ゴエモンのつぶやき

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障害者差別:防止や啓発訴え 講演会に80人 奈良 /奈良

2015年04月08日 00時54分43秒 | 障害者の自立

 「障害者差別をなくす県条例」の制定を記念した講演会が5日、奈良市の市立中部公民館であり、約80人が参加した。

  障害を理由に教育や雇用などで不利益を生じさせることを禁止する条例は、2月定例県議会で可決され、全国で11番目。来年4月に本格施行される。講演会は、条例の制定を要望していた各障害者団体などで作る実行委が開いた。

 講演では、兵庫県児童虐待等対応専門アドバイザーの島田妙子さんが、幼少期に父と継母から虐待された経験を語った。島田さんは父に首を絞められて殺されそうになったことを振り返り、「事件が起きてからでは遅い。防止のための啓発や研修が必要。地域が加害者をつくらないようにしないといけない」と訴えた。

毎日新聞 2015年04月06日


遷延性意識障害:「つくし」のように 九州に交流組織

2015年04月08日 00時43分04秒 | 障害者の自立

 事故や病気で脳に損傷を受け、意思表示が困難な「遷延性(せんえんせい)意識障害」となった九州在住の患者と家族の交流組織が19日、発足する。身近な人が突然障害を負い、知識や情報も乏しい中で悩みながら介助を続けてきた家族にとって心強い存在になりそうだ。

 遷延性意識障害は、脳出血などの病気や交通事故などで脳に重大な損傷を受け、治療で一命をとりとめても意思疎通や自力での生活が難しくなった状態を指す。

 福岡市中央区の貞刈暢代(のぶよ)さん(55)の夫で放送局の記者をしていた昭仁(しょうじ)さん(58)は5年前、単身赴任先の東京で突然、大動脈解離を発症した。手術したが合併症による脳障害で寝たきりとなった。意思表示は困難で、暢代さんが入院先の病院に通って支えている。

 医師でもある暢代さんは、一般の人よりも症状への知識がある。それでも、妻として夫に降りかかった現実を受け入れられない思いもあり、不安の中でインターネット上にある当事者家族のブログを読み、手がかりや情報を求めた。

 そうした中で「全国遷延性意識障害者・家族の会」の存在を知り、入会。昨年東京であった懇親会に参加し、くも膜下出血で倒れた妻を在宅で24時間介護している宮崎県在住の谷口正春さん(65)と知り合った。

 2人は昨秋、全国の会員のうち九州在住の10以上の家族に呼びかけて、福岡で顔合わせ会を開いた。急変した日常生活に戸惑い、悩んだ日々や在宅介護の苦労を語り合う一方で、実践している介助のアイデアなどの情報を交換。「話すことで胸のつかえが取れた」という声が聞かれた。そこで「気軽に参加できないと交流に来たくても来られない人がいるはず」(谷口さん)と九州に支部を設立することが決まった。

 会の愛称は、寒い冬を耐えて春が来るイメージを家族の願いに重ね「つくし」とした。代表には谷口さんが就き、年2回の講演会の他、定期的な交流などを予定している。事務局長の暢代さんは「お互いの工夫を共有して助けにし、一般にもこの障害を広く知ってもらう機会になってほしい」と話す。

 発足記念講演会は19日午後1時半、福岡市博多区のリファレンス駅東ビル。低酸素脳症と診断されたものの、後に絵の創作を始めた富山県在住の中島基樹さんと母が講演。無料。谷口代表080・8562・0171。

夫昭仁さんの療養生活を支えながら「家族が前向きになったり、情報交換できたりする場になれば」と会設立への思いを語る貞刈暢代さん=福岡市東区で

毎日新聞 2015年04月06日


乳幼児も一緒 デイサービス

2015年04月08日 00時38分00秒 | 障害者の自立

 ◇生野に保育園併設施設

 大阪市生野区に高齢者と乳幼児を一緒に受け入れる施設がある。認可外保育園を併設する高齢者向けデイサービス施設「あでらんて」。運営する西村洋三さん(51)が、乳幼児からお年寄り、障害者など様々な人が利用できる富山県発祥の「富山型デイサービス」に共感し、取り組みを始めた。こうした施設は全国に広がりつつあり、大阪市も導入の検討を始めた。

