ゴエモンのつぶやき

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障害者福祉施設「小さな幸せの家」

2019年11月05日 16時19分05秒 | 障害者の自立

6曲披露 会場手拍子


 障害者福祉施設「小さな幸せの家」(富山市城川原3丁目)の関連グループホームの入所者でつくる音楽バンド「あとりえた」が4日、富山市障害者福祉センターで「ほのぼのコンサート」に出演した。演奏を通じて訪れた人たちと交流を深めた。(報道センター・安多萌子)
 「あとりえた」は2年前、グループホームで暮らす20~52歳の障害がある男女5人で結成した。福祉施設で定期的に演奏する富山市のアマチュアバンド「彩(さい)ら」の音楽を聞き、メンバーが「やってみたい」と思ったことがきっかけ。週2回練習し、昨年から地域のイベントで演奏している。
 楽器は、障害の程度により、キーボードや中南米の打楽器カホン、マラカス、タンバリン、アコーディオンなどを使う。
 ほのぼのコンサートは、障害者と健常者との親睦を深めようと、とやま障害者交流卓球クラブ「富山サンウエーブス」(原田公久代表)が毎年企画している。あとりえたの5人が「ドレミのうた」「メリーさんのひつじ」のほか、8月から練習してきた「もみじ」など6曲を披露。集まった子どもからお年寄りまで約70人が手拍子をして楽しんだ。メンバーは「100%の力を発揮できた」「難易度を上げて楽器を弾きたい」と意欲を見せた。

 


「健常者」の限界=人類の限界ではない

2019年11月05日 16時02分25秒 | 障害者の自立

“走る哲学者”為末大がスポーツやサイエンスのスペシャリストを招き、アスリートの身体の深淵に迫るイヴェントシリーズ「Sports×Science」の第2回が開催された。健常者の世界記録を破った下肢障害のあるパワーリフター。不可逆とされてきた脳性麻痺による筋緊張を緩和させ、水中で自由を得るスイマー。人間が限界に挑戦すればするほど、“人体の神秘”は再生産されていく。科学とテクノロジーを通して2020年の“その先”覗く試み。第2回のテーマは、「脳」だ。

TEXT AND PHOTOGRAPHS BY NAOTO YOSHIDA

イヴェントの会場は東京・渋谷にある「DEPORTARE COMPLEX」。為末大が運営するこのコワーキングプレイスは、“カオス(混沌)による知的摩擦”をコンセプトとし、“スポーツ×テクノロジー”を中心に起業家や個人活動家が集まる。

Sports×Science ~スポーツを通じて人間を理解する~」は為末をモデレーターとして、第一線の研究者、アスリートを迎え、科学と競技の間を行き来しながら人間への理解を促進するというもの。トークセッション第2回は、運動生理学、リハビリテーション医学の専門家である東京大学スポーツ先端科学研究拠点教授の中澤公孝、日本パラ・パワーリフティング協会理事長の吉田進を招き、「脳はどこまで適応するのか」というテーマに迫った。

下肢の機能喪失が上肢を強化するという仮説

下肢に障害のある人間が、ベンチプレスで300kg以上を挙げる光景を想像できるだろうか。

イランのパラリンピック選手であるシアマンド・ラーマンは、2016年のリオ・パラリンピック、パワーリフティング(107kg超級)に出場。305kgを挙げ、ロンドン大会に次ぐパラリンピック連覇を果たした(非公式で310kgにも成功している)。2位以下に70kg以上の差をつける圧勝。さらに、単純な比較はできないものの、ほぼ同じ規則で行なわれる健常者の世界最高記録(当時)を35kg上回った。ラーマンは小児麻痺の影響で下半身に障害があり、普段は車いすで生活している。

パラ・パワーリフティングは、下肢障害者による重量挙げ競技。下半身に麻痺のある人や、下肢切断者が出場する。選手は下半身のグリップがきかないため、胴体を固定し、ベンチプレスを行なう。

日本パラ・パワーリフティング協会の会長を務める吉田進は、国内の競技会運営や選手の育成強化に携わってきた。吉田はラーマンのパフォーマンスを目の当たりにし、不思議に感じていたという。

日本パラ・パワーリフティング協会の吉田進。自身もパワーリフティングの選手としてキャリアをスタートし、40年以上にわたって競技に携わっている。

 

