ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者虐待5件 熊本市の防止センターに通報

2013年08月22日 01時52分12秒 | 障害者の自立
 熊本市は、昨年10月に開設した「市障がい者虐待防止センター」に昨年度(6カ月間)、26件の通報・届け出があり、そのうち5件を虐待と認めたことを明らかにした。このほか13件に虐待の疑いがあり、区役所福祉課などと連携し、家庭環境の把握など継続的な対応をしている。

 通報者は本人9件、相談支援事業所5件、家族3件、区役所や警察など公的機関3件、その他6件。虐待やその疑いがある18件のうち、家族や親族による虐待は11件、施設職員によるもの6件、雇用者1件だった。暴力や暴言がほとんどで、中には食事などを十分に与えないなどのネグレクト(放棄・放任)にあたる例もあった。

 虐待が確認された5人のうち1人は施設への入所を支援。このほか虐待をしている家族に対し、短期入所など福祉サービスの活用で心身の負担を軽減するよう指導するなどした。

 同センターは、障害者虐待防止法の施行に伴い、市障がい保健福祉課内に設置。同課は「早めの相談によって、虐待の早期発見と対応ができる。虐待には介護疲れや経済的理由などさまざまな背景があり、虐待する側への支援も必要だ」としている。

 同センターTEL096(326)9111(24時間受け付け)。

熊本日日新聞--2013年08月21日

障害者ら車いすでバリアフリー訴え 陸前高田~宮古間を踏破

2013年08月22日 01時46分58秒 | 障害者の自立
 三陸沿岸を車いすで北上する「みちのくTRY(トライ)」が7~8月の12日間行われ、参加者たちは障害者に優しいまちづくりを訴えながら、岩手県陸前高田市の奇跡の一本松から宮古市田老地区の巨大防潮堤までの150キロを踏破した。

 7月29日にスタートし、8月9日午後1時前にゴールにたどり着いた。雨が降る中、約30人の一行は「バリアフリーを訴えながら、ここまで来ました」と連呼し、用意されたゴールテープを切って笑顔で抱き合った。
 昨年に続き2回目となるトライに参加したのは、東北を中心にした車いす利用者8人とボランティア延べ250人。
 通り掛かった運転手から手を振られたり、住民の声援を受けたりし、活動への理解の深まりを実感したという。課題も再認識した。道幅が狭く、歩道に段差があるなど歩きづらい場所も少なくなかった。
 実行委員会は、障害者と高齢者に、より配慮したまちづくりを経路の6市町に要望した。委員長の伊東明美さん(45)=宮古市=は「復興まちづくり事業を通し、ハード面を充実してほしい」と話す。
 トライは、障害者らが積極的に社会活動に参加するきっかけをつくることも目的だった。
 障害者支援のNPO法人「結人(ゆいっと)」の伊藤公陽理事長(41)=宮古市=は「あいさつが苦手だった人が声掛けしたり、自分から意見を言ったりと積極的な面が見えた」と語る。


バリアフリーを訴えながら150キロを踏破した一行

河北新報-2013年08月21日水曜日

産総研、高齢者・障害者の感覚特性データベース無償公開、製品への活用期待

2013年08月22日 01時43分14秒 | 障害者の自立
  このデータベースは、産総研が、のべ3000人以上を対象として測定した視覚・聴覚・触覚の感覚特性を、年齢や障害の有無などの検索条件に応じて表示する。これらの特性データは日本工業規格(JIS)「高齢者・障害者配慮設計指針」に採用されているため、このデータベースは、数式や表で記述されたJISの規定内容をグラフィカルに表示する機能も合わせ持つという。

  従来、身の回りの製品・環境・サービスなどは、若い健常者を対象に設計・開発される傾向があったが、今後は、設計者がこのデータベースを参照することで、高齢者や障害者を含むさまざまな人々に対応した製品などの設計(アクセシブルデザイン)が容易となり、安心・快適な製品づくり・環境づくりが進むものと期待されるとしている。

  具体的には、このデータベースの利用者は、視覚・聴覚・触覚に分類された16のデータ項目から関心のある項目を自由に選べ、データ項目を指定し、調べたい対象者の年齢、性別、測定条件などを選択または数値入力すると、入力された条件に合致したデータが引き出され、所望の測定結果がグラフや詳細な数値で表示される仕組みとなっている。

  例えば、「可読文字サイズ」のデータベースの画面では、画面左側で年齢、視距離、輝度、文字種を指定すると、右側にその条件に応じた「最小可読文字サイズ(読み取れる最小の文字サイズ」、「読みやすい文字サイズ」などが表示される。設定条件は、スライダーで変更でき、さまざまな年齢や条件を連続的に変えて、読み取れる最小文字サイズを見ることができる。さらに、その推定結果は、数値(ptおよびmm)だけでなく、実寸大の文字で表示され、条件による読みやすさの違いを、データベースの使用者自身の目で見て直感的に理解することができるとしている。

  このデータベースは、8月19日より、下記のWebサイトで日本語版・英語版ともに一般公開され、公開されたデータは誰でもアクセス可能で、「利用条件」に基づいて無料で利用することができる。

