ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

バリアフリーをおすそ分け

2007年05月22日 10時42分27秒 | 障害者の自立
3月で閉館した、ホテルのバリアフリー設備を「おすそわけ」するそうです。
関心のある方は一度、連絡されてはいかがでしょうか?


常陽新聞 2007年5月18日
http://joyo-net.com/

●バリアフリーをおすそ分け
閉館した土浦京成ホテルの多目的トイレなど無償で

三月末に閉館した土浦市川口二丁目の土浦京成ホテルは、同業他社に先
駆けて十四年前からバリアフリーに取り組み、障害者や高齢者に優しい
ホテルとして広く関係者に知られてきた。建物は現在解体工事が進んで
いるが「長い間培ってきたバリアフリーの種を何らかの形で残したい」
と、館内に残る備品のうちオストメイト(人工肛門)対応多目的トイレ
など五台を、希望者に無償で提供する。京成ホテル総務部技術担当の秋
元昭臣さんは「バリアフリーの原点は人権の尊重で、排せつは大きな課
題。わたしたちのホテルがお客様に提供してきた安心を、本当に必要と
している人におすそ分けできれば」と話している。

秋元さんは、閉館したホテルの備品でまだ使えるものを廃棄処分するの
ではなく、役立ててくれそうな人たちに引き取ってもらおうと発案。手
始めにグループの各ホテルに声を掛け、主に婚礼用の設備や厨房(ちゅ
うぼう)機器、調理器具などを分配した。続いて地元企業を対象に声掛
け。本格的な解体工事が始まる直前の四月中旬、ホテルやレストラン、
福祉施設や養護学校など六十を超える企業や団体が訪れ、冷蔵庫や食器
棚、寝具類や事務機器、照明機器、音響スピーカーなどを引き取ってい
った。

このほか敷地内の庭にあったサクラやケヤキ、ハナミズキ、玄関前に植
えてあったヤマモモなどを、県内で造園業を営む四社に譲り渡した。館
内に五台あったバリアフリートイレは、グループ内のホテルでは既に行
き届いているため「希望する個人や団体に」と最初から決めていたとい
う。

土浦京成ホテルは施設のバリアフリーをはじめ、ハード面、ソフト面で
数多くの試験的な取り組みを導入。グループ内でも先進的な役割を果た
してきた。結果、成功事例や効果的なサービスがグループ内の各ホテル
に波及、実績を重ねてきた経緯がある。それだけに秋元さんには「ここ
で生まれて喜ばれてきたサービス、使われてきた備品が、ホテルは無く
なってもほかの場所で生かされてほしい」との思いが強かった。

提供するのは 1)バリアフリールームにあったトイレとL字型手すり、
鏡、紙巻き器など一式 2)オストメイト対応多目的トイレと可動手す
り、洗面台、紙巻き器など一式 3)温水洗浄便座三台(同様のタイプ)
の計五セット。運搬と取り付けに掛かる費用は希望者負担で、電源工事
と水道接続工事が必要になる。

住所、氏名、希望する番号(第三希望まで記入も可)、必要とする理由、
設置場所、連絡先を明記の上、ファクスかメールで応募する。申し込み
期限は二十五日。問い合わせ、応募は京成ホテル総務部技術担当、秋元
さん(電話043・245・0111、ファクス043・245・33
00、メールアドレス akimoto@keiseihotel.co.jp)まで。