「下半身の踏ん張りがきかないにもかかわらず、なぜパラアスリートのほうが健常者の選手よりも重いバーベルを持ち上げられるのか」

その折に、東京大学教授の中澤公孝の知己を得て、目下、障害のあるパワーリフターの身体と脳を解析しているという。中澤は、運動生理学、リハビリテーション医学の専門家として、さまざまな身体状況の人々の解析を行なってきた。為末がナヴィゲーターを務め、パラアスリートの真髄に迫るテレビ番組でも選手たちの脳解析を担当している。

中澤は言う。「パラリンピアンの脳構造は、わたしがいまいちばん興味をもっている分野です。パラアスリートは、特に神経系障害のリハビリにおいて最高のモデルだと考えています」

中澤はパラ・パワーリフターたちの解析を進めるなかで、彼らの握力を測定する実験を行なった。握力計を一定の出力で握り続けるというものだ。そこである院生の指摘でひとつのことに気づいた。健常者の選手に比べて、出力の安定性が群を抜いていたのだ。

中澤には心当たりがあったという。「脊髄損傷者を集めて同じ実験を行なったことがありました。低出力から最大出力に近い付近まで測定したところ、健常者よりも圧倒的に数値が優れていたのです。つまり、健常者に比べて脊髄損傷者のほうが、筋出力の安定性が高いということ。言葉を変えれば、健常者よりも筋力コントロールを精緻に行なっていると言えるのです」

なかでも、運動機能と感覚機能の双方が麻痺した、重度の脊髄損傷者の数値がより優れていることが判明した。「この現象は、視覚障害者の視覚以外の感覚が発達していることに類似しています」と中澤は言う。

中澤公孝は、東京大学スポーツ先端科学研究拠点の教授も務める。脊椎損傷の機能回復を目的とした基礎的・臨床的研究を行なっている。

 

中澤によると、脊髄損傷者には脳にも変化が見られるという。その事例として中澤が挙げたのは、「上半身を司る脳内領域の拡大」と「握力測定時における脳の活動量の減少」のふたつである。

「前者は、下肢の自由がきかないことで手を使う機会が極端に増えたことが要因のひとつだと考えられます。後者は、健常者と同じ動作を行なったときに、脊髄損傷者のほうが脳の活動効率がよいことを示しています。つまり同じ動作でもよりたやすく実行しているということです。一連のデータはパラ・パワーリフターにも見られます。下肢機能の喪失が上肢機能の発達を促し、健常者よりも高いパフォーマンスに繋がっている可能性があると言えるでしょう」(中澤)

「健常者」への応用は可能か

下肢の感覚機能や運動機能を失うと、筋出力の制御能力が向上する。その原理を健常者のパフォーマンス向上に応用できる余地はあるのだろうか──?

中澤の仮説に基づき、為末はこんな問いを投げかけた。

先に応答したのは吉田だ。「わたしはあると思っています。もし(応用する)方法が見つかれば、オリンピックの記録が一変するかもしれない。行き過ぎると『機械的なドーピングだ』という指摘を受ける可能性があります。ただ、それはあえて実行した者の勝ちとも言えるのです。もう一点の関心は、脊髄損傷者の筋出力の安定性が向上するなら、切断者や、先天性障害の場合は数値に変化があるのか、ということ。仮に差があるならば、選手の選考方法も変わってくるかもしれません」

これに中澤が続ける。「倫理的なことを脇におけば、(応用は)可能だと思います。『ブレイン・ドーピング』という言葉がいま出てきています。脳の活動に刺激を与えて人工的に変化させるというものです。本来はリハビリや神経科学の世界で活用されている手法を、スポーツに応用しようとする動きがあるのは事実です」

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サンフランシスコに拠点をおくHalo Neuroscienceは、「脳の運動野を刺激し運動機能を向上させる」と謳うヘッドフォン型のデヴァイスを2016年に発表した。「経頭蓋直流電気刺激(tDCS)」と呼ばれる、脳損傷や精神疾患の患者に向けて研究されてきた手法が用いられているという。

このデヴァイスは現在市販されており、価格は399ドル(約4万3,000円)。日本にも出荷可能となっている。メジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツや、スキーの米国ナショナルチームがパートナーに名を連ねている。同社の前身は、てんかん患者に向けた治療装置を開発していた企業だという。

