新聞はそれなりに読んでいるつもりです。
しかし、一体改革で何をするのか、ちっともわかりません。
行政改革の関連法案とあわせて消費税関連法案を・・・
といわれてもさっぱりです。
国民が知りたいのは、何の「法律」が改正されるかではありません。
「何が変わるか」です。
ですから、まず、国民生活のどこをどのように変えようとしているかを
一般の人が理解できる平易な言葉で説明願いたい。
変えようとしていることを、全部説明願いたい。
特に国民に不利になるところは絶対にはずさないように。
総理は「やらなければならないことを逃げずに結論を出していく」というのですが、
やらなきゃいけないことは何ですか。説明していください。
政治生命をかけたということですが、「何」に政治生命をかけたのでしょうか。
わかりませんので、是非、わかるようにお願いします。
そのうえで、それが実現できた時、今の税金で足りなくなるのかどうか
を説明してほしい。
経費削減だけであれば、税金が足りなくなることはないので、
ぜひともそこをはっきりとお願いしたい。
普通は増税は出てきませんよね!!
総理は「国会議員の定数削減、公務員給与の削減を含む行革は、
一体改革とほとんど一体で理解されている」ということですが、
これは、国会議員の定数削減等の行革と一体改革は
違うということなのです。
同じなら同じといえばいいのです、同じじゃない、だけどそんなこと
口が裂けてもいえないので「ほとんど」といってごまかしているのです。
こういうごまかしはやめていただきたい。
総理は、民主党内の反対が造反・分裂する可能性について
「念頭に置いていない」と否定したということですが、
この態度こそ問題です。
これまでの長い日本の政治の歴史とまでいかなくても、つい先の民主党員の
離党をみてもわかるとおり、造反の可能性はある、というよりは
ほぼ100%の可能性があるのです。
誰がみてもそうです。
それを「念頭に置いていない」というのは、答えたくないということです。
それは、できないことだし、やる気がないからです。
本当にやる気があるのなら、そういう可能性を念頭において、対策を講じて
おくべきなのです。
「念頭に置いていない」というのは、その次には「想定外」という言葉を想定しているのです。
ちっとも想定外などではありません。
要は不都合なことは見たくない、見ないというだけのことです。
ノーコメントとか答えたくないというと逃げたと取られるので、言い換えているだけで
同義です。
私は、不退転の決意という総理なら「見てください、民主党はまとまります。
まとめて見せます」という言葉ではないかと思うのですが。
総理は「決まった方向性には互いに意見があっても従う政治文化を民主党は
作るべき時だ」といっていますが、これって今の民主党は一つにまとまる文化に
なっていないということですよね。
纏まっていないのに、どうして纏まるのでしょうかね?
マスコミ慣れしている民主党の人たちは、言葉のお遊びがとてもお上手です。
わかりやすくいうと、
国民 「すいません。ちょっとどいてください。私の番です。」
総理「そうだ。どくべき時だ」
国民、総理がどくのを待つ。しかし、動こうとしない。おそるおそる
国民「すいません。どくべき時が来ていますから、どいてください」
総理「そうだ、どくべき時だ」
何もかわらず。国民は、呆れ果てて、総理から離れました。(支持率の低下)
(総理のひとりごと) 「やっぱり、どくべきときだったな。どいてくれてほっとした。
自分の言うことは正しかったな」(わかっていない)
多分、こんな感じです。何も分かっていないのです。
政治家の住む世界は、国民の住む世界と違うのでしょうか。
ですから同じ言葉を使っていても全く違う意味なんですね、おかしいですよね。
政治は言葉ではない、実行です。
当然想定すべきことについて「念頭にない」というのは、議論をはねつけるもので
民主主義のルールに完全に反します。
ということで、総理の言葉は、空虚で、むなしく落ちていくだけです。
だれも鼓舞されることはありません。
女性宮家についてですが、個人的には天皇制に賛成でも反対でもありません。
天皇制にはそれなりに存在意義があります。
しかし、昨今の状況をみると、その役割をはたしているのかどうか疑問も生じます。
だとすると、まずありきではなく、そもそも、存続させる必要があるのかという
視点もあってもいいと思います。
最近の政治、本当におかしいです。