SONY α(アルファ)10

 昨日ご紹介した、DSC-RX1に続いて、今度はPhoto Rumorsにα(アルファ)10が登場。グロテスクなDSC-RX1に比べてはるかにスマートで好印象なα(アルファ)10。

 レンズに向かって左下にあるのはレンズ取り外しのボタンだろう。と云うことは当然レンズ交換式。グリップ部についているダイヤルは撮影モードによってシャッタースピードあるいは絞りをコントロールするためのものか。

 郷秋<Gauche>としては大いに期待したリコーであるが、その先進性は認めても食指は動かないし、DSC-RX1はグロテスクに過ぎる。Photo Rumorsに登場したα(アルファ)10は一目でLUMIX GF1を基にした「フェイク」とわかるが、これなら買ってもいいかと思わせるデザインではある。
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バトンかライッコネンか

 F1ストーブリーグもいよいよ佳境に入ってきた。
 2010年シーズンに向けてはアロンソのフェラーリ入りが発表されただけで、それ以外の目立った動きはほとんど無いまま2009年最終戦から半月が過ぎたが、いよいよ大きな動きがありそうだ。

 14日にライッコネンのマネージャーがマクラーレンのファクトリーを訪問したとの報道があったかと思えば、今度はバトンがマネージャーと共にファクトリーを訪問したとの情報。

 ライッコネンは高給を要求したことによりトヨタとの交渉決裂(もっともその直後トヨタはF1撤退を発表したが)、バトンはブラウンGPに大幅なギャラ増額を要求してこれまた交渉決裂。二人が要求しているギャラを比較するならば、恐らくは、まず間違いなくバトンの方が安いはずだ。ひょっとするとライッコネンよりも10億円以上安いかも。マクラーレンにしてみればどちらにしても来期は二人のチャンピョン経験者で戦う最高のシーズンとなる。

 ダメなF60でもしぶとくポイントを重ねスパ-フランコルシャンでは優勝もしているライッコネンと、前半の怒涛の勢いの後は鳴かず飛ばずのバトン。さて、どちらを選ぶのか、云ってみれば究極の選択だな。二人がドライバーとして同等であるならばギャラの安い方を取るのは自明。だから郷秋<Gauche>は「バトン、マクラーレン当確」と読むが、さて如何に。

 と、ここまで書いてF1関係のWeb Newsを確認したら、メルセデスがブラウンGP買収を発表したとのニュース。上には「マクラーレンとしてはバトンを取った方が得策だろう」と書いたが、バトン的には2010年のギャラを下げてでも(とは云っても2009年よりははるかに高給?)ブラウンに残留した方が良さそうな雲行きになってきたではないか。先が読みにくいけれど、2009年レースシーズンに勝るとも劣らない面白いストーブリーグだぞ!
 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、なるせの森の見渡す限りの白菜畑。ではなく、ホンの小さな白菜畑。でも、見渡す限りの白菜畑かと錯覚させるにはどうすればよいのかを考えることで鍛えられる。だから恩田の森は郷秋<Gauche>の写真道場だ。で、この白菜、鍋物にしたら何人分?
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SONY のAPS-Cコンパクト、DSC-RX1登場

 今月8日に、18日(明後日の事だ)にソニーから新しい「ミラーレス」カメラが登場すると言う情報を書いたが(こちらを参照)、SonyAlphaRumors.comにはDSC-RX1の正面からの写真と共にスペックが掲載されていた。

 SonyAlphaRumors.comは、以前イメージセンサーは4/3(FourThirds)サイズと伝えたが、今日の記事によれば、

14.2-megapixel APS-C Exmor CMOS sensor

センサーはAPS-Cとのこと。裏面照射型のCMOSであることは以前の情報と同じ。また、レンズとマウントは、

Lens mount type lens, the Sony R, Interchangeable lenses: 16mm, 35mm, 60mm

ということで、レフレックス機構を持たない「ミラーレス」であることから、旧来からのαマウントではなく新たにフランジバックの短いマウント「Sony R」が採用された模様。ボディと共には発表されるレンズは3本で24mm、52mm、90mm(いずれも35mm版換算)とのこと。

 なお、SonyAlphaRumors.comのこの記事で最も注意しなければならないのはタイトルにある”FAKE”の4文字。噂通り18日に発表されるとなると「妄想」を楽しめるのはあと二日間だけとなりますね。せいぜい楽しませてもらうことにしましょう(^^)。
 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、竹林をバックにして輝く欅の黄葉。
☆☆☆

 昨日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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お寺で七五三?

