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発達障害者の通所施設開所へ 来年1月、県内で初

2011年11月24日 02時09分54秒 | 障害者の自立
 大人の発達障害者を専門に受け入れる生活習慣訓練の通所施設が来年1月、福井市御幸4丁目にオープンする。知的障害のない発達障害者に特化した訓練施設は県内初で、全国的にも少ない。他人とのコミュニケーション向上などを目指し、自立や就職につなげていく。

 発達障害は外見に現れにくい。高校や大学は卒業できたのに、就職活動でつまずいたり、社会人生活になじめなかったりと、壁に突き当たった末、医師の診断を受けて障害があると知るケースが増えている。

 生活習慣訓練施設は、福井市栂野町の知的障害者福祉施設「足羽ワークセンター」などを運営する足羽福祉会が開設し、高卒者以上の発達障害者を受け入れる。施設は現在建設中。

 これにより、発達障害に悩む人たちのために県内の支援機関が役割分担する「相談」「生活訓練」「職業訓練」「就職支援」という就労への流れが完成する。現在は障害を自ら受け止め、就職に踏み出すまでの“クッション”となる生活訓練の場が未整備だった。県が2009年から関係機関を交えて構築を進め、「完成は全国最初」(県障害福祉課)になる。

 生活訓練施設は定員20人を予定。利用者は毎朝の通所で生活リズムを取り戻し、職員や他の利用者と接しながら、コミュニケーションの取り方を身に着ける。就職につながる作業もする。

 開設準備を担当する大舘嘉昭・足羽ワークセンター施設長は「訓練計画は個々につくる。自分の発達障害の特性を理解してもらいながら、社会に再び出られるよう一緒に乗り越えたい」と話す。利用者の就職支援はハローワークと連携する。

 発達障害に関する相談で中核的な役目を果たす県発達障害児者支援センター(スクラム福井)によると、10年度は約6000件の相談があり、前年度より46・7%増えた。相談者の中心は成人で、約4割が就労に関する内容だった。 

 【発達障害】 先天的な要因で、社会性やコミュニケーション、想像力に過敏さやぎこちなさが出る。社会人になって表面化する「大人の発達障害」が増えている。2006年に施行された障害者自立支援法で障害者として定義され、障害者福祉サービスが受けられるようになった。



2011年11月23日   中日新聞 



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