遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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木漏れ陽の中で

2013-09-12 11:57:00 | 雑感


木漏れ陽の道。太陽が眩しい。ついこの間まで木陰が嬉しい、と感じていたのに、今は陽の光が恋しい。
静かな林の中の道は、道も木も空も輝いて見える。自然に抱かれているという実感。

トップライトの林の中を進む。静かな林間の道だが、何故か静より動を感じる。ジブリの世界に来たようだ。

きれいな空気を大切にしたい。

蕎麦の花

2013-09-11 14:48:38 | 雑感


信州は蕎麦が名産である。数々の名店が県内にある。
金色の稲穂に混じって、白い蕎麦の花が咲いている。春巻きの蕎麦である。春先にも花が咲くのだが、このときは紅色の花も混じり、秋蒔きの蕎麦が咲く。

蕎麦は痩せた土地にでも出来る強い作物だけれど、この辺りの土は黒く豊かだ。季節を代表する白い花が秋を知らせる。

菊の節句

2013-09-10 09:48:22 | 雑感
じごぼう 唯一知っている食べられる茸
マッシュルームに似た白い茸

9月9日は重陽の節句。重陽の節句はなにか昔ハーンの小説で読んだような気がする。24節気では白露、「草露白し」。 朝夕少し冷え込み露が白く光って見える頃、を指します。宮中では盃に菊の花を浮かべて酒を飲んだり、詩歌を詠みあったりという優雅な過ごし方をしたといいます。「菊の節句」。

また「栗の節句」とも呼ばれ、栗ご飯などでその年の収穫を祝うこともあったそうです。

我が家の庭先にも収穫の秋は来ていました、注意深く足元を見てみると、そこここに茸が顔を覗かせている。野生の食用茸で唯一わかるじごぼうも姿を見せている。これ以外は見分けがつかないので決して食べないようにしています。

茸の節句としてもいいのでは?

実りの秋

2013-09-09 13:51:57 | 雑感


信州ではもう稲穂がしっかりと実っている。緑色から金色に変わり、重そうな穂をつけている。この頃の稲は昔に比べ幾分早くなったように思える。そういえば田植えも私達が中学生の頃は6月の梅雨時だったが、この頃は5月になっている。台風の被害を避けるためか。

我々の中学校でも、6月と10月に農繁休暇というのがあった。当時はクラスの半数近くが農家だったのだろう。我々は嬉々として下校したが、農家の息子達はあまり嬉しそうではなかった。

それにしてもこの色づき具合が鮮やかなのは空気がきれいなせいか。
今年は暑い夏だったからか、豊作ではないだろうか。

トンボ

2013-09-08 11:55:30 | 雑感


街ではめったにトンボを見かけなくなった。こちらでは夏の初めからトンボが飛び交う。
おまけに子供の頃見かけたヤンマ(オニヤンマ、ギンヤンマ)も見かける。カメラではなかなか捉えられないほど、飛び回るがトンボの2倍から3倍の大きさでブンブンと飛んでくる。小さな鳥と見紛うばかりだ。
昔はヤンマを見るとやたら追っかけて捕まえようとしたが、敵もさるものなかなか捕まらなかった。

秋になると真っ赤なアキアカネが出てくるが、今年はまだ見かけていない。家の前の調整池で幼虫が育つからだろうか。

まだまだ夏の気候だが、秋の気配が忍び寄るのどかな一日だ。

ねこじゃらし

2013-09-07 07:26:26 | 雑感


刈谷にもたくさん生えている雑草。
ねこじゃらし。昔本当に猫の鼻先でプルプル振ってみた。少し手を出したが後は面倒くさそうに首を振っておしまい。私が試みたのは老猫だったので、子猫であれば反応は違ったのかもしれない。

道端の側溝の脇にズラリと穂を伸ばしていた。

花に蝶

2013-09-06 12:15:56 | 雑感


散歩道の路傍に咲くマツムシ草。秋の気配とともに次々と開花してきたが、よく見るとヒョウモンチョウが沢山飛来している。他の花とくらげて蝶の飛来が著しく多いように思う。1,2,3数えて見れば7頭が戯れていた。

秋と夏の名残との融合か

眠れない

2013-09-05 09:49:44 | 


またも眠られない本に出会ってしまった。

池井戸潤著「オレたちバブル入行組」文春文庫 2004年

ご存知人気ドラマ「半沢直樹」の原作本である。おおむねサラリーマンのパワハラに対する仇討ち物語といったところだが、組織の重圧や理不尽さに不満を感じている多くのビジネスマンに共感を呼ぶのだろう。

登場人物の上司側があまりにも汚く、陰でつながっていすぎるところがやや現実味を失わせているが、それだけに意趣返しには思わず喝采を送りたくなる。

展開のテンポもよく、この先どうなるのかもう少し見てみよう、とついつい先へ読み進んでいたら、夜中の3時半を回り、「えーいこうなりゃ最後まで」と明け方になった。

これで脚本が確かなら人気が出るはずだ。ここ2回、途中でうたた寝をしてしまったが今度はしっかり見てみよう。

商道の本筋

2013-09-04 08:10:54 | 


高田郁著「銀二貫」幻冬舎時代小説文庫刊 2009年

この作者の小説は初めてである。大阪の寒天問屋が舞台の時代小説。商売に必要な始末(倹約)、才覚、信仰心に加え、暖簾(社会的信用)、筋を通すこと、
生きた金を使うこと、少し可愛気があること、独創性を持つことなどなど、マネジメントに必要な要素が、ふんだんに出てくる。勿論小説なので恋模様も絡んでは来るが。

大阪版本屋大賞の受賞作だそうだが、商売人にはたまらなく共感を呼ぶ本である。百田尚樹の「海賊と呼ばれた男」ほど完璧な姿として描かれておらず、それだけに真実味がある。著者は女性だろうか、男性だろうか。もし女性だトリたらビジネスが相当分かっておられる。

士魂商才、ものづくりのこだわりがここでも生きている。日本の良さがでている。
これは山本周五郎賞をあげてもいいのではないか。

夜が長くなって、空気も澄んできた。この本は眠らせてくれない。一気に一晩で読んでしまった。

次作にも期待したい。

乃南アサ史上最高

2013-09-03 09:16:12 | 


乃南アサ著「鎖」上、下新潮文庫刊 女刑事・音道貴子シリーズ

これだから、第一印象で決めてしまうのは危険なのだ。今回はズンと来た。
来客の合間を縫って読み進めた。

今まで読んだ音道貴子シリーズは少々冗長で、なんなの?と感じる展開が多かった。
ところが今回は違った。嫌な敵役、昔気質のベテラン刑事、テキパキ動く若手、暴力的な犯人達、DVもどきの仕打ちにあっている犯人の情人など、比較的わかりやすい登場人物が活動する。主人公が拉致拘束されてからの描写は、得意の粘っこい心理を描く筆さばきで独壇場だ。派手なアクションはないが地味に淡々と進められる。書き出しの猟奇的な幕開けとは裏腹に、きめ細かな状況描写が得意な作者の特徴が生かされている。

しばらく色々なものを読み散らかしていたのだが、久しぶりに手応えを感じた。

良い小説の常だが、早く次を読み進めたいが、終わってしまうのが惜しい、というジレンマに苛まれた。面白かった。