 このところ何かと忙しくて疲れ気味の郷秋<Gauche>なのでありますが、久しぶりの好天に誘われて、まっ、週末の恒例でもありますのでカメラを肩にいつもの森に散歩に行って来たのでありました。

 あかねの森にある徳恩寺の大銀杏の黄葉が遠目にも綺麗でしたので久し振りに寄ってみることにしましたが、山門に向かう石段に据えられたのぼり旗には「七五三詣り」の文字が・・・。

 郷秋<Gauche>は、「七五三」は神社でするものだとばかり思っておりましたから、もうびっくり仰天。念の為にWikipediaで調べてみたが「旧暦の11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月であり、その月の満月の日である15日に、氏神への収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈る」とある。勿論広辞苑にだって「11月15日に氏神に参詣する行事」とある。

 ここでポイントとなるのが「氏神」であるが、氏神(うじがみ)とは、広辞苑によれば「住む土地の鎮守の神」であり、Wikipediaにも「日本において、同じ地域(集落)に住む人々が共同で祀る神道の神のこと」と書かれている。だから「七五三」はどう考えても神社でする行事である。でも、お寺でもやっている。お寺さんにも氏神様が祀られているのか?それはないだろう、きっと。

 実はWikipediaの「七五三」のページの概要には「神社・寺などに詣でる年中行事」と書かれている。つまり、詳細説明によれば「氏神への収穫の感謝を兼ねて子供の成長を感謝し、加護を祈る」行事であるのに、実態としてはお寺さんでもこの行事が行われていると言うことである。Wikipediaは実にわかり易い。

 それじゃ、氏神様に参詣する行事が何故、寺でも行われているのか。それはきっと「神社さんだけに儲けさせておく手はない」とお寺さんが考えたかなんじゃないかと云うのが郷秋<Gauche>の想像だ。大晦日にはお寺さんで除夜の鐘を撞いて、日付が変わるとその足で神社に初詣をするという、多くの日本人の宗教感覚からすれば何の疑いもなく受け入れられたんだろうな。
 

 今日の一枚は、珍しく記事内容と対応した徳恩寺の「七五三詣り」ののぼり旗と、見事に黄葉した大銀杏。
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Mailには名前を書いて!

 郷秋<Gauche>はE-Mailの第一行に「○△さん、こんにちは。郷秋<Gauche>です。」と必ず書く。「お世話になっております」とか「ご無沙汰いたしております」と書くときもあるが、それでもその後には必ず「郷秋<Gauche>です。」と書く。

 ところが、頂くMail、特に携帯電話からの送られてくるE-Mailに「こんにちは」でも「こんばんは」でもなくいきなり本題に入り「○△でした」もなく終わってしまうものが多くて困っている。誰から送られて来たMailなのか判らないのである。

 携帯電話同士のMailであれば受信時に電話機がアドレス帳を参照して送り主の名前を表示してくれるから問題はないのだがPCで受信する場合、少なくとも郷秋<Gauche>が使っているEudora 6.2Jにはそのような機能がないから、困る。

 E-Mailであれば当然PC・携帯電話の区別なく相互に送受信が可能なわけだけれど、携帯電話からPC宛に送るMailには、「ご挨拶」は省略したとしても是非ともお名前は書いていただきたいと云うお願いである。そうじゃないと折角デートのお誘いを頂いても、誰からのお誘いなのかわからないものですから。まっ、女性からのお誘いなら誰からでもいつでもOKの郷秋<Gauche>ではあるんですが(^^;
 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、近所の公園の紅葉青葉と鈴懸けの木の落ち葉。モミジと云えば紅葉する木の代表ですが、同じように分裂し紅葉する鈴懸けの木(プラタナス)の方が早く紅葉するようですね。
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郷秋<Gauche>、フォトグラファーからステマネに変身

 1年ほど前にステージマネージャーというお仕事と云う小文を書きましたが、明日は、一年前と同じ山崎小桃さんの演奏会のステージマネージャーを務めることになっています。上野の文化会館小ホールです。

 例年超満員、人気の演奏会ですが多分当日券も若干は用意があると思います。山崎さんはホンとに素晴らしい歌い手です。下記のサイトでチケット情報をお確認の上、どうぞご来聴ください。

