台風が通り過ぎたあと我が家の猫の額ほどの裏庭を見たら、一面の黄金色。百花繚乱、ならぬ落花繚乱とばかりに金木犀の小さな花が一面に散っていた。この花はなぜか夜強く匂うように思う。元々香りが強い花であるが、秋の夜長にふんわりと言うか強烈というか、存在感を主張してくる。
台風とタイミングがピッタリあったのか、一夜にしてほとんど散ってしまった。手元に資料本がないので、24節気や72候を調べられないが、こんなに季節がはっきりしているのならきっと記載があるだろうと思う。
それでなくても秋の過ぎるのを早く感じるのに、拍車をかけるかのごとき落花である。