他方で、中澤の言うように、このような動きに対しては慎重な意見もある。科学誌の『Nature』は2016年の記事でHalo Neuroscienceの取り組みを紹介した。そのときのタイトルには「Brain doping」という言葉を用いて、その効果と懸念について触れている。記事は「使用の有無を検出する方法がないため、オリンピック関係者は懸念すべきだ」という神経生理学者による言葉で締めくくられている。

「健常者」の限界=人類の限界ではない

トークセッション後半では、心理状態と身体の関係性に話が及んだ。中澤が過去に解析を行なったパラアスリートに、リオ・パラリンピックに米国代表で出場した競泳のコートニー・ジョーダンがいる。ジョーダンは脳性麻痺により左半身が不自由だが、水中では身体を自在に操ることができたという。

「彼女の脳を解析したところ、大きな損傷の跡が見られました。おそらく出生時に脳卒中を発症したのでしょう。重篤な障害が残っているにもかかわらず、水中では自在に動けてしまう。これは衝撃的なことでした。脳性麻痺の症状は、不可逆的だと言われているからです」

脳性麻痺の患者には「筋縮」と呼ばれる不随意の筋緊張が生じるケースがある。脳の損傷によって、身体の反射を抑制できなくなることで生じる症状だ。ジョーダンの場合は左肘を曲げる筋肉に筋縮が見られたが、水中では筋縮が緩和されていたという。

 

中澤は、ジョーダンが発した「わたしはフリー(自由)だ」という言葉が印象に残っていると話す。

「これは、グラヴィティ(重力)から自由だという意味と捉えています。彼女が意識しているかはわかりませんが、左半身が麻痺しているために、陸上では、常に潜在的な転倒の恐怖があるはず。それが無意識に身体の反射を鋭敏にしてしまい、筋縮に繋がっているというメカニズムがあるわけです。これが水に入ると緩和されるということです」

陸上では不随意に生じる筋肉の緊張が、水中では緩和される。このメカニズムをトレーニングに適用する余地はあるのだろうか。為末のそんな疑問に、中澤はこう話す。

「リラックスすることがパフォーマンスを向上させる可能性はあるでしょう。逆に、過度な緊張がスムーズな動きを阻害するのであれば、緊張をコントロールできれば本来のパフォーマンスを発揮できるとも言えます」

中澤によれば、水泳や陸上競技のように、同じ動作を反復する循環運動では、リズムとパターンを身体に浸透させることで、動作を自動化させることは理論的には可能だという。それは、アスリートが常に高度なパフォーマンスを発揮する上では重要なメカニズムとも言えるだろう。

健常者以上の筋出力制御を示した下肢障害のあるパワーリフター。不可逆とされてきた脳性麻痺による筋緊張を緩和させ、水中で自由を得るスイマー。これらの事例を踏まえて、為末はこう問いかけた。

「リハビリはマイナスからゼロにすること、パフォーマンス向上はゼロからプラスにすること。だとすると、双方に影響を与えているキーポイントは何でしょうか。また、人間が限界を打破する上で、どのような示唆が得られるでしょうか」

これに対し、中澤はこう応答した。「パラリンピアンのトレーニングは、目的は異なりますが本質的にはリハビリと同じなのです。そこでキーになるのはメンタル。つまり“やる気”です。臨床現場では、高いモチヴェイションで集中して取り組む人の回復が早いことが分かっている。その延長線上で、パラリンピアンたちは、モチヴェイションを維持してトレーニングを継続すればここまでいける、ということを示していると思います」

「また、限界の打破という観点では、健常者の限界が人類の限界とは必ずしも言えないということ。それは、障害のあるパワーリフターが奇しくも示しています。今後、パラリンピックで得られた身体的知見を、オリンピックに応用する動きが出てくると、わたしは考えています」

SHARE              2019.11.04


障害もアートだ 浜松で迫力パフォーマンス

2019年11月05日 15時24分09秒 | 障害者の自立

 「問題行動」と捉えられがちな障害や癖を「表現」として価値付けし直す音楽パフォーマンスイベント「スタ☆タン!!3」が三日、浜松市中区のたけし文化センター連尺町で開かれた。