ソプラノ山崎小桃 オフィシャルサイト
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ファインダー視野率100%は本当に良いのか

 写真趣味者と云うよりはカメラフリーク(趣味者)とSLR(一眼レフ)の話をしていると「やっぱりファインダー視野率100%じゃないと」みたいな話が良く出てくる。完璧なフレーミングが可能な視野率100%のファインダーこそが高級機、プロ機の証であると、これを使ってこそ上級者であると。

 果たしてそうだろうか。確かに視野率100%のファインダーでフレーミングした場合、写り込まないように見切ったものは確かに写らない。しかし、画面のぎりぎり端にちょこんと残したワンポイントが、プリントしたら切れてしまった、ポートレイトの後頭部の後ろにホンの僅かの空間を残してフレーミングしたのにプリントしたら後頭部が絶壁の如くに切れてしまったと言う経験をされた方も多いのではないだろうか。

注:ファインダーの良し悪しは、視野率よりも「倍率」だと、郷秋<Gauche>は思う。

 写真はプリントするときに、僅かながら上下左右が切り落とされる。さらに額装すると上下左右1cm程がマットの裏に隠れてしまう。メインの被写体が写真(画面)の中央もしくは上下左右から多少なりとも離れたところにある絵柄の場合には問題ないが、端ぎりぎりのところに重要なもの(被写体)があると肝心な部分が切れてしまう、あるいはあるべき空間がなくなってしまうことがある。

蛇足:アスペクト比(縦横比)3:2のカメラ(Four Thirds以外のDSLRはほとんどこれ)で撮った写真をL版、2L版にプリントすると左右が切れることも考えて撮影しなければならなりません。記念写真などで左右ぎりぎりまで人が並んでいる場合、プリントすると左右の方の身体が半分切れてしまいますので要注意。その場合にはKG版(ハガキサイズでアスペクト比が3:2)でプリントすれば良い事を覚えておいてください。

 もし、視野率90%のカメラで撮っていれば、プリントの時にケラレ(切れる)ても、マットの後ろに隠れてしまっても、あるべき「もの」も、あるべき空間もちゃんと見えることになる。

 郷秋<Gauche>は視野率約100%のD300を使っているが、画面の端の方に重要なポイントをもっていきたい時、地平線や水平線などを画面の下方ぎりぎりにもって行きたいときには若干大きめにフレーミングする事を心がけている。その上で、額装するときにはノートリミングで、透明アクリル板に挟む形式のフォトスタンドの場合には四方を少しトリミング(切り落として)してプリント。Webに掲載する場合には本来望んでいたフィレーミングになるまで四方を切り落として掲載している。

 いつもいつもそうしているわけではないが、ここは見せたいとか、微妙なバランスの余白部分が重要な写真の場合にはそれなりに意識してフレーミング、トリミングを経てご覧頂くようにしている。
 

 今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の11作目。長らくご覧いただきました建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真もようやく今日で終わりです。

 今日の記事本文にも書きましたが、例えば上の写真、2L版だとして、下が1cmケラレてしまうと、もう私の意図した写真とは違ってしまいます。この写真はWebへの掲載だけを意識していましたので特に下方はぎりぎりにフレーミングしましたが、万が一この写真を額装するような事があるとしたら、PhotoShopで下に1cm程度の「白」を作ってプリントするようになるでしょうね。
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OLYMPUS E-P2国内発表

 欧米では5日に発表になったE-P2ですが、日本国内では何故か一週間遅れの今日、発表となりました。果たして10日に発表となったリコーのGXRとの関係を考えて発表を遅くしたものかどうかは不明です。まっ、普通はライバルと目される物(者)があれば、それよりも1日でも早く発表するのが普通なのではないかと思うのですが・・・。

 さて、国内で発表となったE-P2はボディカラーがブラックとシルバーで、郷秋<Gauche>の確認が不十分だった可能性はありますが、海外ではブラックのみとの情報と比べるとバリエーション&選択の余地ができたのは歓迎すべきでしょうね。しかもシルバーのグリップ部はE-P1の黒ではなくこげ茶色で微妙に差別化されています。

 さらには外付けのEVFもブラックとシルバーが揃えられていますので、自由な組み合わせができて楽しいかも知れませんね。ただし良いことばかりではなく、E-P1と比べてボディ本体の価格が上がっているからなのかレンズが二本付いたキットは無く、17mm F2.8付きもしくはED14-42mm F3.5-5.6付きのどちらかになり、いずれの場合も外付けEVFはオプション扱いとなるようです。

