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パレルモ 「ゲーテいわく、世界一美しいイスラムの都市」 その1

2015年04月24日 | 日記

これまでの都市は東側海岸線沿いに位置していますが、パレルモは
シチリアの北側海岸線にあり、シチリア州の州都です。
人口70万人弱でイタリアで5番目に大きな都市です。
周辺のメトロポリタン地区を含めると100万人強といいます。
パレルモ湾に扇形状に平野が広がり、周辺は山に囲まれています。 
自然の良港であったことから、パレルモス(全てが港)と呼ばれていました。

アラブ支配の時代にシラクーサからパレルモに首都が移転され、その後
ノルマン人の支配になり、ルッジェーロ2世(1095年~1154年)
の時代にシチリア王国の首都として大繁栄しました。
18世紀後半に訪れたゲーテは「世界一美しいイスラムの都市」と言ったとのこと。

ノルマン王宮

11世紀にアラブ人が築いた城壁の上にノルマン人が増改築したもの。
現在は州議会の議事堂です。議会開会中でしたので、見学することはできませんでした。

    

    
     (宮殿前は広々としています。)

ヌオーヴァ門

カルロス5世のチュニジアでの勝利を記念して建てられたものです(16世紀)。

       

ピラミッド型の屋根にはパレルモ議会の象徴である鷲をかたどるマジョリカ焼が
飾られているとのことです。屋根の部分を切り取り拡大してみました。

      
         (鷲らしいですかネ?)

両側に2体ずつ彫刻があるのですが、添乗員さんのお話(プライベートな)では、
何かの理由で腕を切り落としたということでした。
両側に2体ずつ彫刻があるのですが、確かに内側の2体は腕が切られていました。
凄まじいですね。

     

大聖堂

1184年にパレルモの大司教がアラブ・ノルマン様式で建てたが、その後、改築され、
カタロニア・ゴシック、バロック・ネオクラシックなどの混合したパレルモならではの様式となっている。 

       
      (正面から)

広場に面しています。

           

これは裏側です。
         

内部は比較的シンプルですが、彫像が多く、格調があって美しいです。

           

           

          (主祭壇の天井のフレスコ画です。)

サンタ・ロザーリア礼拝堂です。パレルモの守護聖女ロザーリアの遺骨が納められています。

         

パレルモでは毎年7月に聖ロザリア祭が行われますが、昨年使われたという荷車が
広場の片隅に飾られていました。

         

クワットロ・カンティ

四つ辻の意味です。二つの通りが交差するところに17世紀にバロック都市計画に一環として
作られた小さな広場です。本当に狭いのに驚きました。

      

           

本当はもう一つあります。

広場に面した4つの建物のそれぞれの角が弧を描くように切り取られています。
それぞれに彫像がありますが、それぞれ異なっています。検証してみました。

 

さしあたり2段目と3段目ですが、微妙に違うのがわかると思います。(疲れますね~)

寄り道

観光地ばかりじゃつまらないので、開いていた入り口から入ってみました。
入り口が狭いけれど中に入ると空間が広がっていました。
図書館です。
中庭の手入れが十分ではないものの、観光地と同じ感じです。
古いものを日常的に使っている社会なんですね。
議事堂だってノルマン王宮を使っているんですものね。 

     

今日はこの程度にして明日に続く・・・