ゴエモンのつぶやき

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障害者らの舞台10周年 市川、佐倉で公演へ 歌、踊り、演技大好き

2015年04月03日 02時41分55秒 | 障害者の自立

 「障害のある人もない人も一緒に」をテーマに、市川市のNPO法人「いちかわ市民文化ネットワーク」が主催する「チャレンジド・ミュージカル」が今年で活動十周年を迎えた。記念公演「ONGERA(オンゲラ)~万歳!」が四日から市川、佐倉両市で開かれる。出演する障害者らは集大成の舞台にしようと、稽古からエネルギー全開で取り組んでいる。 

 「大きく腕を回して、上まで伸ばして」

 制作から作詞、演出も手掛ける同ネット代表理事の吉原広さん(65)が大声で指示を出す。ピンクの衣装の出演者がパネルを大きく揺らす。市川市奉免(ほうめ)町の知的障害者施設やまぶき園の体育館。初日が一週間に迫る中、通し稽古などが行われた。

 これとは別の市民ミュージカルも手掛ける吉原さんが「障害のある自分の子にも演じさせたい」と相談を受けたのが始まり。二〇〇五年十二月の第一回公演から年一回ずつ公演を重ねてきた。吉原さんは「舞台だと開放されるのか、ものすごいエネルギーを放出する」と舌を巻く。

 「ONGERA」はスワヒリ語で「万歳」の意味。十歳の誕生日を祝おうとの願いを込めた。コンゴ(旧ザイール)出身で習志野市に住むパーカッション奏者B・B・モフランさんが当初から参加している縁で、公演名はスワヒリ語から選んでいる。

 七十人が出演、二部構成で上演時間は計二時間になる。第一部は過去九作品の名場面で構成する。宮沢賢治「注文の多い料理店」がモチーフの第二部は、冬から実りの秋への季節の変化を、出演者の成長と重ね合わせて表現した。

 出演者は〇五年から延べ九百人に上る。知的・発達障害の人が多い。市川を中心に千葉、船橋、松戸、佐倉からも参加している。

 初参加の市川市の松崎龍一さん(18)は「自分の力を全力で出す」と完全燃焼を誓う。十回連続の参加となる同市国分の村山健多さん(32)は「楽しい。歌、踊り、演技全部好き」と目を輝かせる。母の園(その)さん(63)は「舞台の流れもつかめるようになり、自分なりの表現もできている」と成長を語る。

 サポーターの支援も欠かせない。大勢が入り乱れる舞台での事故を回避するため保護者が務めている。今回は二十六人が舞台移動、登場のタイミング、衣装の着替えを手伝う。

 吉原さんは「障害者のためでなく、面白いから続けている。歩みは遅々としているが、年々進化している。持っている力をぶつけたい」と話している。

 市川公演は、四日が午後三時、五日は午前十一時と午後三時から上演する。場所はいずれも市川市文化会館小ホール。入場料は前売りは大人二千円、四歳から学生まで、障害者、介助者が千円。当日はそれぞれプラス五百円。問い合わせは同ネット=電047(711)8813=へ。

 佐倉公演は十二日午後一時から佐倉市民音楽ホール。前売りは大人千五百円、その他は千円。当日はいずれもプラス三百円。問い合わせは「手をつなぐ・さくら」の伊藤さん=電090(3577)2125=へ。

10周年記念公演を控え、本番さながらの稽古をする出演者=市川市で

2015年4月2日    東京新聞


障がいのある方へ最新の就労支援

2015年04月03日 02時35分28秒 | 障害者の自立

障がいのある方へ一歩先行く就労支援。 就労訓練から起業サポートも/大阪心斎橋

 障害者の生活自立を支援するNPO法人ちゃお(本部茅野市、鈴木周一理事長)は、富士見町信濃境に自立訓練事業所「アートカレッジちゃお」を新設した。法に基づく県指定の事業所としては「諏訪地方で初めて」(県障がい者支援課)。1日、3人の入学者を迎えて入学式を信濃境区公民館で行った。

 特別支援学校や施設、病院を卒業、退所・退院した障害者が地域で暮らすために生活能力の維持向上を目指す施設。相談支援専門員が施設利用の必要性を判断し、個々に合わせた支援、訓練の内容と進ちょく計画を定め、2年を年限に訓練をする。

 ちゃおは、障害のある子どもを持つ保護者有志が、障害者の生活を一生涯支える地域の受け皿づくりを目指して2012年に設立。これまで障害児のタイムケア(一時預かり)を手掛け、同所の開設で事業を拡げた。

 諏訪圏域一円から入学者を集め、毎週月~金曜日の午前9時~午後3時、農作業や木工、個別のプログラムで運動や文化、マナー、家庭生活といった社会で必要な能力の訓練を行う。宿泊学習や研究発表、学園祭、民間企業での実習なども計画している。

 式では鈴木理事長が、「よく遊び、よく学び、泣いて笑って充実した1年を過ごして」と呼び掛け、永井清美副理事長が、「一歩ずつ自分の力で歩けるようお手伝いする。ゆっくりでいい。一緒に歩いていきましょう」と励ました。

 県指定の事業所は現在、30施設ある。「ちゃお」では、一般企業へ就職を目指した資格取得や、学校卒業後の学習継続も支援できるため、「障害者の活動、進路の選択肢を広げられる」(永井副理事長)とし、入学希望を受け付けている。