リコーのGXRが出た後でこのE-P2を見ると、実にオーソドックスと云うのか古典的なカメラのスタイルをしているのがますます新鮮に見えて来るから不思議です。しかしだ、95,000円程度と思われるE-P2の価格は、もう少しでE-30にも届きそうなほど高価で、なんだか微妙だなぁ。
 

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の10作目。長らくご覧いただきました建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真もようやく終盤。いよいよ(ようやく)明日で終了の予定です(^^;。
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RICOH GXR登場

 予てよりの噂通り、昨日、リコーから新しいミラーレスデジタルカメラが発表された。このカメラに対してはカメラ・写真ファンの多くが並々ならぬ関心を持っていたことは間違いない。昨日、このblogに対する検索ワードの上位20件の内14件が「リコー / ミラーレス」(同義語を含む)であったこともそれを証明しているが、果たしてそれら多くのファンにGXRは応えるとこができるのか、うぅぅん、郷秋<Gauche>はちょっと心配だぞ。

 GXRのスペシャルサイトはこちら

 ちなみにこのリコーの新しいカメラの名前を郷秋<Gauche>は「GRX」だと早とちりした。GRXではなくGXRである。リコーの中での位置づけは、GR Digital系ではなく、GX(200)系だということである。ただしレンズユニットは「GR LENS」と「RICOH LENS」の二つが存在する。

 昨日、4/3Rumorsに書かれていた、

Ricohs camera system will start with two “lenses”, one prime, one zoom. The prime has 33mm real focal length, the zoom 5.1-15.3mm.

 について、「問題はzoom 5.1-15.3mmである。これがreal focal lengthであるなら明らかな間違いである。この数値はGX200のそれそのものである。GX200のイメージセンサーは1.7型だからreal focal length を4.7倍すると35mm相当の焦点距離、つまり24-72mmとなる。明日登場だと云われているリコーの新型がAPS-Cセンサーなら7.7-23mm相当となるわけで、こんな焦点距離の標準ズームレンズは有り得ない。」と書いたが、このreal focal length 5.1-15.3mmのズームレンズは事実であった。

 暫く前からリコーのミラーレス機(GRXのことだ)はレンズとイメージセンサーが一体化されていると云う噂が流れていた。果たしてデジタルカメラの中で最もコストがかかる部分の一つであるイメージセンサーをレンズと一体化し、レンズ購入と同時に毎回これをユーザーに負担させることは有り得ないだろうと郷秋<Gauche>は考えていたのだが、有り得たんだな、これが。しかしだ、まさかレンズ毎にイメージセンサーのサイズを変えて、更にレンズとイメージセンサーに最適化された画像処理エンジンまで内臓して来るとは想像もしなかったぞ。

 郷秋<Gauche>が考えるに、この「イメージセンサー・画像処理エンジン一体型レンズ」の最大のメリットは、レンズの光学特性の最適化である。これまでのレンズ交換式カメラの場合には、フランジバック(カメラボディのレンズマウントから撮像素子(フィルムやイメージセンサー)までの距離)が定められている為に、本来もっと小さく設計できるはずのレンズであっても規格通りのフランバックを確保する為に大きくなってしまったこともあっただろうし、光学的に無理が生じたこともあったことだろ。

 GXRのようにイメージセンサー一体型レンズとなると、設計するレンズの焦点距離に合わせてセンサーの位置を自由に設定することができる。規格通りのるフランジバック寸法を確保する為だけに存在した幾枚かのレンズが必要なくなる可能性だってあるはずだ。しかし、こんな事はフィルムの時代には絶対考えられないわけで、それをデジタル時代になっても延々とカメラ各社は引きずって来た。それの呪縛をGXRで断ち切ったリコーは大いに賞賛されるべきである。

 賞賛されるべきではあるが、これまで誰も考えなかった(考えた人がいたかも知れないが製品化はされなかった)イメージセンサー・画像処理エンジン一体型交換レンズが、マーケットで受け入れられるかどうかは、また別な問題である。何せ、本体に比してレンズユニットの価格がやけに高いのである。

