唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
2011年F1第15戦 日本GP
マクラーレン絶好調:2011年のこれまでのレースの通り、レッドブルが圧倒的に強いかと思った日本GPだが、3回のフリープラクティスすべてを制したのは、マクラーレン・メルセデスのジェンソン・バトン。何かと日本には縁のあるバトン故、気合が入っていたのは間違いのない事実だが、それ以上にMP4-24が絶好調であることもまた事実。シーズンスタート時点では、建前はジョイント・ナンバー1と云われながらも、同僚、ルイス・ハミルトンに傾き加減であったチーム内の空気を、ミスのない確実なドライビングで自分の側に引き寄せてきたバトンの12年のキャリアは伊達ではない。
頑張る可夢偉:小林可夢偉は、3度目の母国GPを、自己最高の7番グリッドからスタートする。可夢偉自身も計測を途中であきらめてピットに戻ってはいるが、レギュレーションによりQ3でタイム計測できなかったミヒャエル、ブルーノ・セナ、ペトロフよりも上位のグリッドを与えられることになり、明日は自己最上のグリッドからスタートすることになった。3年前のF1デビューしかり、Q1トップタイム通過しかり。「ラッキーボーイ」とは可夢偉のためにある言葉ではないかとさえ思えてしまう程の強運の持ち主である。
ベッテルのチャンピョン獲得なるか:鈴鹿以降に残された4戦が、つまらぬ消化試合なることは是が非でも避けたいところだが、残念ながら「幸運の女神」の女神に見初められてしまったセバスチャン・ベッテルは、鈴鹿でも圧倒的な強さを発揮し、F1史上最年少での2年連続シリーズチャンピョンを獲得する。まだ幼さが残るこの青年のどこにこれほどの強さが秘められているのか知る由もないが、圧倒的なアドバンテージを誇るRB7とミスとは無縁のチームスタッフに支えられて走るベッテルに敵はいない。2012年には、チャンピョンシップを最終戦までもつれ込ませることが出来るだけの「ゆとり」を見せてもらいたいものである。
例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、ガクが赤くなり紫の実をつける時期になっても、まだ咲いているクサギの花。