問い合わせは同事業所の担当小松さん(電話090・4181・7464)へ。

2015-4-2     長野日報


区役所で暴言、病院で診察拒否… 障害者理解 道半ば 福岡市の団体調査

2015年04月03日 02時20分44秒 | 障害者の自立

 入園や受験を拒否された、公共機関で暴言を吐かれた…。福岡市の約40の障害関係団体がつくる「福岡市に障がい者差別禁止条例をつくる会」が実施したアンケートで、障害がある人たちが不快な思いをしたり、社会参加を諦めてしまったりする「差別」が根強い実態が浮かび上がった。同会副代表の向井公太さん(66)は「無理解や偏見からの何げない行動が、障害者を深く傷つけることがあると知ってほしい」と呼び掛けている。

 同会は2013年8月に発足。障害者への差別の実態を明らかにするため、昨年4~7月に加盟団体やホームページなどを通じ、福岡市在住か同市に通勤している障害者を対象に、障害があることを理由に「嫌な思いをした」「悔しい思いをした」「理不尽な対応を受けた」「不利益に扱われた」体験を聞いた。「10歳未満」から「70歳以上」の1148人から、1132件の事例が寄せられた。

 身体・精神・知的障害などの当事者、家族、弁護士などで回答を分析し、3月に報告書と回答集をまとめた。寄せられた体験を「直接差別」「(障害者の権利を保障する)合理的配慮の不提供」「暴言・嫌がらせ・虐待」「無理解・偏見」などに分類した。

 例えば、区役所での手続きで記入の仕方を質問すると「あんたたちのことだろう。分からないなら手続きできない」と言われた(知的・身体障害)▽事業所職員から首を絞められたり、暴言を吐かれたりした(脳性まひ)▽風邪で内科を受診したら診察を拒否された(精神障害・統合失調症)-など、障害者への理解があるはずの医療・福祉の場での体験が目立った。同会は「業務として当事者に接している福祉窓口担当者、施設職員などからの暴言や虐待を受けた事例は看過できない」と、特に問題視している。

 この他にも、交通機関や教育現場、職場、飲食店など、日常生活のあらゆる場面での体験が多数集まった=表参照。向井さんは「障害者は差別や精神的苦痛を受けても声を上げられず、外出や社会参加を自己規制してしまう。障害の種類を超えて、千以上の訴えが集まった報告書は貴重」と話している。

 明らかになった実態を踏まえ、報告書では「社会の隅々まで障がい者の権利についての理解が行き届き、機会の均等が真に保障されるような具体的取り組みが求められている」と提言。鹿児島、長崎、熊本各県などで制定されているような障害者差別禁止条例の制定を求めている。

 報告書は福岡市の行政機関や小中学校などに1300部を配布。同会ホームページでも読める。同会=092(713)1353。 

障害者の「差別」体験をまとめた報告書を手にする向井公太さん

=2015/04/02付 西日本新聞朝刊=


障害者キラリ 書や絵画

2015年04月03日 02時15分17秒 | 障害者の自立

 ◇御坊 中川家邸宅にギャラリー

 御坊市の寺内町にある築約80年の「中川家邸宅」に1日、県福祉事業団が障害者の作品を展示するギャラリーをオープンした。

 「ぎゃらりーなかがわ」の名前で、1階の住居部分約360平方メートルを活用し、障害者の書や絵画、陶芸、紙でつくった虫や動物などの造形作品など約100点を展示している。

 中川家邸宅は1935年の建築。約1000平方メートルの広々とした敷地で、立派なたたずまいから「日高御殿」と呼ばれていた。博物学者・南方熊楠が訪問したこともあるという。

 老朽化などで所有者が取り壊しを検討したが、保存すべきだと地元有志が声を上げ、2013年、県福祉事業団が購入した。

 同事業団は倉庫部分を改築するなどして障害者が就労訓練をする飲食店「なかがわ」を昨年7月末に開店させた。同9月から住居部分を整備し、応接間の床はそのまま利用し、ソファも表の素材を張り替えて使えるようにした。茶室の畳も替え、往時の姿に近づけた。

 ギャラリーを担当する同事業団の中井史朗さん(44)は「古い邸宅が魅力的な展示スペースに生まれ変わった。障害のある人の精力的な活動を支えていきたい」と話している。開館は午前10時~午後4時。水曜日は休館。入場は無料。問い合わせは、飲食店「なかがわ」(0738・52・7285)へ。

2015年04月02日     読売新聞

障害者の作品がずらりと並ぶギャラリー(御坊市の中川家邸宅で)

障害者の作品がずらりと並ぶギャラリー(御坊市の中川家邸宅で)


障害者向けにエアロビ教室

2015年04月03日 02時07分37秒 | 障害者の自立

 障害を持つ人に運動の場を提供しようと、スポーツクラブ「メガロス市ヶ尾」が3月27日、知的障害のある人向けにエアロビクスのプログラムを行った。参加した4人は思い切り体を動かし、運動を楽しんだ。

 「養護学校の在学中は体育の時間があるが、就職してからは運動の機会がなかったので嬉しい」。青葉区に住む、参加者の女性の保護者は話す。「他人に交じっての活動は緊張しやすく、一緒に運動するのは難しい」とも。好きだったダンスを続けられずにいたが、紹介を受けて参加したという。

 4人はスタジオで音楽に合わせて体を動かした後、マシンジムも体験。腹筋などに挑戦し、笑顔が絶えない場となった。

 企画は同店の小川勝紀支配人が昨秋から計画していた。障害者の運動法について大学教授や障害者スポーツ文化施設「ラポール」職員に相談するなど準備し、近隣養護学校の協力も得て実現した。

 小川支配人は「青葉区はスポーツジム利用者の割合が高いが、障害があると安心して運動できる機会は少ない。今回の反省点を含め、次に生かしたい」と話す。今後、要望の多かったプールも視野に入れ、年数回開催したいとしている。

音楽に合わせ、体を動かす参加者

2015年4月2日    タウンニュース