原口一博国会通信2008年31号 2008年5月26日より抜粋・転載
「後期高齢者医療制度」廃止法案を提出しました。
がんと戦いがん基本法制定の立役者でもあった同僚の山本孝史参議
院議員。彼は生前、参議院でも素晴らしい質問を残しています。
「小泉政権の5年間はセーフティー・ネットそのものを小さくした過
程ではなかったか。社会保障費の削減目標を国民に示すのであれば、
同時に将来にわたり維持する水準についても示すべきだ。」「 後
期高齢者医療制度は、給付財源の9割を公費や後期高齢者支援金で賄
う仕組みであり、高齢者医療費をもっと削減するよう圧力がかかるこ
とは必至だ。後期高齢者支援金は租税法律主義に反するのではないか。
(中略)そもそも、病弱な高齢者を含む医療制度において、世代間の
負担の公平を強調することは間違っている。高齢者に対する診療内容
や診療報酬は今度どのようになるのか。」
搾り出すような声。命の火を燃やしながら短い言葉で無慈悲な政権
を追求していきます。私たちの行動に彼の思いを宿して頑張らなけれ
ばならないと決意を新たにしました。
この土日の舛添厚労相の「テレビ行脚」は、彼が何も理解しておら
ず官僚のいいなりのことしか出来ていないことを露呈したのではないか
と思います。私もサタズバで議論しました。
公費負担を55%から52%に削減したことを厚生労働省に提示させた資料
を基に指摘した時の彼の反応は、びっくりするようなものでした。
「その数字は私がやったものを加工した数字だ。」などと国会を馬鹿に
したようなことをどうすれば言えるのでしょうか?何度も開示を迫って
ようやく出してきた数字であって厚労相が個人的に提示したものでもな
んでもありません。加工などとたいそうなものではなく単なる公費投入
額を足し算した数字にほかなりません。私にも長妻さんにも、その数字
さえ間違っているとでも言いたげな反論をしましたが、自分の役所が出
してきたもののどこが間違っているというのでしょうか?
診療報酬を大幅に削って公費投入額も落ちたことは事実です。
「タダが一番いけない。無料だと意味なく医者に行くと。自分だったら
どんなに貧乏になっても1,000円は払う!タダなんて老人のプライ
ドが傷つくだろう。」と的外れなことを言います。後期高齢者と言われ
る皆さんはこれまできちんと保険料を払い税金を払ってきた人です。
どこがタダなのか?窓口負担や保険料を指しているのかもしれませんが、
議論を混乱させるだけの弁解のための弁解に過ぎません。
世代間の対立を煽るつもりは無いといいながらも若い人が負担に耐えら
れないとも言います。この後期高齢者医療制度は、試算をみれば明らかな
ように先に行けば行くほど負担が重くなる制度になっています。誰しもが
年をとります。世代間の公平というのであれば、寧ろより若い世代に厳し
い負担が待ち構える制度となっていることに気づかないとでも思っている
のでしょうか?
保険とは未来のリスクをヘッジする仕組みです。保険料がどうなるのか?
得られるサービスがどうなるのかもわからない制度を保険とは言いません。
郵政民営化法案参議院否決で追いつめられた小泉首相が「記者会見」をし
て起死回生の逆転劇を演じたことが脳裏にあるのでしょうか。テレビに慣
れている自分が出れば難局を逆転させられると思ったのかもしれません。
しかし、ことごとく裏目に出たと私は思います。「金は天から降ってくる
ものではない。」と消費税増税まで言い出す始末。巨額の税金の無駄遣い
を放置して増税でまかなうと言うような「無能」な経営者は要りません。
与党は、審議を拒否する方針のようですが、
これほど国民的関心の高い「廃止法案」の
審議を拒否することは許されません。
与党には、逃げずに審議に応じてほしいと思います。
「後期高齢者医療制度」廃止法案を提出しました。
がんと戦いがん基本法制定の立役者でもあった同僚の山本孝史参議
院議員。彼は生前、参議院でも素晴らしい質問を残しています。
「小泉政権の5年間はセーフティー・ネットそのものを小さくした過
程ではなかったか。社会保障費の削減目標を国民に示すのであれば、
同時に将来にわたり維持する水準についても示すべきだ。」「 後
期高齢者医療制度は、給付財源の9割を公費や後期高齢者支援金で賄
う仕組みであり、高齢者医療費をもっと削減するよう圧力がかかるこ
とは必至だ。後期高齢者支援金は租税法律主義に反するのではないか。
(中略)そもそも、病弱な高齢者を含む医療制度において、世代間の
負担の公平を強調することは間違っている。高齢者に対する診療内容
や診療報酬は今度どのようになるのか。」
搾り出すような声。命の火を燃やしながら短い言葉で無慈悲な政権
を追求していきます。私たちの行動に彼の思いを宿して頑張らなけれ
ばならないと決意を新たにしました。
この土日の舛添厚労相の「テレビ行脚」は、彼が何も理解しておら
ず官僚のいいなりのことしか出来ていないことを露呈したのではないか
と思います。私もサタズバで議論しました。
公費負担を55%から52%に削減したことを厚生労働省に提示させた資料
を基に指摘した時の彼の反応は、びっくりするようなものでした。
「その数字は私がやったものを加工した数字だ。」などと国会を馬鹿に
したようなことをどうすれば言えるのでしょうか?何度も開示を迫って
ようやく出してきた数字であって厚労相が個人的に提示したものでもな
んでもありません。加工などとたいそうなものではなく単なる公費投入
額を足し算した数字にほかなりません。私にも長妻さんにも、その数字
さえ間違っているとでも言いたげな反論をしましたが、自分の役所が出
してきたもののどこが間違っているというのでしょうか?
診療報酬を大幅に削って公費投入額も落ちたことは事実です。
「タダが一番いけない。無料だと意味なく医者に行くと。自分だったら
どんなに貧乏になっても1,000円は払う!タダなんて老人のプライ
ドが傷つくだろう。」と的外れなことを言います。後期高齢者と言われ
る皆さんはこれまできちんと保険料を払い税金を払ってきた人です。
どこがタダなのか?窓口負担や保険料を指しているのかもしれませんが、
議論を混乱させるだけの弁解のための弁解に過ぎません。
世代間の対立を煽るつもりは無いといいながらも若い人が負担に耐えら
れないとも言います。この後期高齢者医療制度は、試算をみれば明らかな
ように先に行けば行くほど負担が重くなる制度になっています。誰しもが
年をとります。世代間の公平というのであれば、寧ろより若い世代に厳し
い負担が待ち構える制度となっていることに気づかないとでも思っている
のでしょうか?
保険とは未来のリスクをヘッジする仕組みです。保険料がどうなるのか?
得られるサービスがどうなるのかもわからない制度を保険とは言いません。
郵政民営化法案参議院否決で追いつめられた小泉首相が「記者会見」をし
て起死回生の逆転劇を演じたことが脳裏にあるのでしょうか。テレビに慣
れている自分が出れば難局を逆転させられると思ったのかもしれません。
しかし、ことごとく裏目に出たと私は思います。「金は天から降ってくる
ものではない。」と消費税増税まで言い出す始末。巨額の税金の無駄遣い
を放置して増税でまかなうと言うような「無能」な経営者は要りません。
与党は、審議を拒否する方針のようですが、
これほど国民的関心の高い「廃止法案」の
審議を拒否することは許されません。
与党には、逃げずに審議に応じてほしいと思います。