 カメラ本体のyodobashi.com価格45,400円(ポイント分差し引き済み、以下同)に対して50mm F2.5 MACROが67,320円、24-72mm F2.5-4.4が35,820円。GX200(43,020円)とほぼ同等の性能となると思われる本体+24-72mm F2.5-4.4 VCが81,220円である。GX200と同等の性能のカメラの為に倍の「福沢諭吉」を用意する人がどれほどいるのか、郷秋<Gauche>には疑問だな。

 さて、実はリコーがGXRで提起した大きな問題が一つある。それは、これまでのレンズ交換型カメラで云われていた、「カメラ本体」と「交換レンズ」と云う言い方がこれまで通りで良いのかと云うことである。カメラ本体と云う言い方は、こちらの方が「本体」つまり写真を撮る上で最も重要なものであり、レンズは(勿論レンズがなければ写真は撮れないのだが)カメラの付属品、カメラに従属するべきものと云う考え方が基本にある。

 しかし、今回リコーが発表した「GXRシステム」は、この従前の考え方を大きく変えるだけの力を秘めている。つまりデジタルカメラにとって、最も重要なものはイメージセンサーと画像処理エンジンであり、この二つをレンズ側に内蔵したGXRシステムの交換レンズ「ユニット」はこれ自体がデジタルカメラ「本体」であり、従来「本体」と呼ばれていた部分は単なる操作・表示部でしかないと云うことになる。

 いますぐ「カメラ本体」と「交換レンズ」と云う言い方が変わるとは思わないけれど、デジタル時代のカメラにとって、何が一番大切な部分なのかと云うことを考えるきっかけをリコーのGXRが与えてくれていることは確かだな。
 

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の9作目。建築物の魅力には色々あるけれどこれまでご覧頂いたものと同様、建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真です。そろそろ飽きてきたかも知れませんが、もう少しだけお付き合いください。

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 昨日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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MicroFourThirds competition rumors summary!

 今日の記事は4/3Rumorsの記事からの引用である。

 11月9日付けの4/3Rumorsによれば、今日(10日のことだ)リコーから発表されるであろうミラーレス&APS-Cセンサー機は、

Ricohs camera system will start with two “lenses”, one prime, one zoom. The prime has 33mm real focal length, the zoom 5.1-15.3mm.

なのだと云う。でも、これは変である。

 prime lensのreal focal lengthが33mmだと云うのは判る。つまりAPS-Cセンサーの場合、実焦点距離を1.5倍すると35mm版における画角と同等の焦点距離に換算できるから、この場合33mm×1.5で49.5mmとなり、実にオーソドックスな標準レンズの焦点距離となる。個人的にはもう少し広角寄りの標準レンズであって欲しいけれど。

 さて、問題はzoom 5.1-15.3mmである。これがreal focal lengthであるなら明らかな間違いである。この数値はGX200のそれそのものである。GX200のイメージセンサーは1.7型だからreal focal length を4.7倍すると35mm相当の焦点距離、つまり24-72mmとなる。明日登場だと云われているリコーの新型がAPS-Cセンサーなら7.7-23mm相当となるわけで、こんな焦点距離の標準ズームレンズは有り得ない。

 この記事から得られるもう一つの重要な情報は、SAMSUNG の項でmirrorless camera with APS-C sensorと括弧書きで説明されている、NX Systemと云うカテゴリ名称である。海外のWebではこれまでにも幾度か見かけたNX Systemと云う名称、郷秋<Gauche>も書いたばかりの「ミラーレス」と類似した概念ではあるがイメージセンサーサイズをAPS-Cに限定しているところが特徴である。

11/11追記:上記の「NX Systemと云うカテゴリ名称」と云う記述は郷秋<Gauche>の事実誤認で、NX SystemはSAMSUNGのAPS-Cセンサーを持つレンズ交換方式カメラのシリーズ名でした。NXはパナソニックのG1同様、一眼レフに類似した形のカメラですが、レフレックス機構を廃し変わりにEVFを内臓しているようです。

 いずれにしてもこのカテゴリは、一昨日にも書いた通り今年(2009年)の7月3日にOLYMPUSがE-P1を発売することでできたばかりのカテゴリである。一方ではEVILと呼ばれることもあるし、日本ではこのところ「ミラーレス」と呼ばれることが多くなってきている。新しいカテゴリが定着するまでには今しばらく時間がかかるだろうし、その呼び名が定着するのにも時間がかかるんだろうな。

