AF‐S DX 16-85mmがモデルチェンジ?

 Nikon RumorsAFS DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VRII型に進化するのではないかとの情報が掲載されているが(see here)、これは実に怪しい。だってそうだろう。このレンズは2008222日発売と、登場からまだ310カ月未満の新しいレンズで、VRだって最初からVR II(ロゴがゴールド。I型は赤)だったんだから。

 

 同じクラスのレンズにAFS DX 18-200mmがあるが、こちらは200512月に発売となり、39ヶ月後の200994日にII型に進化している。コーティングが変ったとか云う人もいるけれど、「違いの判らない男」郷秋<Gauche>には勿論その違いは判らない。唯一わかるのは、自重で伸びてしまう鏡胴にロックスイッチが付いたことくらいだ(恥ずかしながらVRIIに進化した違いも判らない)。

 

郷秋<Gauche>は18-200I型を5年使った後にII型にスイッチしている。I型を使い始めて3年目くらいにVRユニットが壊れたので修理に出した時に、ホコリがたくさん混入していたレンズ内部のクリーニングもしてもらった。その後2年間で再び埃が多くなってきたので(特に鏡胴が伸びるタイプのズームレンズの宿命である)、オーバーホールも考えたが、費用対効果を考えて結局II型に買い替えた。

 

 この顛末を詳しく書くとこう云うことだ。既にD7000が出ていることからD90+18-200mmII型」のキットが激安で売られていた。まず、これを購入。新品同様のD90と手持ちの18-200mmI型」をセットで知人に適価で譲渡。差引18-200mm II型を3万円程度でゲットしたことになった。時折レンズキットが激安で出ている時があるが、そういう時を狙ってこういう裏技も使えると云う一例。ただし、18-55mmのようなレンズは新品でもほとんど値段が付かないので要注意。

 

 閑話休題。16-85mm F3.5-5.6G ED VRは、良いレンズである。広角側を35mm判換算で24mm相当の画角まで広げたのと引き換えに望遠側を抑えているのが18-200との最大の違いだが、広角側が換算24mmだと、更に広角のレンズを必要とするケースは多くない。室内での撮影で換算300mmは必要なく125mmあれば十分。郷秋<Gauche>は、徒歩での自然風景撮影でこれ一本でと云う時にはマクロ代わりにもなる18-200mmを、室内撮影の時、もしくは70-200mm70-300mmと云った望遠ズームとの併用の時には16-85mmと、使い分けている。

 

 またまた話が逸れたが、16-8518-200と比べると各種収差が程よく抑えられ、少々小振りとなった、実にバランスの良いレンズである。望遠側が見劣りするのに実売価格がたいして違わないことに不満を感じる方がいるかも知れないが、これはもう一度使ったら離せない、非常にコストパフォーマンスの高いレンズなのである。新たなズームレンズ購入を考えている方にとっては一考に値すると断言する。

 

 その16-85がモデルチェンジするとなるといったいどんなレンズになるのか。フォーカスレンジを替えずにコーティングを進化させることが考えられるが、価格を考えるとナノコーティングはないだろう。広角側を更に14mm35mm判換算21mm)まで広げて18-200との差別化を更に進めると云う事も有り得ないわけではない。もしそうなら、多少価格が上昇しても郷秋<Gauche>は即、買い替えだ。

 

 しかしなぁ、18-200のような売れ筋だからこそ、4年を経ずしてのバージョンアップも可能だった訳だが、玄人筋には評判は良くても本数が出ているとはとても思えない16-854年足らずでモデルチェンジとは、郷秋<Gauche>には俄かに信じられないぞ。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、採る人もないままに熟し朽ちつつある、柘榴(ざくろ)。何ともったいないことか。そのまま食べるもよし、焼酎に漬けるもよし、料理に使うもよし。もったいなさ過ぎである。と云いながらも、人様の庭のもの故、郷秋<Gauche>には撮ることしかできない。何ともはや恨めしい。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )