ゴエモンのつぶやき

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精神障害者保健福祉手帳

2013年08月05日 02時07分46秒 | 障害者の自立

精神障害者保健福祉手帳

 統合失調症などの精神疾患で生活に支障がある人を支援するための手帳。所得税や住民税の控除のほか、一部交通機関の運賃割引などが受けられる。厚生労働省によると、市町村などの窓口に医師の診断書などを提出し、都道府県と政令市が認めれば、障害の程度によって1~3級に区分された手帳が交付される。記載事項のモデルは厚労省の省令で定められている。

(2013年7月29日掲載)


精神障害手帳 性別削除へ 厚労省、来年にも 性同一性障害に配慮 関係者 公的文書へ拡大期待

 厚生労働省が「精神障害者保健福祉手帳」の性別欄を2014年にも削除する方向で検討に入ったことが28日、同省などへの取材で分かった。性同一性障害(GID)の人の一部が所持しており、心と異なる性別の記載を苦痛に感じていることに配慮した。

 GIDの人らでつくる団体によると、マイノリティー(少数者)の苦痛に目を向け国がこうした文書から性別を削除するのは初めてとみられ、国所管の他の証明書や公文書にも広がることが期待される。厚労省によると、保健福祉手帳は精神疾患によって生活に支障が出ている人に交付される。GIDは精神疾患の一つとされるが、診断だけでは交付の対象とならない。

 手帳によって税の控除や一部交通機関の運賃割引などの支援を受けられるが、厚労省は「割引などは性別とは関係ない」と判断。今後省令の改正作業を進め、パブリックコメント(意見公募)などを経て都道府県と政令市が新しい手帳を交付する。

 厚労省などによると、保健福祉手帳は障害者手帳の一種で、昨年3月時点で所持者は約63万5千人。このうちGIDの人の数は分かっていないが、心に重い悩みを持ち続けた結果、別の精神疾患を発症するケースもあるという。

 GIDの人らでつくる「日本性同一性障害と共に生きる人々の会」(東京、山本蘭代表)は保健福祉手帳のほか、パスポート、健康保険証といった公的な証明書などの性別欄の削除や表記変更を国に求めている。ただ健康保険証は、性別が不明となることで治療に支障が出るとの指摘もある。

 同会によると、現在は手帳を提示する際、戸籍上の性別が明らかになる恐れがあるため、利用を控える人が多いという。

 研究者の調査を基にGIDの人は全国に約4万6千人いるとの推測もあるが、詳しい実態は分かっていない。

 障害者手帳には他に身体障害者手帳と知的障害者のための療育手帳がある。身体障害者手帳は省令で性別の記載を求めていないモデルが定められているが、一部の自治体では独自の判断で性別を記載しているケースもある。一方で療育手帳は厚労省の通知で性別欄のあるガイドラインを示しているが、記載の有無は自治体ごとに異なる。


 ▼性同一性障害(GID) 心理的な性と身体的な性が一致しない障害。自分の体を不快に思い、心の性に従って生きたいと望む。原因は未解明だが胎児期のホルモン異常などの説がある。治療法にはカウンセリングやホルモン療法、性別適合手術などがある。2004年施行の特例法で家庭裁判所に性別変更を請求できるようになり、12年までに約3600人が認められた。性別変更をした人はほとんどのケースで、証明書や公文書に性別の記載があることの苦痛から解放されるが、性別変更をしたと分かる記載がされる例などもある。


 ●指で隠す手帳の「男」

 「男」と書かれた手帳の記載を親指で隠す-。九州在住の派遣社員田中美咲さん=仮名、40代=は、そううつ病と解離性障害と診断され、精神障害者保健福祉手帳を交付された。心は女だが、戸籍上は男。手帳提示で運賃の割引や税の控除などの支援を受けられるが、性別を知られたくないという葛藤が付いて回る。

 「手帳を見せるのは、性同一性障害と告白すること」。肩を落として見つめた手帳には、長い髪に化粧をした写真が貼られている。性別欄には「男」。表紙を見るだけで済ませる人や、中の性別欄まで確認する人など提示を受ける側のチェック方法はまちまちだ。「気付かれるのが怖い」と利用を控えることもある。

 体に違和感を覚えたのは幼いころ。親に買ってもらったロボットや車のおもちゃで遊んでいても、自分が自分ではない感じだった。女の子向けのアニメを見て、人形で遊ぶ方が楽しかった。中学で丸刈りになった時は「死ぬほど嫌だった」。