 いずれにしても、これまでの情報が正しければ、まもなくMicro4/3に対する最初の挑戦者が登場するようである。10時間後が楽しみだぞ。てっ、E-P2の発表の時のようなこともあるから期待し過ぎないようにしないとね。
 

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の8作目。建築物の魅力には色々あるけれどこれまでご覧頂いたものと同様、建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真です。そろそろ飽きてきたでしょうか。残念ながらと云うのか、ご期待に応えてと云うのか、まだまだ続きます(^^;

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 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
(22:45追記)
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全日空のモヒカンジェット復活

 ANA全日空のモヒカンジェット復活するらしい。「ANAの~」と書いたけれど、後にモヒカンジェットと続くならば、ここは「全日空」と書くべきだな。

 モヒカンジェットをご存知ない方のために少し説明。モヒカンとは1969年から20年間、ANAの機材に描かれていた塗装のこと。機体上面、コックピット上部から垂直尾翼までと機体側面、コックピットのサイドウインドゥから客席ウインドゥさらに水平尾翼下部まで青いラインが引かれ、垂直尾翼にレオナルド・ダ・ヴィンチ考案のヘリコプターのマークが書かれたANAの塗装。この塗装が最初に施されたのがボーイング737-200だったので「モヒカンジェット」と云うわけだ。

注:ヘリコプターのマークは、1958年に極東航空と合併しANAの基礎を築いた日本ヘリコプター輸送の社章でANAに引き継がれたものである。

 何故「モヒカン」と呼ばれるのかと云えば、コックピット上部辺りに描かれたラインがアメリカ先住民族のモヒカン族(調べてみると、正しくは「モホーク族)のようである」の頭部の左右を、弓を射る時に邪魔にならないように刈り上げ中央部の髪だけを残す髪形に似ているかららしい。郷秋<Gauche>には、そう云われればそう見えないこともない程度にしか思えないが、そのネーミングにはインパクトがあり一度聞いたら忘れない名前ではある。

 その、使われなくなって久しいモヒカンジェット再就航と聞いて、そんなに古い機材を一体どこから引っ張り出して来たのかと思ったら何のことはない、現用のボーイング767-200に当時の塗装を再現した特別塗装機なのである。低迷する需要喚起の為に1機導入し羽田-宮崎、羽田-鹿児島線に投入されるとのこと。

 モヒカンジェットが現役であった頃、これに乗って宮崎にハネムゥ~ンに出かけた世代を呼び込むためのツアーが沢山企画されているようである。しかしなぁ、1機しかないということは、点検の時には飛ばないし、悪天候で欠航でもしようものならたちまち機材繰りが行き詰まり、代打で通常塗装の767が飛ぶことも多くなることだろう。

 ANAからは2013年まで就航とアナウンスされているから、そんなに長く飛ばすのならせめてもう1機モヒカン塗装の767を用意しておいた方がいいんじゃないかな。そうそう、昔の塗装を復活させるならば、ANAよりもJALの方が先だろうと郷秋<Gauche>は思うんだ。だって鶴丸から現行塗装にチェンジしてから急降下のJAL。鶴丸に戻せば昔の勢いも戻って来る、訳はないよね。
 

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の7作目。建築物の魅力には色々あるけれどこれまでご覧頂いたものと同様、建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真です。そろそろ飽きてきたでしょうか。残念ながらと云うのか、ご期待に応えてと云うのか、まだまだ続きます(^^;
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11月10日リコー、18日ソニー

 OLYMPUSが7月3日にE-P1を発売し、11月5日にはE-P2を発表(欧米のみで何故か日本国内では未発表)、Panasonicが9月18日にLUMIX GF-1を発売したことにより一気に人気沸騰したのが「デジタル一眼」と呼ばれ、ここに来て「ミラーレス」と呼ばれるようになって来たニューカテゴリのデジタルカメラ。

 既にその成長が右肩下がりとなり、更には価格下落により消耗戦の様相を呈しているコンパクトタイプ、昨年まで急成長を続けカメラ業界の救世主とも云われたDSLR(デジタル方式一眼レフ)にも暗雲が立ち込め始めたいま、最も注目されているカテゴリがE-P1とGF-1とが創り上げた「ミラーレス」である。

 その新しいカテゴリに、10日(もうすぐだ!)にリコーが、18日にはソニー参入するらしい。リコーのミラーレス機については事前の情報が多く、郷秋<Gauche>もこれについて幾度か書いているが、ソニーのミラーレス機については具体的な情報がほとんどないまま、今回いきなり発表日を含めた具体的な情報が登場したのであった。

