唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
3億年消えないデータ?
日立製作所が、「半永久的」にデジタルデータの保存が可能な技術を開発したと発表したとのニュース。石英ガラスにデータを記録するらしいが、石英ガラスが経年劣化ないことから3億年以上データを保存できるとのこと。
一般的な光ディスク(CD・DVD)など現在のデジタル記録手法は、その記録(保持)期間が10~100年程度と短く、しかも高温・多湿に弱いなどの欠点があるのだそうだ。今回日立製作所が開発した技術では、素材に摂氏1000度で2時間加熱しても耐えうる石英ガラスを使うことにより3億年以上のデータ保存が可能になったと云うことだが・・・。
郷秋<Gauche>は信じないぞ、そんな技術。だってそうだろう、CDが登場した時の売り文句が「半永久的に使用が可能」であったではないか。半永久的の意味は「ディスク表面に傷さえ付けなければ」と云う事だったはずだ。傷さえ付けなければ半永久的にデータを保存できるはずであったCDが、今での10年で「ダメ」になると、書かれている。30年前の「半永久的」は嘘だったということだ。
そもそもCDが登場した時の「半永久的」を、郷秋<Gauche>は信じていなかった。だってそうだろう、いったい誰が「半永久的」であることを証明したのだ。だれも半永久的であることを確認もせず(することは不可能なのだが)、机上の計算だけで「半永久的である」と公言して、ユーザーを騙したのである。そんなことは、郷秋<Gauche>は最初から見抜いていたぞ。だからこそCDからDVD、DVDからBR-Dへと、せっせとデータをコピーし続けているのである。
その反省の上に立つならば、今回の日立製作所の新技術も、「理論上は3億年の保存が可能ですが、現時点では検証できていない、(あるいは判ってはいるけれど公表できない)諸事情により保存期間が極端に短くなる場合もあります」と、せめて注釈をつけるのが我が国を代表する企業としての良心と云うものだろう。
またぞろ出てきた「半永久的」に、郷秋<Gauche>は騙されないのであるが、百歩譲って、ディスク(あるいはそれに準ずるもの)が半永久的であったとしても、再生する機械がなかったが何の意味も無いではないか。
この例は枚挙に暇がない。オープンリールのVTR、同オーディオテープ、ELカセット、VHS-C、8mmビデオ、βビデオ、ZIP、5インチFD、遠からずVHSや3.5インチFDも再生不能になることだろう。むしろ、ローテクなSPやLP、8mmフィルムの方がはるかに再現性が高いとも云える。いざとなれば、再生機を自作することだって出来るのだから。
誰も確かめたこともないのに、「半永久的」などと云う、まことしやかな嘘でユーザーを騙すのは止めにしてもらいたいものである。
先週の土曜日の散歩の折りに、ピーマン、シシトウ、茄子、ゴーヤー、生姜など沢山の野菜をいただきました。ありがとうございます。野菜はすぐにあれこれ食べ始めたのですが、困ったのが生姜。しばらく迷った末に、一番簡単な味噌漬けに(^^;。何日くらいで食べられるようになるものですかね。