田野畑村のNPO法人ハックの家(竹下美恵子理事長)が運営する同村菅窪の福祉施設「ハックの家」で、被災した障害者や中国人従業員が避難し、共同生活を送っている。
通所型福祉作業所の同施設には、住居を流されるなどした約20人が身を寄せる。水産加工場で働く中国人、障害者やその家族なども寝泊まりする。
物資は満足とは言えず、野菜や雑炊などで食いつないできた。しかし、施設の中は明るさで満ちている。
中国・吉林省出身の李虹(リコウ)さん(20)は「みんなといて楽しい。職員の人にお世話になり元気」と笑顔。23日は矢巾町のいわて食品(久慈レイ子会長)から食料品などが届けられ、避難者を喜ばせた。
障害者や外国人は団体生活の面から、一般の避難所に身を寄せづらいのが現実。避難生活も長引き、竹下理事長は「精神不安定が一番の心配」と話す。
身体に障害があり、津波で家が流失した同村羅賀の田子内トシヨさん(80)は「何十年と住んだ家がなくなるとは思わなかった。病後の支えだった趣味の短歌と庭いじりも奪われた」とうなだれる。
それでも、竹下理事長の孫の高校合格祝いを避難者全員でするなど、一体感は強まっている。田子内さんは「食事もにぎやか。生きている幸せを感じる」としみじみ語る。
岩手日報
通所型福祉作業所の同施設には、住居を流されるなどした約20人が身を寄せる。水産加工場で働く中国人、障害者やその家族なども寝泊まりする。
物資は満足とは言えず、野菜や雑炊などで食いつないできた。しかし、施設の中は明るさで満ちている。
中国・吉林省出身の李虹(リコウ)さん(20)は「みんなといて楽しい。職員の人にお世話になり元気」と笑顔。23日は矢巾町のいわて食品(久慈レイ子会長)から食料品などが届けられ、避難者を喜ばせた。
障害者や外国人は団体生活の面から、一般の避難所に身を寄せづらいのが現実。避難生活も長引き、竹下理事長は「精神不安定が一番の心配」と話す。
身体に障害があり、津波で家が流失した同村羅賀の田子内トシヨさん(80)は「何十年と住んだ家がなくなるとは思わなかった。病後の支えだった趣味の短歌と庭いじりも奪われた」とうなだれる。
それでも、竹下理事長の孫の高校合格祝いを避難者全員でするなど、一体感は強まっている。田子内さんは「食事もにぎやか。生きている幸せを感じる」としみじみ語る。
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