 SonyAlphaRumors.comによれは、イメージセンサーは4/3(FourThirds)サイズだが、マウントはMicro4/3規格ではなくソニーのオリジナルマウントである(Sony will use a 4/3 sensor but with a proprietary mount.)。また、センサーは配線が受光面の裏側に位置する裏面照射型と呼ばれるタイプで、ソニーはこれを「Exmor R」(エクスモア アール)と呼んでいる。

 SLRのレンズマウント規格がメーカーの数だけある現状は実に不便である。4/3、Micro4/3規格がオリンパスとパナソニックに採用され、レンズの相互装着が可能になったことはSLRの歴史の中でも画期的な出来事であり、郷秋<Gauche>は大いに評価している。

 ソニーもセンサーが4/3サイズなのであれば、Micro4/3規格を導入すればオリンパスのE-P2でカールツァイスのレンズが使えるようになるなど更に面白くなるのだが、自社が開発に関係していない4/3の軍門に降るのはプライドが許さないのだろうな。

郷秋<Gauche>が書いたリコーのミラーレス機に関する記事

リコーのミラーレスAPS-C機に関する情報 2009/11/03
リコーのミラーレスコンパクトはオリジナルマウント? 2009/10/28
リコーが11月21日にKマウントのミラーレスAPS-C機を発表 2009/10/20
 

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」の6作目。建築物の魅力には色々あるけれどこれまでご覧頂いたものと同様、建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真です。
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NGは「NG」でしょう

 親愛なる神奈川新聞、今日の23面に「サケ捕獲はNG」と云う囲み記事が掲載されていた。記事内容は、神奈川県内の河川でサケの遡上が確認されたことを受け「水産資源保護法により、内水面(郷秋<Gauche>注:川や湖のこと)でのサケの捕獲が禁止されている」ことを周知するものなのだが、郷秋<Gauche>が気になったのは「NG」の二文字である。「NG」って、いったい何なの?

 この「NG」、Infoseekマルチ辞書で調べてみると、

1. ナイジェリアのISO国地域コード
2. ワシントンにある(郷秋<Gauche>注:アメリカの)国立美術館
3. アメリカの州軍,また州兵

の省略形であることがわかるが判るが、「サケ捕獲はNG」の「NG」に当てはめてみてもどれ一つしっくり来ない。当然である。神奈川新聞が書いた「NG」はNo Goodの「NG」だからだ。でもの、このNGって、Infoseekマルチ辞書にも書かれている通り、本来「映画などで、本番の撮影が失敗すること。また、その失敗したフィルム」の事であって、No Goodの直訳、「良くない」「ダメ」とは違うんだよね。

 そうは云いながら、若い世代の間ではNGが「良くない」「ダメ」の意味で使われていることを郷秋<Gauche>は知っているし、「それはNGでしょう」などと自分でも使ってはいるけれど、60代以上の世代での「NG=良くない、ダメ」の認識率はどれ程なんだろうね。

 言葉は常に変化する。昭和初期の常識人が眉をひそめ言葉であっても、平成21年には堂々と使われている例はいくらでもある。問題は「公器」としての新聞が使ってよい言葉と使わない方が良い言葉とをきちんと認識しているかどうかである。残念ながら我が親愛なる神奈川新聞はその辺りがちょっと(と書いたが、実は相当)怪しい。地方新聞の悲しさと切り捨ててしまうことは看過できない重大な問題である。と、愛読者故に厳しく指摘しておこう。

参考:ANA、JAL共に国内ローカル路線、短距離国際線用に積極的に導入している新型小型ジェット旅客機にボーイング737GNというモデル群がある。型番としては737-700(同ER)、737-800がこれに当たるが、この場合の「NG」はNo Goodの省略形ではなく「New Generation」(新しい世代)の省略形である。
 

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OLYMPUS E-P2

 予てより噂されていたオリンパスE-P2が発表された。日本時間で5日の15時に世界同時に発表されると云う情報があったが、これは噂だけであったようで残念ながら日本では、今現在でもオリンパスのサイトにE-P2の情報は掲載されていない。

 勿論海外のサイトからの情報であるが、そのスペックを見るとEVFを装着できること、ボディカラーが黒のみであること以外にはE-P1との大きな違い見つけることができなかった。

