
左から : 16くう2号 じょじ1号(16ちゃご1号) 16くう1号
先週誕生した、マルギ&ヒガシヘルマンの3孵化仔、
今朝の温浴の様子です。
5/5のマルギ♀ちゃごの初産での3つのうちの1つ、
5/11のヘルマン♀くうの今年の1stクラッチ5つのうちの2つ、
率は決して良くないですが、産卵後の経過、その間の想いを振り返ると、
3孵化仔が無事に誕生してくれたことに感謝です。。。
マルギのほうは、我が家にとっての初めてのマルギの産卵、
♀ちゃごが4/20に未成熟なおたまご7つを排泄した後でしたし、
予想していたより遥かに小さなおたまご、2つが白濁したこと自体、
奇跡に思えていました。
5/11のヘルマン♀くうの産卵には、当初から期待が大きかったのですが、
1つは3日目の白濁でしたが、ほぼ4-5日とこれまでになく遅れての白濁、
2ndクラッチでは6日目にやっと白濁したものもありました。
冬眠明けからのくうは、私の目で見る限り良好な健康状態、
早い時季からの産卵、その数とサイズが健康状態の現れだと思います。
もしかすると、長期間の貯精の影響?かなり前の精が残っていたのでは??
少なくとも今年はペアリングなし、昨年は数回試みたのですが、
成功しているところ、成功した形跡を確認できていません・・・
その時の不安が的中するように、5つのうち3つが、
早い段階で成長が止まってしまいました、、、
そして、もう一つの不安な想いも・・・
そんな中、7/3には初めてのマルギの孵化仔・じょじ1号(16ちゃご1号)、
七夕の日には、平均より1日遅れで、16くう1号が無事に誕生、
その翌日には見た目の状態からほぼ諦めかけていたおたまごから、
16くう2号が無事に出て来てくれました。
その16くう2号、今更ですが、誕生翌朝(7/9)の五百円玉写真を。

甲長:38mm
椎甲板の多甲、肋甲板のズレも目立ちます、、、
思い当たるのは、余りの産卵続きで、慌てて作成して導入した孵化器、
これまでの数倍の大きさに、温度差が生じるのが心配でしたので、
これまでより2℃設定を下げていたのですが・・・
更に続いた産卵、予想を更に超えるおたまごの数に、
よりヒーターに近付いてしまうのを避けることが出来ず、
せめてセンサーを一番ヒーターに近いところに置いたのですが、、、
この孵化の後、一応手を打ってはいるのですが、
今後孵化してくれるであろう仔たちが気掛りです・・・

左:16くう2号 右:16くう1号
誕生翌朝の撮影の後、水槽のプラケでの単独生活に移って頂いています。
もうしばらく、それぞれの食欲の安定と排泄を確認できるまで、
3かめには夫々のプラケの中で過ごしてもらう予定です。。。
話は戻りますが、両方の孵化予定が七夕に近い時季と気付いてから、
この約2カ月の間、何度も蘇ってきた4年前の記憶・・・
4年前の七夕の日に誕生した、我が家にとって2番目の孵化仔、
ヘルマン12孵化仔うぉる。。。

正確には、前日の朝に殻を割り始め、身体を半分出したところで、
力尽きそうな様子を見るに見かねて、おたまごから取り出したのが、
七夕の夜でした。
一冬続いた母かめ・くうの体調不良、春になっての診察・駆虫の後、
やっと食欲が戻り始めたと思ったところでの、予想もしない産卵、
白濁して、成長はしていたものの、大きく拡がった空気層に、
孵化仔の誕生はないものとほとんど諦めていたところでの、
まさかの孵化開始・・・
諦めていた孵化開始に、心を躍らせていたのは確かですが、
殻を割り拡げて次第に見えてくる姿に、押し寄せてくる不安・・・
この仔には自力で孵化するだけの力が残っていないと判断して、
殻を割って取り上げる覚悟を決めました。
そして、殻から出てきたうぉるの下半身は、予想を超えて、
あまりに未完成で、弱々しい姿でした・・・

何とか生き続けてもらうことは出来ないのか??
多くの方々にアドバイスを頂き、当時の私に考えられること、
出来るだけのことをしようとしていたのですが、、、
結局はうぉるの助けになることは出来ないまま、
うぉるの片側だけの瞼を拡げるのを見ることないまま・・・
誕生から5日目、7/12の朝、うぉるは力尽きていました、、、

うぉるのあまりにも未完成な身体、
孵化器の設定の不備は否定しようのない事実だと思っていますが、
それ以前に十分な身体を造り上げることが出来なかった栄養状態・・・
そんな不十分な体で、自ら殻を割り、最後まで生きようとしたうぉる、
決して忘れることが出来ない孵化仔です。
うぉるのように、孵化仔たちの命を失わせてしまうことが
決してないようにと思って来たのですが・・・
今年の気掛りな状況から、先日無事に誕生した孵化仔たち、
うぉるが力を与えてくれたように思えてなりません。。。