唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
里芋と薩摩芋
今日は、いつも写真を撮らせていただいている方の所に、撮った写真をお持ちした。これまでも、ご自宅が判っている方の場合はご自宅に、ご自宅が判らない方の場合には、畑であった時にはその場でお渡ししているが、今日、お渡したいと思って持参した三軒分の写真は、2軒分は畑でのお仕事中に、一軒はちょうど自宅においでの時にタイミングよくお渡しすることが出来た。
写真を撮らせていただいているお礼に、荒らさないように気を付けながらの話しだが、田んぼや畑の隅に入らせていただいているお礼にお持ちする写真なのだが、大変喜んでいただけることが多い。7年間通ううちに顔を覚えていただき、怪しい者ではないことも知っていただいた結果だろうと思うと、こちらも嬉しくなる。
今日は、たまたま先週、「いい写真が撮れましたか?」と声をかけてくださった方の所に写真をお持ちした。畑でたまにお目にかかるだけの方だったので、チャックの付いたビニール袋に入れた写真を作業小屋の雨に濡れない所にピンで刺して置いてこようかと思って用意をしていたのだが、折よく畑仕事をされていたので、写真を直接お渡しして、ちょっとお話することも出来た。
7年前に恩田の森での撮影を始めた時に思った、風景や草花と云った自然だけではなく、都会の中に残された里山で暮らす人たちを撮ってみたいと云う願いがようやくこの頃適うようになってきた。郷秋<Gauche>だって、見知らぬ誰かにいきなりカメラを向けられたら、ムッとする。でもそれが、多少なりとも見知った人ならば、腹も立たない。そんなものである。
今日の一枚は、写真のお礼にと、その場で掘ってくださった里芋と薩摩芋(果たして「サトイモとサツマイモ」と片仮名書きした方が判り易いだろうか)。芋と云えば、ジャガイモとサツマイモをすぐに思い浮かべるが、旧来、日本で芋と云えば里芋の事であったとの事。頂いた芋の半分は、来春庭の隅に植えてみようと思い、深めの穴を掘って埋めておいた。残りの更に半分程をシリコンスチーマーで蒸して田楽味噌をつけて食べた。これだと蒸した後に手で皮をむけるので手間がかからない。懐かしいい味がした。ありがとうございました。そしてごちそう様。