ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

家族らの「みらい」に向けて 在宅障害者の支援所開所

2015年04月12日 02時03分38秒 | 障害者の自立

 県の重症心身障害在宅支援センター「みらい」の開所式が10日、岐阜市薮田南のふれあい福寿会館で開かれた。重い障害を抱えながら在宅で暮らす障害者や家族を支える。

 センターは同会館に入居する県看護協会内に開設された。在宅障害者の家族からの医療や福祉制度、生活の悩みについて相談に応じる。また、スタッフが家を訪問して相談に対応する。

 孤立しがちな家族間の交流を進めるためランチ会を開いたり、機関誌を発行したりする。訪問看護ステーションに対する研修を行い、重症心身障害児者に対応できる人材を育てる。センターにはベテラン看護師を相談員として配置した。

 県の実態調査(昨年7月現在、速報)によると、県内の重症心身障害児者は在宅676人、施設入所308人。

 開所式では古田肇知事が「家族からの相談に応じ、人材育成を図るのは先進的な取り組み。名前の通り、未来を障害者や家族に届けられる施設にしたい」とあいさつした。重症心身障害児者や家族も出席。保護者の冨岡妙子さん=岐阜市=は「医療や福祉の情報が入手しやすくなり、ありがたい」と話した。

重症心身障害在宅支援センター「みらい」の開所式。障害者や家族も出席し、オープンを祝った

2015年04月11日    岐阜新聞


聴覚障害者に観光案内 金沢

2015年04月12日 02時00分09秒 | 障害者の自立

北陸新幹線開業で観光客が増えるのに合わせ、金沢市は4月から、聴覚に障害がある観光客を対象に手話で観光案内をするボランティアガイド「かがやきR」を発足させた。市によると、自治体が手話ガイドを派遣する仕組みを設けるのは全国で初めて。

 手話でガイドをするのは、鴻野一緒さん、宮崎キヨノさん、吉岡真人さん(44)、福村俊彦さん(38)の4人。いずれも、金沢ボランティア大学校の観光コースを修了した同市在住の聴覚障害者。

 事業は、市聴力障害者福祉協会が市から委託を受けて実施する。名称の「かがやきR」は北陸新幹線の「かがやき」にちなみ、Rは「ろう(ROU)」のローマ字表記からとった。かがやきある観光を楽しんでほしいとの願いを込めた。

 同協会では昨年、すでに約30件のガイドを実施。ガイドにあたった福村さんらによると、「何回か金沢に来たこともあったが、説明を受けると伝統や歴史への理解が深まる。また来たい」などの感想があったという。吉岡さんは、「雨で傘を差すと、片手での手話になってしまうのが悩み」としながらも、「由来などを説明、理解してもらうため、手話表現に工夫している。障害があるもの同士の交流もでき、楽しい」としている。

 8日は、ボランティアガイドらが市役所に山野之義市長を訪問し、事業のスタートを報告するとともに、スタッフジャンパーを受け取った。山野市長は「金沢の良さを知ってもらうために活躍してほしい。おもてなしの心で接してください」と激励した。

 11日には新潟からの観光客を初めて案内するほか、5、6月には首都圏からの20~30人規模の団体のガイドも予定しているという。

 ガイドは無料だが、ガイド分の交通費や入場料などの負担が必要。利用を希望する場合は、1か月前までに同協会にファクス(076・233・9011)か、メール(guide@k-deaf.sakura.ne.jp)で申し込む。

2015年04月11日    読売新聞

地域医療を考える:障がい者歯科 専門医、ニーズに対応 治療説明と安全に配慮

2015年04月12日 01時52分09秒 | 障害者の自立

 かがわ総合リハビリテーションセンター(高松市田村町、087・867・6008)の「障がい者歯科」は、身体や精神などに障害を持つ方の歯の治療をしている。診療に当たっている歯科医師の三木武寛さん(32)に、一般歯科との違いや特徴などについて聞いた。 

 −障がい者歯科と一般歯科の具体的な違いを教えてください。

 ◆障がい者歯科を受診する患者さんは通常、何かしらの障害を持っています。例えば、知的障害や発達障害、自閉症、脳性まひ、脊髄(せきずい)損傷、脳血管障害の後遺症などです。

