ニコン対キヤノン

 最近良く拝見するblog(「Nikon 1でノラ猫や野鳥を撮っています)に面白いデータが載っていた(see here)。カメラ雑誌のコンテストに入選している方が使用しているカメラのメーカー別シェアである。

 そのデータによれば、日本カメラ2012年10月号入選者においては、ニコンが54%、キヤノンが22%、その他が24%で、アサヒカメラ10月号ではニコンが46%、キヤノンが19%、ソニー7%、その他が28%とのこと。

 カメラ雑誌のコンテストに応募するくらいの写真好きが使用するカメラは、まず一眼レフ。少なくともレンズ交換方式のノンレフレックス(ミラーレス)である。だから、ここにカシオが登場しないのは当然なのだが、一眼レフのシェアがニコンよりも大きいはずのキヤノンが、どちらの雑誌においてもニコンの半分程度しか使われていないのは何故なのか。

 ニコンの一眼レフで撮ると良い写真が撮れると云うようなことはない。ニコンもキヤノンもどちらも優れた一眼レフであり、機械としての出来に差はない。各写真雑誌の選者にニコンの息がかかっているからと云う訳ことでも無い(と思う)。

 例えばだ、トヨタのカローラが売れているから、カローラが良いクルマだとか、カローラを買う人がクルマ好きだなどと思う人はいないだろう。いや、例が古すぎた。カローラをプリウスに云い換えれば良いだろうか。待て、プリウスに云い替えるとややこしい話になる。現代的価値観からすればプリウスは良いクルマと云うべきだし、そのプリウスを選ぶ人の中には、現代的価値観からするとクルマに一家言ある方もそれなりの数が含まれている可能性があるからである。

 ここはやはりカローラの例で考えよう。つまりだ、クルマなんて安くて動いて故障しなければ良い人がカローラを買うのだ。クルマに特に興味はないけれどクルマが欲しい人フツーの来るか、カローラを買う。クルマが好きだったりする人ならば、それなりの価値観を持ってシビックだったりチェリーだったらミラージュだったりと、自分の個性に合うクルマを選ぶ。例が古過ぎで、ご理解いただけるのは40代後半以降の方に限定されるだろうけれど、要するに、キヤノンのカメラを選ぶのは、クルマで云えばカローラを選ぶのと同じなのである。だからキヤノンの一眼レフもカローラと同じように沢山売れるのである。

 勿論キヤノンにも5Dや7Dと云った、ここもまた古過ぎる例で恐縮だが、クルマで云えばトヨタにもセリカのようなモデルもある(あった)。写真を撮るのがホントに好きな人はキヤノンでも5Dや7Dを選ぶ。勿論そう云う人もいる。でもキヤノンの一眼レフを買う多くの人は、クルマで云えば、安くて走れば良いカローラを選ぶのと同じ感覚でキヤノンを選んでいるから、写真雑誌のコンテストに応募したりはしない。だから、カメラはニコンよりも売れているのに、写真雑誌のコンテストの入賞者に限るとキヤノンユーザーはニコンユーザーに半分になってしまうのである。

 つまらないことをぐだぐだと書いているうちに日付が変わってしまった。投稿の日付を昨日にするとFacebookとの連携はどうなるだろうか。

注:誤字脱字は明日修正予定です。

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恩田の森、更新

お待たせいたしました。本日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載いたしましたので、どうぞご覧ください。
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