シチリアといえばマフィアです。
短期間の旅行ではよくわかりません。
旅行の数日前にCNNのインタビューで、シチリア出身の現在の大統領の
セルジョ・マッタレッラは、 同氏が政治に関わるようになったきっかけは
1980年に当時シチリア州知事だった兄がマフィアに射殺されたからと
語っていました。
また、バチカンのフランシスコ法王は復活祭を控え、司祭たちにマフィアのために
ミサをすることを禁止しました。
AXNミステリーで放送中の「モンタルバーノ~シチリアの人情刑事」 の
モンタルバーノの目的はマフィア退治のようです。
なお、原作者のアンドレア・カミッレーリはシチリア出身で、2012年CWA
(英推理作家協会)のインターナショナル・ダガー賞を受賞しています。
以前このブログに書きましたが、EUが文化遺産の保存に投資するときに
マフィアによる中間搾取を防止する措置を講じています。
マフィアが今も健在であることは、こういう事情からもわかります。
短期間の観光目的の旅行で何がわかる?とはいうものの、
結局、それぞれの国にそれぞれの歴史があるということを肌で知ることだと思います。
自分たちが生きているこの世界で起きていることをみると、「歴史は繰り返す」部分と
「新しく紡ぎだされている」部分があることに気づきます。
そして、両方の部分に、個人の影響があることにも気づきます。誰を指導者として
選ぶかの重要性です。