 −歯の治療そのものに、一般歯科と違いはありますか。

 ◆違いはありません。虫歯や歯周病の治療は同じです。ただ、その治療に至るまでの経緯に違いがあります。

 −どういう点ですか。

 ◆それぞれの患者さんが持つ障害について特性を知り、それを把握したうえで、歯の治療にあたらなければならない点です。

 −どのようにして特性を把握するのですか。

 ◆患者さんはまず、電話などで診療の予約をされます。その際、障害についてどのような診断を受けられているのかとか、障害者手帳の種類などを聞きます。また、これまでに一般歯科を受診されている場合、その時にどのような問題があって、治療ができなかったのかなどについて尋ねます。そういったことを把握したうえで、予約を取ってもらいます。

 −電話だけではなかなか分からないことがありませんか。

 ◆そのため、病院に来てもらったとき、最初は歯の治療の前に、問診とともに障害の内容を確認します。患者さん本人だけでなく、家族からも話を聞き、それぞれの方に合ったプランを考えます。患者さんの障害の内容によって違いますが、何回も来てもらい、歯科医師や施設に慣れてもらうことも必要になります。特に自閉症の患者さんは、こだわりが強いことが多いです。ここの病院には色がそれぞれ違う診療台が三つありますが、色にこだわりの強い自閉症の患者さんの場合、毎回同じ色の椅子に座ると落ち着いて治療を受けられます。

 −診療に当たる歯科医師は歯の治療の技術だけでなく、障害一般への知識が問われますね。

 ◆その通りです。このことについて、実は関係者による取り組みがあります。歯の治療をする際、障害を持っている方のように特別なニーズ(スペシャルニーズ)に対応できる歯科医師を養成するため、研修や研究などを「日本障害者歯科学会」がしています。学会では障害者歯科の臨床経験を修了する他、実習を含む救急蘇生講習会を受講するなどの一定の要件を満たした歯科医師を認定医にする制度を実施しています。私も認定医です。

 

 −日本障害者歯科学会について教えてください。

 ◆1970年代から学識者らによる日本心身障害児者歯科医療研究会が活動を始め、その流れを受けて1984年に日本障害者歯科学会は設立されました。2003年から認定医制度を始め、現在の認定医は約900人になっています。

 −ところで歯の治療は一般の人でも苦手な人が多いと思います。障害を持っている人の場合、どのような工夫をされているのですか。

 ◆例えば、精神的な障害を持つ人の場合、以前にがんばって治療を受けた時の恐怖感を覚えているケースがあります。また、全く歯科治療が初めての人もいます。そこで歯科治療について少しずつ理解してもらうことから始めます。

 −方法は。

 ◆治療の順番を、イラストや写真で示したカードを使うことがあります。また、ホワイトボードに文字で書いて説明することもあります。それで本人が納得したら、診療室に入り椅子に座ってもらいます。子供の場合、安らげるよう人気アニメのキャラクターのクッションを置いたりします。

 −歯科診療を実際に始めるまでが大変そうですね。患者さんの障害の程度によって違うでしょうが、この納得してもらうまでに、一般的にどのくらい時間がかかるのですか。

 ◆時間のめどはなく、できるようになるまでですね。緊急度や家族の要望、歯の状態によっては早くすることがあります。虫歯が全くなく診療が苦手な人の場合、できるようになるまで何回でもやります。一方で虫歯がたくさんあり早く治療しなければならない人だと、体が動かないようにして始めることもあります。体が動かないようにするのは急に動くと患者さんが危険なためです。

 −その他に安全面を考えてされていることはありますか。

 ◆全身麻酔をすることがあります。このときは専門の麻酔科医が立ち会っての治療となります。

 −身体的な障害を持つ患者さんの場合、どのような苦労がありますか。

 ◆ここの病院には、脳血管障害の後遺症などでリハビリをするために入院している患者さんがいます。そういった方が歯の治療をするため、来ることがあります。移動は車椅子で、診療台に移る際、介助が必要になります。私たちは患者さんの体のどこにまひが残り、どこなら動かせるかを把握したうえで、動く時の手伝いをします。人によっては座った時の痛みを緩和するため、椅子にクッションを置くなどの工夫をしています。

  ◇一般の歯科で受診困難でも 障害の特性、把握し受け入れ

 −こちらの病院で障がい者歯科が始まったのはいつですか。

 ◆昭和61(1986)年4月からです。

 −担当の歯科医師は何人ですか。また、受け付けている曜日は。

 ◆常勤の歯科医師が2人で対応しています。曜日は月曜日から金曜日までで、完全予約制です。

 −利用者はどのくらいですか。

 ◆1日平均で約40人の患者さんを治療しています。

 −予約状況は。

 ◆現在は1カ月以上先まで予約が入っています。香川県全域から患者さんが来ています。

 −一般歯科で診療がうまくできなかった患者さんやその家族にとっては、障害の特性に応じて治療をする障がい者歯科が人気になっているようですね。

 ◆そうですね。ただ、ここで一度治療ができた患者さんは、その後の歯の管理については、それぞれの地域の一般歯科で診てもらうことが大事と思います。

 −こちらから患者さんを一般歯科に紹介するケースはあるのですか。

 ◆あります。入院していた患者さんが退院した場合、地元の一般歯科に連絡し、治療の続きを診てもらったりしています。もちろん、こちらでの治療が必要な場合は診療しています。

