ゴエモンのつぶやき

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NPO法人理事長にまで登り詰めた「名うての詐欺師」をのさばらせた東京都の雑な役人仕事

2016年07月04日 09時56分28秒 | 障害者の自立

NPO法人『全国健康増進研究会』元理事長の滝川英吉容疑者(68)が、警視庁に詐欺容疑で逮捕された。

 

その手口はシンプルなもので、滝川容疑者は「障害者・福祉施設に寄付するテレビを買いたい。代金は翌月支払う」などと介護用ベッドの大手メーカー、パラマウントベッドの担当者に嘘を言い、約6年前から900台(約1億円相当)以上をだまし取ったという。仮に現金化したとして数千万円以上を荒稼ぎしていただろうと推察される。

全国健康増進研究会のホームページには、主な事業地が東京都中央区と記されているが、従たる所在地としてさいたま市、熊本市とあり、法人設立認証年月日は2006年7月5日となっている。

 

「そもそも全国健康増進研究会は、群馬で設立されています。そのときのメンバーは一人も残っていません。経緯は不明ですが、滝川は途中から入り込み、ちゃっかり理事長に納まった。NPO法人の理事の身元照会は、設立時にしか行われないので、途中から交代した理事については調べられることがありません。滝川はその盲点を突いたのです」(捜査関係者)

 

6年前の2010年当時、理事長だった滝川容疑者は、実在する有名公益財団から請け負ったと、パラマウントの担当者に話し、安心させていた。だが、テレビを保管していた倉庫の関係者が、業者に転売する滝川容疑者を目撃し、事件が発覚。警察が全国健康増進研究会を調べるうち、他に多くの怪しげな業者が関わっていることも判明した。その精査があったため、滝川容疑者の逮捕までに時間がかかったようだ。捜査関係者によると滝川容疑者は、30代から詐欺を繰り返していた名うての詐欺師だという。

「1980~1990年代に、悪質商法や多重債務者を狙った広域詐欺事件の主犯として捕まり、実刑も受けています。捜査員の間でも『家電詐欺が得意』と有名でした」(同)

それにしても、なぜそんな詐欺師がNPO法人の理事長になれたのか。

「全国健康増進研究会自体がいわくつきで、『届くはずの福祉車両が届かない』といった苦情が、所管庁である東京都に何度も寄せられていました。都の管理法人課は、説明要請を促しても『分かりました』と言うばかりで改善されなかったと弁明しています」(同)

 

都職員が一度でも“足”で確認していれば、事件は起こらなかったかもしれない。こんなNPO法人を野放しにしていた都の責任者は、前都知事のフットワークだけは見習った方がいい。

2016年07月03日   ニフティニュース


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