  なお、本データベースの基の測定データはきわめて大規模で、すべてをウェブで公開することはできない。そこで、より詳細なデータに関心のある企業の製品設計者などの利用者のために、記載された問い合わせ窓口を通じて、データ公開の相談も受け付けるとしている。また、利用者からの意見や要望を受けるために、上記問い合わせ窓口だけでなく、アンケート入力のページも用意。アンケートなどで得られた利用者からの反応を参考に、未発表のデータの整備や新しい項目の追加など、一層の拡充を図っていくとしている。

知財情報局-技術】発信:2013/08/21(水)

ミッキー顔のかかし 高岡 障害者と児童が共作

2013年08月22日 01時37分53秒 | 障害者の自立
 高岡市下麻生の障害者支援施設志貴野ホームの利用者と地元中田小学校の六年生が二十日、地元で九月にある「中田かかし祭」に出品するかかしの制作を一緒に楽しんだ。


 同校の児童たちが八年前にかかし作りを手伝い、共同制作が始まった。利用者や職員が話し合い、今年開園三十周年の東京ディズニーランドを題材に、ミッキーマウスのミニチュアかかしと、高さ一メートルの「シンデレラ城」の模型を作ることにした。


 児童十一人と利用者九人、職員らが球状の発泡スチロールにミッキーマウスの顔を描くなどミニチュアかかし二十体を作った。


 利用者の橋本吉司さん(46)は「子どもたちと一緒に作るのは楽しい」、昨年に続き参加した六年の杉木翔君は「利用者の人たちに喜んでもらえるのはうれしい」と楽しそうに話した。二十一日にシンデレラ城をペットボトルで作り、作品を完成させる。 


利用者や職員とかかしを作る児童ら=高岡市下麻生で

中日新聞-2013年8月21日

くらしナビ・ライフスタイル:走る魅力「障害から解放」

2013年08月22日 01時33分35秒 | 障害者の自立
 ●世界が変わる

 「障害から解放される瞬間があるんです」

 埼玉県滑川町の会社員、宮城好子さんはこう語る。7歳の時に失明、右耳も聞こえづらい。でも、伴走者と短いロープでつながり、一緒に街を走ると、世界が変わる。

 「集中すると、1人で走っている感覚になる。葉っぱのざわめく音を聞くと、緑が見えるようです」

 宮城さんがマラソンと出合ったのは10年前。三女の中学入学で子育てから少し解放され「何か趣味を持ちたい」と思った時、友達に勧められ、東京・代々木公園で障害者のマラソンを支援している「アキレスインターナショナルジャパン」の練習会に参加した。伴走者とともに走る視覚障害者や知的障害者、脳性まひのランナー……。さまざまな参加者と触れ合ううちに、マラソンそのものの魅力にとりつかれた。

 「日常生活では白いつえをついていて、早歩きはできないけれど、走る時のスピード感は心地よい。魔法をかけられたみたい」

 ●ともに目指す喜び

 伴走者も自らの楽しみを感じている。さいたま市の会社員、植松和義さん(58)は十数年前、マラソン大会の一般の部に参加しようとしたところ、障害者の部で伴走者が欠場し、急きょ「代役」で出場。その選手が優勝し「お役に立ててうれしかった」ことから、伴走にはまった。

 マラソンは走っている間は苦しいが「(伴走で)相棒と走ると、時間があっという間。マラソンという個人競技で、2人で一つのものを目指す喜びは大きい」と、植松さんは目を輝かせる。

 アキレスの創設は1995年。国内外のマラソン大会に出場してきたジャーナリストの大島幸夫さん(76)が、米ニューヨークに本部を持つアキレスの活動を知り、日本版を作った。

 「障害者はもちろん、気持ちが落ち込んだ人、大病をした後の方など、みんなが励まし合える場にしたかった」と大島さん。今年、さまざまな障害を持ちながらともに走るメンバーの物語をまとめた「協走する勇者(アキレス)たち」(三五館、1470円)を出版した。「ともに走ることで、障害者への『上から目線』ではなく、みんな平等の『横から目線』になれる。気持ちも自由になるんです」

 ウェブサイト「伴走どっとコム」(http://www.banso.com/)では、アキレスと同様の活動をしている各団体の連絡先や活動日程を紹介している。

 ●光でスタート

 東京都立中央ろう学校6年(高等部3年)で、陸上部に所属する奥村泰人さん(18)は今年6月、関東ろう学校陸上競技大会の100メートル走で、11秒79と自己ベストを更新した。奥村さんの走りを支えているのが「光刺激スタートシステム」。ピストル音の代わりに、光でスタートの合図を出すシステムだ。

 聴覚に障害を持つ短距離走選手は、補聴器でピストルの音を拾ったり、煙を見たりしてスタートしていたが、「風が吹いたり歓声が入ったりすると、ピストルの音が聞こえにくく不安だった」と奥村さん。「光のおかげで安心してスタートに集中できる。記録を縮めるのが今の楽しみ」と語る。

 システムは昨年7月、同校の体育科教諭、竹見昌久さん(38)ら教員たちや、スポーツメーカーなどが協力して完成させた。スタート位置の足元にランプがあり、「位置について」で赤、「用意」で黄色に光り、スターターがピストルを鳴らすと同時に緑に変わる。竹見さんらは年内にも、このシステムを使った競技の記録を公式記録として認めるよう、日本陸上競技連盟に申請する考えだ。

 「将来はあらゆる大会でこのシステムが使えるようになり、聴覚障害者と健常者が同じ条件で走れるようになってほしい」。竹見さんはそう願っている。

毎日新聞 2013年08月21日 東京朝刊