 自分の体への不快感によるストレスに加え、家庭を顧みない親との対立などが原因で、数年前から精神科を受診。診療の中で性同一性障害の疑いがあると指摘された。

 ずっと気にしていた性別欄が手帳からなくなる見通しとなったことを知り、「少しでも周りを気にせずに暮らせるようになる」と笑顔を見せる。

 一方で、健康保険証やパスポートなど性別欄がある証明書は多い。「医療関係は削除は難しいと思う。でも、用途と関係がないものは記載をなくしてほしい」と訴えた。

 ●対応非常に早く評価

 ▼厚生労働省OBの中野雅至・兵庫県立大大学院教授(行政学)の話 今回の厚労省の動きは(ことし出された要望に対応したもので)非常に素早く評価できる。役所はさまざまな団体から陳情を受け付けているが、全てにすぐ対応することは困難だ。改めた後にも継続的な調査が必要で、医療や年金といった大きな制度を所管する厚労省はなおさら慎重になる。性同一性障害に限らず今後もさまざまなニーズをすくい上げるため、多様な人が意見表明できる機会を増やし、よりよい行政システムを構築する必要があるだろう。

西日本新聞-2013/07/29

障害者にも暮らしやすい復興を

2013年08月05日 02時04分03秒 | 障害者の自立
震災からの復興に向け障害者も暮らしやすい街づくりをアピールしようと、車いすで移動しながら行う要望活動がきょう陸前高田市をスタートしました。
きょうは「奇跡の一本松」前で出発式が行われ、障害者9人とボランティア11人が震災犠牲者へ黙とうを捧げた後、砂利道を苦労しながら車イスで移動し市役所に向かいました。市役所では陸前高田市在住の村上岩根さんが、戸羽太市長に要望書を提出。その後、意見交換が行われ「子育て中の母親や高齢者のためにもバリアフリーを訴えたい」といった意見が出されました。一行は要望活動を行いながら車いすで北上し、来月9日に宮古市田老に到着する予定です。

ニュースエコー 岩手放送-(2013年07月29日 19:00 更新)

障害者アート:クラブに フジタさんの作品16点展示−−松江 /島根

2013年08月05日 02時01分00秒 | 障害者の自立
 チャレンジドアート(障害者アート)の作品を展示するイベントが28日、松江市末次町のクラブ「BLAST」で始まった。クラブを音楽だけでなく、さまざまなアーティストの表現の場としても開放しようという試みで、普段は週末の夜に若者でにぎわうスペースがギャラリーに装いを変えている。8月3日まで。

 イベントは「フジタヤスヒロ展 曼荼羅(まんだら)画の世界」。障害者が芸術活動を通じて収益を得ることを目指す出雲市の事業所「わんぱく大使館」に所属するフジタヤスヒロさん(42)のアクリル画の作品16点を紹介している。

 フジタさんは19歳の時の交通事故がきっかけで幻覚や幻聴に悩まされるようになったが、絵画と出会って才能が開花。本格的に始めてまだ4年だが、錦織良成監督の映画「渾身(こんしん)」のポスターの絵を手掛けるなど、注目を集めている。今回は初めての個展という。

 イベントは、事業所を運営する同市のNPO法人「サポートセンターどりーむ」とクラブが協力して実現した。クラブの共同経営者の1人、渡部真史さん(29)は「音楽も絵も同じアート。芸術の分野で頑張っている方を応援したい」と開催の意義を語る。

 正午〜午後7時。無料。問い合わせは同NPO(0853・62・4872)。

毎日新聞 2013年07月29日 地方版

2015年ワールドカップへ向けて~電動車椅子サッカー変革の時(1)

2013年08月05日 01時47分54秒 | 障害者の自立


電動車椅子サッカー日本代表候補14名を招集した強化合宿が7月27日・28日両日、神戸(ニチイ学館神戸ポートアイランドセンター)にて行われた。
今年に入って電動車椅子サッカーでは、1月に日本代表がオーストラリアで開催された第1回アジア太平洋オセアニア選手権(APOカップ)で優勝し、初の国際タイトルを獲得。つづく6月にはカナダで開催されたコスタルカップにおいてRed Eagles 兵庫がクラブチームとして初優勝し日本の電動車椅子サッカーのレベルの高さを示した。
この合宿は2015年に開催が予定されている第3回ワールドカップ(FIPFA国際電動車椅子協会主催)に向けて、代表候補選手のレベルアップを図ることを目的に年間3回行われ、国内各大会から代表強化委員会が代表候補選手を選抜する。


ストライクフォースに乗る永岡真理選手

そして、もうひとつ、この合宿で注目されたのは、「ストライクフォース」という電動車椅子サッカーの競技専用マシーンを採り入れた選手2人が参加している点。
ストライクフォースは、APOカップでカナダの選手が採用し、そのマシーンパフォーマンスで日本チームを大いに苦しめた。また、コスタルカップではRed Eagles 兵庫の有田正行選手が日本選手として初めてストライクフォースに乗り、大会MVPと大会得点王に輝くなど競技に特化したマシーンの性能は圧倒的なものがある。


