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小さな世界遺産(北スペイン) サンタマリア・デル・ナランコ教会

2014-08-25 16:26:22 | 行ってきました
 なだらかな丘は絶好の放牧地だ
 窓から眺める集落
 廃棄された街道沿いの教会

美しい村サンティジャーナ・デル・マルを後にして本日は珍しく8:45分出発。何でも本日最終到着地の世界遺産の教会の閉鎖時間に間に合わせるため、15分早めたのだそうだ。一行がわずか6名の団体なのでその辺はかなり臨機応変にできる。

スペインは基本的には農業国なのだろう。バスの窓から見る景色は牛、馬、やぎ、羊などの放牧地が次々と現れる。時折協会を中心とした集落が現れる。街道沿いに珍しく廃棄された教会がみられた。
 これが宮殿と言われる住居
 柱の彫刻
 板に従事の紋章が
 丘から見下ろす景色

オビエドに到着したら市街地を突っ切って郊外の丘へまっしぐら。オビエドはスペイン王国発祥の地だという。8世紀(711年)イスラムに侵攻されたスペインは、722年反撃開始。レコンキスタ(国土回復運動)が終了するまで続いたがその発祥がこの地だといわれる。
オビエド郊外のナランコ山腹にあるサンタマリア・デル・ナランコを訪ねた。古いロマネスク様式の小さな教会の遺跡、壁が厚い。そこから歩いて5分ほどのところにある住居(ガイドは宮殿というがそれほど大きくない)と管理人が一人で受け持っており、受付を交互にやっている。建物も素朴で石(レンガ?)作りの2階建ての小さな建物だ。世界遺産は規模ではなく歴史的な意義も認定の要素なのだろう。

イスラムの猛烈な攻勢に命懸けで反撃を開始した、この土地の当時の人々は物凄く勇気があったのだろう。それともこの時代のキリスト教徒は現在のイスラム信徒に匹敵するくらい戦闘的だったのだろうか。

壮大な教会を想像していたのだが、8世紀という時代のことだからか、或いはまだこの程度の影響力しかなかったからなのか、いづれにしてもこじんまりとした教会である。
小さな建物にそんな歴史が刻まれていると思うとその窓から見える眺めにも感慨が湧いた。

 小さな教会