新築工事のための休館前のベスト・オブ・ザ・ベスト展に行ってきました。
消化しきれないほどのベスト・オブ・ベストばかりでした。
その中でひとつだけ選んでみました。
パウル・クレーの「島」(1932年)です。
抽象画なので見方はいろいろと思いますが、解説によるとシチリア島に旅した後に
描いたものということでした。美術館の作品解説はここをどうぞ。
「島」はシチリア島の形に似ている?
これはシチリアで見た看板ですが、シチリアのシンボルマークの
3本の足(3つの岬)のメドゥーサとシチリア島の地図です。
そしてシチリア州の旗です。
また、アフリカから吹いてくる「シロッコ」という南風が、熱気とサハラ砂漠の砂を運んでくる
と聞きました。
パウル・クレーの絵は砂を混ぜ合わせています。
タオルミーナで見た美しい日の出も忘れられません。
音声による解説にもあるようにタイトルは「島」となっています。
私にはこの絵は直前の旅シチリアでのクレーの経験が影響していると思います。
シチリア旅行から帰ったばかりの私には一番印象に残った作品でした。