 −落ち着きがないなどの行動を取っていますが、精神的な障害を持っていないような患者さんが来ることはありますか。

 ◆確かにそういう患者さんが来ることもあります。ただ、何らかの障害を持っている患者さんを専門に診るのが、障がい者歯科の役割と考えています。

 −どういう患者さんに来てほしいと思いますか。

 ◆自閉症などの診断名を持っていて、歯の治療をしたいが、一般歯科ではどうしてもうまくできない。そういう患者さんに、来ていただきたいですね。

 −歯の大切さについて改めて教えてください。

 ◆歯周病は進行したら糖尿病が悪化したりするなど、口の中の病気で終わりません。放置していると大変なことになります。全身の健康のための入り口と考えてほしいです。歯磨きはなるべく毎食後にしてください。ごはんを食べたお茶わんを洗わず、次の食事のごはんを入れませんよね。歯磨きもそれと同じように考えてもらえればと思います。

毎日新聞 2015年04月10日 大阪朝刊

 


エコキャップ推進協会:売却益をワクチン代で寄付せず

2015年04月12日 01時48分16秒 | 障害者の自立

◇13年9月から 「主に障害者自立支援事業に使用」

「ペットボトルのキャップを集めて世界の子供にワクチンを届けよう」と呼び掛け、キャップの売却益をワクチン代として寄付してきたNPO法人「エコキャップ推進協会(エコ推)」(横浜市中区)が、2013年9月から寄付をしていなかったことが分かった。矢部信司理事長が10日、記者会見して明らかにした。売却益は主に障害者自立支援事業に使っていたという。

 エコ推は2007年12月から、国連児童基金(ユニセフ)を通じて途上国にワクチンを届けるNPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」に売却益の寄付を開始。総額は13年8月までに約1億2000万円に上った。

 矢部理事長によると、JCVとの間で寄付の方針を巡り見解の相違があったことや障害者支援を活動の中心にするようになったため、寄付を見送っているという。エコ推の定款では、売却益はワクチン代や障害者支援など7事業に充てるとしている。

 矢部理事長は「ワクチンの寄贈が、子供たちがキャップのリサイクルを進めるモチベーションになっていた事実もあり、申し訳ない」と謝罪した。

毎日新聞 2015年04月10日 


「1勝目指し頑張る」 知的障がいバスケット

2015年04月12日 01時42分18秒 | 障害者の自立

 ことし和歌山県で開催される第15回全国障害者スポーツ大会(10月、和歌山県)の知的バスケットボールの九州ブロック予選会が26日、福岡県で開かれ、県の知的障がい男子バスケットボールの男子チームが2010年以来、5年ぶりに出場する。久々の出場に選手からは「出られるのが楽しみ」「まずは1勝目指して頑張りたい」と意気込んでいる。
 男子チームは07年に結成し、10年に沖縄県で開催した九州ブロック予選会に出場した。その後、参加する選手が少なくなり、チームは休止状態になった。しかし、バスケットボールが好きな選手が残り、女子チーム「ちゅらさん」と練習をしていた。男子チームが練習を続けていることを知って選手が集まり、14年5月にチームが再始動した。チーム結成当初から参加し、10年の九州ブロック予選会にも出場した島袋善行さん(31)=沖縄市=は「九州大会に久々に出られるのが楽しみだ」と笑顔を見せる。
 九州ブロックは身長が180~190センチクラスの選手が多くおり、全国でもレベルが高い。最高身長が178センチの選手しかいない沖縄のチームは、がむしゃらに諦めず走るチームを目指している。監督の石川敦さん(53)=宜野湾市=は「選手にはバスケットボールを楽しんで、続けてほしい。レベルの高い九州ブロックで1勝できるように頑張ってほしい」と期待を込めた。キャプテンの下地俊也さん(32)=那覇市=は「まずは1勝できるように頑張りたい。そのためにチームをまとめていきたい」と語った。

全国障害者スポーツ大会の知的バスケットボールの九州ブロック予選会に2010年以来の出場をする県男子チームの選手ら

2015年4月11日     琉球新報