 見た目の印象としてはとにかくEVFがデカイ。RicohリコーのGX200のEVFは随分こじんまりとしているように見えるが、E-P2のそれは大きいを通り越してもはや巨大である。どこだったか海外のサイトにも「huge」と書かれていた。10月14日にエプソンがデジタルカメラのEVF用の液晶パネルを開発し量産を開始したことを書いた(こちらをご参照あれ)。

果たしてE-P2のEVFに採用されたのがエプソン製の液晶パネルである確証はないが、横800ドット×縦600ドット表示を3倍(3色分)すると144万画素になることから、その可能性は極めて高いと郷秋<Gauche>は思うのだが、高解像であることと引き換えに巨大にならざるを得なかったということなのだろうか。折角本体がコンパクトでも、外付けEVFが巨大だと、郷秋<Gauche>はちょっと嫌だなぁ・・・。

 大きいと云うことは縦方向についても大きい(長い)訳で、郷秋<Gauche>としては撮影レンズの中心軸からEVFの中心軸までの距離の大きさが気にかかる。つまり、自分の目の高さよりも低い位置にあるレンズで撮影することになるのだ。一般的なSLR(一眼レフ)の場合のこの距離は30mm程度だと思うが、EVFを装着したE-P2のそれは50mm程もありそうに見える(実際はどうかわからないが、写真で見る限りはそのように見える。そうじゃなければ良いのだが)。

 この光軸のズレは、実は撮影の際に結構大きな問題となる。つまりだ、ある被写体を撮ろうとしてSLRのファインダーをのぞくと、実際の目の位置より30mm下から見たものが記録されることになる。自分の身長が30mm縮んだような感じなのである。もし光軸のずれが50mmだとすると、撮った写真は視点が50mm下方に移動しているわけで、微妙なブレーミングが要求される場合、この差は無視できないものとなる。

 昔の二眼レフや、ハッセルブラッド、ブロニカ、ペンタックス645等ウエストレベルファインダーを備えた中判SLRで撮られた写真、特にポートレートなどを見た時のちょっとした違和感はこの視点の下方ずれによって起こるものである。しかし、ハッセルブラッドなどヘソの辺りでカメラを構える場合には明らかに肉眼とは違う視点となり、違和感よりも新鮮さを強調されることになるのだが、30mm、50mmという微妙な違いは「微妙」だぞ。
 

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、3日から続いている「建物の表情」。建築物の魅力には色々あるけれどこれまでご覧頂いたものと同様、建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真です。
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EVIL

 どのWebPageで見たのか忘れてしまったが、一週間後にリコーから登場するらしいレンズ方式のデジタルカメラに「EVIL(Electronic Viewfinder with Interchangeable Lens)」というカテゴリ名を与えていた記事があった。日本語の訳すと「電子式ビューファインダーを持ったレンズ交換方式デジタルカメラ」となるだろうか。

 郷秋<Gauche>は10月8日に書いた記事の中で「EVFを内臓しないカメラのカテゴリに『レンズ交換式APS-Cコンパクト』を云う名前を付けてみました」と書いたが、果たしてEVFを内臓したカメラを何と呼んで良いものやら。

 ただし、EVIL(Electronic Viewfinder with Interchangeable Lens)とカテゴライズされたリコーの新型カメラのEVF(Electronic View Finder)はどうやら外付けの模様である。つまりはLUMIX GF1、ほぼ同時期に発表が見込まれるOlympus E-P2とガチンコ勝負になること間違いなしのカメラだな。

 しかしだ、EVILは何と読めばいいんだろう。「イー・ヴイ・アイ・エル」じゃ長すぎるから「イー・ヴィル」かな?

 いずれにしても今月前半に幾つかの新しいカメラが発表され、冬のボーナス商戦に間に合うように登場する模様である。しかしなぁぁぁ、これから小遣いを貯めても、年末には間に合わんぞ。トホホ。


 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、一昨日から続いている「建物の表情」。建築物の魅力には色々あるけれど昨日ご覧頂いたものと同様、建物のグラフィカルな面白さだけを切り取った写真です。明日以降も記事本文とは関係なく「建物の表情」が暫く続く予定です。ちなみに今日の一枚はレンズのディストーション(歪曲収差)のテスト、ではありません。被写体が被写体だけにZoomレンズではありますが、郷秋<Gauche>手持ちの中では一番歪曲収差の少ないレンズを選んで撮影したものです。
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