ゴエモンのつぶやき

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JOY俱楽部:障害者3人の絵がフランスへ

2015年04月05日 01時47分19秒 | 障害者の自立

 福岡市博多区の障害者福祉施設「JOY俱楽部(くらぶ)」に通う男性3人の絵が、フランスの美術団体「欧州造形美術振興協会」に認められ、今年9月に協会がパリのマドレーヌ寺院で開く展覧会に出品される。その後1年間、フランス国内のギャラリーやカフェなど6カ所を巡回するほか、来年6月にはフランス政府主催のイベントで展示されることも決まった。福岡で生まれた3人の絵は海を越えてフランス国内を旅する。

 3人は絵を描くことを職業にした「JOY俱楽部」のアーティスト集団「アトリエブラヴォ」の本田雅啓(まさはる)さん(31)▽樋渡(ひわたし)幸大(こうだい)さん(32)▽小林泰寛さん(28)。知的障害や高機能自閉症といった障害がある。

 本田さんは幾何学模様を並べたような繊細な作品が得意で、樋渡さんは顔のしわなどを忠実に再現する細かい描写が特徴。小林さんは色覚異常で赤と緑が同じような色に見えるため、作品には緑が多く、独特な色遣いが光る。

 「アトリエ」は2002年に発足。原田啓之副施設長(40)は「以前は今よりも障害者が選べる仕事がなかった。アートや音楽のプロとして活動させようと『アトリエ』をつくった」と振り返る。発足時2人だった所属アーティストは今では13人に増え、JOY俱楽部にはプロのミュージックアンサンブルもある。

 ギャラリーやカフェなどで作品を展示すると、独創的な発想と真摯(しんし)な仕事ぶりが人気を呼び、企業のカレンダーやTシャツのイラスト、商品のパッケージデザインなど全国各地の企業から依頼を受けるようになった。

 福岡県糸島市で現代ヨーロッパ美術のギャラリーを営む高藤邦夫さん(41)が3人の絵を見て「今までに例のない色彩やタッチが受け入れられる」と感じ、欧州造形美術振興協会に紹介した。その際、3人に障害があることは伝えずに絵を送ったという。

 協会でも高い評価を得て今回の出品となった。高藤さんはアトリエを訪れた際に彼らが絵を描く姿を見て「描くことが生きがいになっているんだなと感じた」と話し、フランスでの展示に「純粋にアーティストの絵として評価を受けた。次の新たなステップにつながれば」と期待している。

 樋渡さんはフランスでの巡回展について「聞いた時は驚いた。今はドキドキしている。今以上に絵を描くことを頑張りたい」と話している。

工房で自身の作品を手にする(左から)本田雅啓さん、小林泰寛さん、樋渡幸大さん=福岡市博多区で2015年3月20日

毎日新聞 2015年04月04日


災害時、障害者受け入れで協定/高松市と7団体

2015年04月05日 01時44分01秒 | 障害者の自立

 高松市はこのほど、大地震など災害発生時の障害者の受け入れなどに関する協定を、香川県高松市内で障害者支援施設を運営する社会福祉法人など7団体と締結した。

 締結を結んだのは▽県立川部みどり園▽かがわ総合リハビリテーション事業団▽銀星の家▽清水園▽瑞祥会▽ポム・ド・パン▽竜雲学園。災害時に在宅での生活が困難な障害者らを受け入れるほか、在宅復帰の支援や職員のボランティアの派遣で協力する。

 市役所であった調印式では、大西市長が「災害弱者の支援体制が強化できたことは大変意義深い」とあいさつ。団体側を代表し、かがわ総合リハビリテーション事業団の中塚洋一理事長が「市と協力し、障害者が安心・安全な避難生活ができるように支援したい」と述べた。

2015/04/04      四国新聞


障がい者雇用のためのノウハウが詰まった「障がい者雇用の教科書」

2015年04月05日 01時38分25秒 | 障害者の自立
障がい者雇用の目標が達成されていない現状

現在、国内には障がい者が約787万9000人、人口比の約6%いるのだが、従業員数50名以上の民間企業については常用雇用者数の2.0%の障がい者を雇用する義務が障害者雇用促進法で定められているにも係わらず、2014年度厚生労働省発表によれば、2014年度の実雇用率は1.82%。これまでで最高の数値だが目標の2%には達していない。

達成企業数は全国で44.7%、未達成企業は約4万7000社あり、その中で障がい者の雇用数0人という企業は約2万8000社に上る。

著者は就労支援専門のコンサルタント

このような状況をふまえ、就労支援専門のコンサルタントの二見武志氏が著した本が有限会社太陽出版から2015年4月2日(木)に出版された「障がい者雇用の教科書~人事が知るべき5つのステップ」1,728円(税込み)だ。

著者は障がい者雇用研修の講師として実際に800社以上の企業で採用、雇用管理、職務設計、社内啓発、職場定着などの研修、セミナーを行い、700名以上の障がい者の就職を支援してきた経験から、障がい者を採用する意思があってもノウハウがなく雇用に取り組めない企業が多いと感じているそうだ。