 2月の昼下がり、2歳から100歳の利用者計約10人が絵本の読み聞かせに耳を傾けた。お年寄りが懐かしい歌謡曲を口ずさむと、2歳児らが太鼓をたたいてはしゃいだ。

 80歳代の女性は「子供と遊べば元気をもらえる」と言い、2歳の孫を預ける池永啓子さんは「お年寄りが子供をあやしてくれるおかげで、人見知りをしなくなった」と話す。

 高齢者や乳幼児を一緒に受け入れる「富山型」の施設は、富山市の惣万佳代子さんらが1993年に開いた「このゆびとーまれ」が始まり。デイサービス施設は通常、介護保険法に基づき高齢者が対象だが、お年寄りや子供、障害者らが自然に触れ合うことで、ケアの効果が高まるとして注目された。

 富山県などは2003年、高齢者のデイサービスを障害者や障害児も利用できる事業の推進特区として申請。国はこれを認め、06年には特区認定を受けなくても事業ができるよう全国自治体に通達し、各自治体の判断で設置できるようになった。

 生野区でデイサービス施設を運営していた西村さんは10年に区内の仲間と惣万さんを招いた講演会を開いたのがきっかけとなり、11年1月、「地域共生ケア生野推進委員会」を結成した。地域の有志と富山の施設を視察し、利用者が大家族のように過ごす姿に心打たれ、「生野区でもやりたい」と市に働きかけるとともに、2年前に認可外保育園を開いた。

 大阪市は従来、高齢者など各福祉サービスが整備されているとして、富山型の申請を認めてこなかった。しかし、同委員会の働きかけもあり、14年12月、地域の要望がある生野区に限り、試験的に事業の申請を認めることにした。市は今後、同区の事業所の取り組みを検証し、市全域で導入するか検討する方針だ。

 あでらんては、同区内の障害者支援団体などと農園での作業などで交流を深めている。西村さんは「介護や育児で困ったら駆け込める場所になればと思う。ここを拠点に住民同士で支え合える地域づくりを目指したい」と話している。

2015年04月07日     読売新聞



磁気が“見える”ようになる? 「磁気感覚」の創出に成功 東大

2015年04月08日 00時34分20秒 | 障害者の自立

五感に次ぐ新しい“第六感”として「磁気感覚」を作り出すことに成功したと東大大学院の研究者が発表した。

 五感に次ぐ新しい“第六感”として「磁気感覚」を作り出すことに成功したと東京大学大学院の研究者が発表した。脳は新しい感覚でもすぐに習得し、積極的に情報として利用できることも分かったという。視覚障害者の補助に活用できるのではとしている。

 東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二教授らの研究グループは、目の見えないラットの脳に、磁界の向きを感知する「地磁気チップ」を埋め込んだ。ラットが北を向いたら右側の、南を向いたら左側の「1次視覚皮質」(目で受け取った情報を最初に処理する大脳皮質)を刺激するように設定したところ、迷路をクリアしてえさを食べることができた。

 複雑な迷路でも、目の見えるラットと同様にえさの位置を正確に把握でき、磁気感覚を使いこなせていることが分かったという。センサーの電源を切ると、最初は失敗していたが、その日のうちに課題を解けるようになった。磁気によって作られた「認知地図」による地理感覚が得られたと考えられ、失った感覚(視覚)を新しい感覚で代替できることが証明できたとしている。

 脳は新しい感覚も柔軟に取り込めるようだ。視覚障害者が持つ杖に方位磁針センサーをつけるなど、感覚欠損のサポートへの新しいアプローチが期待できるという。

 地磁気を利用している生物としては渡り鳥が知られており、渡り鳥は磁気を視覚として使っている(磁気が“見えている”)という説がある。紫外線が見える動物もいるなど、人間が自分の世界だと思っているものは、外界のごく限られた情報だけを検知して構成されているとも言える。

 池谷教授は「おそらく人は脳の全てを使えているわけではない。それは人の身体の感覚器が足りないためで、本当の知覚の世界はもっと“カラフル”なものに違いない」と話している。

 成果は「Current Biology」(オンライン版)に掲載された。

2015年04月06日      ITmedia