さすがフォトキナ、やっぱりフォトキナ

 ケルンで、世界最大の写真機材の見本市、フォトキナ2012が開幕し、それに合わせ各社から夥しいと云って良い程の新製品が発表されている。「さすがにフォトキナ」である。残念ながら、我が横浜で開催されるCP+がいくら頑張ってみたところで足元にも及ばない。各メーカーが力を入れて開発した新製品は、やはりフォトキナで発表されるのである。CP+もフォトキナに比肩する見本市になることを期待したいところが、残念ながらその為には、少なくとも二桁以上の年を経ることが必要なことだろうな。

 さて、注目される新製品数あれど、今年のフォトキナで郷秋<Gauche>が注目したいのは、レンズである。

 まず最初に書いておきたいのは、SIGMA(シグマ)が発表した新シリーズのレンズ群。詳細が判らない現時点では見た目のデザインが変わっただけのようにも思われるが、これまでのシグマとは一線を画した、文字通り画期的なレンズ群だと郷秋<Gauche>は見た。安いから選ぶのではない、良いから選ぶシグマレンズの登場である。と信じ、今後発表される詳細に注目したい。

 次に、Zeiss(ツァイス)が発表したソニーEマウントとフジXマウント用のAFレンズ。コシナ製ではなく、Carl Zeiss自らが設計・製造するレンズのようだが、このレンズのポイントはAF対応である事と、作られるのがAPS-Cイメージセンサーを使用するEマウントとXマウントのみで、M4/3用は(現時点では)その予定が無いと明言している事。

 でも、M4/3ユーザーががっかりする必要はない。何故なら、Schneider(シュナイダー)がM4/3用の14 mm f/2、30 mm f/1.4、 60 mm f/2.4マクロの3本のレンズを発表しているからである。発売までには1年程の時間を要するしMFのようではあるけれど、少なくとも現時点ではM4/3マウントのみと発表されている。

 三つ目に書いておきたいのは韓国のメーカー、Samyang(サムヤン)が発表する(フォトキナで発表するとの事前の情報だけで、実際に発表されたことを現時点では確認できていない)24mm 1:3.5のチルト・シフトレンズである。チルトとシフトが出来るレンズは是非とも使ってみたいと思いながらも、メーカー純正は20万円を超える価格ではとても手が出ない。

 そこにサムヤンからの登場である。既に日本に上陸しているM4/3用の魚眼が、メーカー純正の半額程度であることから、24mm f/3.5のチルト・シフトレンズも10万円程度の価格が大いに期待できる。これまで雲の上の存在であったチルト・シフトレンズに手が届くかと、期待に胸弾ませる郷秋<Gauche>であるぞ。


 今日の一枚は、記事本文中の最後に紹介した韓国のメーカー、Samyang(サムヤン)の製品で、既に郷秋<Gauche>が愛用しているM4/3用のFish-Eye、7.5mm f/3.5。ボディに装着する際のスムーズさからは、メーカー純正レンズ以上の工作精度を感じられる。これ程までにスムーズなレンズ装着感はFマウントにおいてさえも経験がない程で、Samyangの技術力の高さを窺い知ることが出来る。

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