また大都市では障がい者の売り手市場が進み、目標を達成している企業が多いが、地方では人材不足で目標を達成することが厳しい状況にあるとも。

事例に基づいたノウハウを分かりやすく解説

同書は経営者・人事担当者に向け、企業が障がい者雇用をどのように考え、実施していくべきかを「ユニクロ」で知られる株式会社ファーストリテイリングや「無印良品」の株式会社良品計画などの実例をあげそのノウハウを解説。企業が障がい者雇用を行うためのガイドブックになっている。

(image:Amazon.co.jp/より)


補助犬に正しい理解を

2015年04月05日 01時31分26秒 | 障害者の自立

 登壇したのは、(社福)日本介助犬協会の山本香織さん、高野菜摘さんとPR犬のチャロ。チャロが車椅子に乗った高野さんの指示に従い、床に落ちた1円玉を拾ったり、靴下を脱がせる実演を行うと、場内からは拍手が起きた。

 続いて横浜市内で介助犬と暮らすAさんが、パートナーのクロエ(ラブラドールレトリバー・8歳メス)との生活を紹介。20年以上前から車いすで生活するAさんは、合同訓練を受け2009年からクロエと共に暮らしている。「クロエが来てから行動範囲が広がった。箱根でロープウェーに乗ることもでき、素敵な体験ができた」。今ではクロエの存在が欠かせないと話すAさん。介助犬が主人の指示を聞き逃す恐れがあるため、”触らない・話しかけない・見つめない”を「温かい無視」と呼び、周囲に依頼しているという。

進まぬ認識 周知に尽力

 肢体不自由者を助ける「介助犬」は盲導犬、聴導犬とともに身体障害者補助犬(以下「補助犬」)と総称される。補助犬は、02年10月に施行された身体障害者補助犬法で、障害者の自立および社会参加の促進に寄与する存在と位置づけられている。

 店舗や医療機関などあらゆる施設は、補助犬を同伴した身体障害者の利用を拒んではならないとされているが、「正しく認識されているとは言い難い」(山本さん)。Aさんは過去に「保健所の指導で犬は入店できない」と言われた経験を持つ。「誤った認識から、自分だけでなくクロエも否定された気持ちになり、悲しかった」と話すように、一般の人の認識不足は否めない。

 盲導犬を伴った客を迎えた経験を持つ市内の飲食店スタッフは、「衛生面で、どう入店してもらえばよいか戸惑った」と振り返る。小田原市商店街連合会会長で鮮魚店と飲食店を経営する古川孝昭さんは「店側の理解を高めると同時に、お客さんへの理解も呼びかける必要を感じる」と語る。

 介助犬を必要とする人は全国で約1万5千人。日本で活躍する介助犬は74頭。神奈川県では9頭が肢体不自由者の生活を助けている。

 さまざまな角度から介護に対する窓口を広げるイベント「リハビリフェスタ2015」が3月29日、小田原アリーナで開催された。フラダンスや、介護施設利用者の楽器演奏などが披露されるステージには、介助犬の姿もあった。

冷蔵庫からペットボトルを取り出すチャロ

2015年4月5日      タウンニュース



(教えて!)介護タクシーのシゴト 通院じゃなくてもお連れします

2015年04月05日 01時23分44秒 | 障害者の自立

 車いすの人や障害者の移動を助ける「介護タクシー」。通院や通所利用が主だが、旅行やレクリエーションの足としても重宝されている。

 藤沢市の長嶋正和さん(45)の介護タクシーの屋号は「福祉観光送迎サービス GOOD LUCK」。観光バスの運転手の経験もあり、「外出を楽しんでもらえるよう、他社と違うインパクトのある名前を」と名付けた。

 「それじゃ上がりますねー」。3月30日、利用客8人の貸し切りで、お花見に出かけた。うち2人は車いすで、リフトでの乗り降りを介助する時に長嶋さんは明るく声をかける。午前9時に藤沢を出発し、8人は東京の庭園や隅田川で桜を堪能。その後は横浜・みなとみらいの高層レストランで夕食を楽しんだ。長嶋さんが全員を送り届けたのは午後9時過ぎになった。

 花見を企画した車いすの人見泰弘さん(81)が長嶋さんに遠出を依頼するのは7回目。「この年になると外に出歩けるだけでも楽しい。長嶋さんは気もきくし、道もよく知っている。安心して任せられるよ」。長嶋さんも「無事に送りとどけ、みなさんの喜ぶ顔が見られる瞬間にやりがいを感じます」と笑う。

 長嶋さんは11年前に他の事業者で働き始め、独立して約8年。無事故無違反を続け、現在では3台を運営している。それでも同業者の中では若手。他の仕事を退職後に、介護タクシーに参入する人も多いという。

 難しいのは、利用者がどうしても通院利用など午前に集中することだという。依頼に応え切れなかったり、予約がゼロになったりする日もあり、「他の事業者と助け合うことが欠かせません」と話す。

 一般タクシーと違い、介護などが必要ない人だけを乗せた運行や「流し」の営業はできない。関東運輸局によると県内の事業者数は2005年1月の112から今年1月では596に増えた。長嶋さんは県内の業者でつくるNPO法人・福祉輸送事業連合会に加盟している。

(朝日新聞 2015年4月3日掲載)車いすの人見泰弘さんの乗り降りを介助する介護タクシー運転手の長嶋正和さん=藤沢市辻堂新町1丁目

2015年4月 4日    朝日新聞