ストライクフォースに乗る有田正行選手

ただし、このストライクフォース導入のためには、選手に多額のコスト負担が必要となる。また、車幅も広くそのままでは「国産の自動車に乗らない」「ホテルのドアを通れない」など、物理的な問題も多く、導入に対して選手は慎重にならざる負えない現状がある。
しかし、電動車椅子サッカーは、その革新的なマシーン・ストライクフォースの出現によって新たなステージへと変革の時を迎えている。

日本電動車椅子サッカー協会 HP
http://www.web-jpfa.jp/

電動車椅子サッカー応援ページ(フェイスブックページ)
https://www.facebook.com/JPFA2011

今井卓フェイスブックページ
https://www.facebook.com/IMAI.TAKASHI

パラフォト-

2015年ワールドカップへ向けて~電動車椅子サッカー変革の時(2)

2013年08月05日 01時38分27秒 | 障害者の自立
日本代表合宿を終えて、浅岡俊彰日本代表監督へお話しをお聞きした。

・来秋、日本で、APOカップの開催が予定されていますが、今後の展開をお聞かせください。
浅岡:「APOカップ開催には、オーストラリア・日本ともう1か国の3か国の参加がないと国際大会として成立しないと思います。親善試合ではないので、APOカップ開催には3か国以上の参加が必要な条件です。(第1回APOカップは、日本とオーストラリア2か国のみ参加。予定されていたシンガポール、ニュージーランドからの参加がなくなり、日本から2チームが参加。)
もしAPOカップが開催されない場合、そこに向けて選手のパフォーマンスを積み上げていったものが披露する場がなくなってしまいます。実際、開催がなかった場合、2015年のワールドカップへ向けて準備することになります。ブラジルで開催される場合は、選手がそれに耐えられる体を持つことであったり、ベンチ入りのスタッフ4~5人を確保するという話もあります。ベンチ入り8人の選手を4~5人のスタッフで対応するのはすごく難しいことなんです。今年の合宿でもたくさん呼ぼうとしているPF2の選手(パフォーマンス全体に影響する身体障害は穏やかで中程度な選手)が何人かベンチ入り出来れば、その選手は自分で自分のことがある程度出来る選手です。PF1の選手(パフォーマンス全体に影響する相当重度な身体的障害を持つ選手)は、1対1でスタッフが対応可能なことも考えて、PF2の選手の底上げであったり、発掘であったりも今の時点から2015年に向けて取り組み始めているひとつの課題でもあります。」

・今年1月に開催されたAPOカップの振り返って
浅岡:「結果としては1位と3位(日本からは2チームが参加)という良い成績を残せたと思います。内容に関しては、現地の体育館での適応のし難さ、グリップの強いコートで転倒者を3人出してしまったという事は私の戦術も一つの原因であると思いますが、転倒者を今後出さないようにフットガード等の対策を今後考えていかないといけないというところを認識させられました。
また日本と同じ環境が国際大会すべて同じように行われるのではないので、いろんな環境の中でやらなけらばいけないよねということを教えて頂いた大会だったおもいます。」

・APOカップで初めてストライクフォースという競技に特化した電動車椅子と対戦したのですが今後の対応は
浅岡:「ストライクフォース自体が低重心のマシーンであるので車高の低いマシーンと高いマシーンが競り合うとどうしても車高の高いマシーンに転倒のリスクがあります。低重心への対応を今後考えていかないといけないと思います、それには無理に競り合わないことであったり、例えばポンポンポンとボールをはたくというか圧を掛けすぎないという表現になると思いますが、そういう微妙なコントロールが得意な選手が多いのでそういったところを使っていけるのは日本の特徴なのかなと思っています、そういう部分での対応も考えています。」

・少し突っ込んだ質問なのですが専門のゴールキーパーを置かない理由は
浅岡:「ゴールキーパーは抜かれたら1点になるのでその精神的な負担は凄く大きいと思っています。1試合を通してゲームにはいろんな流れがあるのですがその精神的な負担をみんなで共有したいというのが1点あります、もうひとつは攻撃(カウンター)の起点になるポジションであると思っているのでそこが上がることでゲームの流れが良い方に変わるようなイメージを私は持っています、そしてポジションチェンジのきっかけがそこから生まれるという2点がローテーション的にゴールキーパーというよりもリベロ的な考えで配置をしている理由です。」

・最後に次のワールドカップへ向けての抱負をお願いします。
浅岡:「ブラジルでの開催が想定されておりますのでブラジルという遠い国へどのような形で無事にまず着くか、向こうでどうやったら最高のパフォーマンスが出せるチームを作れるか、どうやって遠い地球の真裏から無事に帰国できるかというところを各専門スタッフにいろいろお願いしている中で選手自身にもそういったところを向上していってもらはないといけないという課題もひとつあります。安全に行って安全に帰ってくる、そして3位以内を目指したいなと思います。現状では遠い国に行くという事だけで精一杯という状況ではないかと現在私は思っています、ブラジル大会でも、『安全に行って、安全に帰ってくる』大事なキーワードだと考えています。」



パラフォト-2013年07月31日