲らしめる。
読書家だった児玉清いわく「孫とおじいちゃsん、孫から見た両親、おじいちゃんから見た息子夫婦、そういう世代間のことが全て含めて見事に描かれている。いやいや面白かった。」
たしかにこのへんの描写は納得できる。
エンターテイメントとしてかなりのレベルである。