 同市内で障害者関連施設などを運営するNPO法人「クリエイティブサポートレッツ」が主催し、十五組のパフォーマーらが、それぞれの世界観をバンド演奏やダンスなどで表現した。

 神奈川県平塚市の福祉施設兼アトリエで働く仲間たちで結成した七人組お笑いバンド「THE KENTY DONUTS」(ザ・ケンティー・ドーナツ)は、車いすに乗ったボーカルのKenty愛tunesさん(21)中心に大迫力の演奏を披露。

 障害者施設職員の横村雄輝さん(31)=浜松市南区=は、宇宙ロケットを打ち上げる秒読み音声に、身近な場所で録音したカエルの鳴き声や換気扇の音などを組み合わせた音楽作品「むしむし暑い日」を会場に響かせた。

 グランプリは、たけし文化センター連尺町の利用者の木の葉パレットさんが受賞。人と話すことを苦手としていたが、自作の楽曲に「できることならいろんな人と話してみたい」などの歌詞を乗せて、自分の思いを伝えた。

大迫力の演奏を披露する「THE KENTY DONUTS」

2019年11月5日       中日新聞


県視覚障害者協 創立100年記念講演 ケラーの願い忘れない 金沢

2019年11月05日 14時01分14秒 | 障害者の自立

 県視覚障害者協会(米島芳文理事長)の創立100周年を記念し、ヘレン・ケラー(1880~1968)の業績について考える読書会が3日、金沢市芳斉1の県視覚障害者情報文化センターであった。日本ライトハウス常務理事、関宏之さん(75)らによるケラーに関する講演には約20人が参加し、熱心に耳を傾けた。

     視力と聴力を生後19か月で失いながらも、社会福祉活動家として活躍したケラーは戦前から3回来日し、金沢にも2度足を運んで障害者施設などを訪れている。

 


農福JASが始動 4事業者認証 連携 商品でPR

2019年11月05日 09時42分10秒 | 障害者の自立

 障害者が生産に携わった食品を日本農林規格(JAS)として認証する「ノウフクJAS」が始動した。第1号として4事業者が認証を受け、認証マークを付けた商品の販売を始めた。農福連携を消費者にPRするとともに、付加価値の付いた商品として販売できるようにする。農水省はノウフクJASについて、障害者の雇用と農業の担い手確保につながる農福連携を広めるきっかけにしたい考えだ。
 第1号の認証を受けた4事業者は、長野県のウィズファームとひだまり、京都府の山城就労支援事業所「さんさん山城」、愛知県のNPO法人すまいる。
 ウィズファームは、障害者の就労継続支援A・B型事業所のひだまりが、利用者の工賃を上げようと、地域で盛んなリンゴ栽培をするために立ち上げた農地所有適格法人だ。2017年から栽培を始め、リンゴ90アールに加え、ブドウや野菜など計2ヘクタールを管理する。剪定(せんてい)から収穫、梱包(こんぽう)まで障害者15人ほどで作業する。
 リンゴとりんごジュースなどの加工品をノウフクJASの認証マークをつけて販売する。ファームの森下博紀代表は「認証を、課題となっている販路拡大や利用者の工賃アップにつなげたい。人手不足が深刻化する農業で、担い手として頑張りたい」と意気込む。地元の温泉施設から既に「認証商品を販売したい」と打診があるといい、認証の効果を実感しているという。
 1日には4事業者が東京・霞が関の農水省を訪れ、末松広行事務次官と懇談した。末松事務次官は「農産物を売っていくには価値を付けて、その価値を分かってもらうことが大事」と強調。農福連携に込められたドラマや価値を伝え、取り組みを広めていくことに意欲を示した。
 登録認証機関の日本基金によると、現在、別の1事業者から申請が上がってきており、問い合わせも多いという。申請書の提出と審査員による実地検査を経て、認証までに1カ月ほどかかる。

<メモ> ノウフクJAS

 障害者が主体的に携わって生産した農林水産物と、それを原材料とした加工食品を認証する。もともとJASの対象は農林水産物の品質に限られていたが、JAS法が改正。18年4月から生産方法や取り扱い方法も規格の対象となり、日本基金がノウフクJASの創設を提案した。

 ノウフクJAS認証を末松事務次官(中)に報告した事業者ら