ペンタックスリコーイメージング株式会社発足

 予てからの情報通り、101日付けで「ペンタックスリコーイメージング株式会社」が発足したとの報道。HOYAが所有していたペンタックスのカメラ部門を、リコーが買収して完全子会社としたもので、今後はペンタックスブランドのカメラだけではなく、インクジェットプリンタもラインナップに加えるなどして、ペンタックスブランドを、再び(注)ニコン、キヤノンに伍するブランドにしようと云うリコーの戦略である。

 

注:1960年代後半から70年代にかけてのペンタックス、つまりPENTAX SP全盛時代には、台数的にはニコン、キヤノンを凌駕するSLR(一眼レフ)メーカーであった訳だが、その後ニコン、キヤノン両者が低価格機での攻勢を強める中で、いつしか弱小メーカーと云うポジションに甘んじる結果となってしまったのであった。

 

リコーは、自身がSLRに復帰するのではなく、傘下に収めたペンタックスにその夢を託すことにしたようであるが、それは「ペンタックスリコーイメージング」と云う名称に現れている。普通だったら「リコーペンタックスイメージング」だが、あくまでも「ペンタックス」を前面に出しているところにリコーの決意が表れている。今後のリコーの戦略に注目したい郷秋<Gauche>である。

 

 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、すみよしの森の小径でぽつりと咲く曼珠沙華。

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