ニコンがDxOMarkのスコアで上位を独占

 まずはこちらをご覧くださいな(より詳細はこちら)。要するに、新たに発表されたNikon(ニコン)D600が、これまでトップとその次にランクされていたD800E(Overall Score 96。以下同様)、D800(95)に次ぎ、Overall Score 94で第3位にランキングされたと云う話しである。

 トップ10を見ると、35mmフォーマットのイメージセンサーを使うカメラはD800E、D800、D600、D4、D3X、D3sと全てニコンで、それ以外にはミディアムフォーマットのPhase One IQ180(4位)、同P65 Plus(6位)、同P40 Plus(8位)、Pentax 645D(9位)であり、ニコンと競合関係にあるC社(差し障りがあるとまずいので、今日も社名は伏せておく)のDSLRは一台も入っていない。

 ちなみにC社のカメラで最上位なのはEOS 5D Mark III(おっと、モデル名を書いてしまったので社名を伏せる意味も無いから、以下、実社名とする)でOverall Score 81。ちなみに81と云うOverall ScoreはニコンのD3200と同値。参考までに書いておくと、5D Mark III はフルサイズでボディのみ実売価格320,000円程度、対するD3200はAPS-Cで同57,000円である。

 勿論デジタル一眼レフのトータル性能はイメージセンサーの優劣だけで決まる訳では無く、操作性やAFポイント数、合焦スピード、測光やAWBの精度などなど、多くの要素を総合的に判断しなければならない訳だが、それにしてもキヤノン、5D Mark III、DxOMarkのスコアが価格が1/5以下のD3200と同じとは、情け無さ過ぎなんじゃないか? いや、20万円のD600で、500万円以上するPhase One IQ180の上を行ってしまうニコンが凄すぎると云うべきなんだろうな。

注:ミディアムフォーマットDSLRの場合、その特徴から要求されることが少ない、スポーツ競技の撮影などで重視される性能(ISO高感度時の画質)が低ポイントとなるためにOverall Scoreでニコンに負ける結果となっている。Phase Oneの名誉のために、ポートレート撮影で重要視される性能ではIQ180とP65 Plusが1、2位であることを付記するが、400万円以上の価格が正当化されるほど大きな差ではないこともまた事実ではある。しかしまぁ、こう云う価格カメラを使わないとクライアントが納得しない、モデルが本気にならない、ビルの壁一面に張る超特大ポスターなどでどうしても8000万画素のPhase One IQ180を使わざるを得ないと云う世界があるんだろうな。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、いったいどこからどのように生えているのか想像しにくい、近所のお宅の芙蓉の花。一応、DxOMarkのOverall Scoreが第2位の95ポイント、36MPのD800で撮影した写真である(^^;

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