映画：「こんちくしょう」ＤＶＤ化 福永さん「障害者の自立模索知って」 ／兵庫

◇製作総指揮の福永さん「障害者の自立模索知って」　７日に神戸でイベント

　重度脳性まひの障害を持つ西宮市の福永年久さん（５６）が製作総指揮者を務め、障害者３人の自立生活への足跡を記録したドキュメンタリー映画「こんちくしょう」（村上桂太郎監督）がＤＶＤ化された。「障害者がどんな思いで自立を模索してきたのか知ってほしい。教育現場で教材として活用して」と福永さんは話す。７日には神戸市長田区の市立新長田勤労市民センターで記念イベントを開催する。

　映画「こんちくしょう」は０７年７月以降、関西を中心に約３０カ所で上映会が開かれた。家族が偏見を恐れて障害者を自宅に閉じ込めたり、国の政策で、障害者の施設入所が優先されていた四十数年前、障害者施設から出ようと地元の役場に１０日間座り込みをし、町営住宅への入居を認めさせた経験をもつ木村浩子さん▽障害者同士で助け合うネットワーク設立に奔走した広島市の田部正行さん▽障害者の人権擁護の活動を続ける横浜市の横田弘さん－－の３人の人生を描いている。

　７日は午後１時半から、福永さんの活動報告のほか、障害者サポートをするＮＰＯ職員で貧困問題に詳しい杉田俊介さんが講演する。参加費１０００円。ＤＶＤはハングルと英語の字幕も出せる。１枚３５００円。購入、問い合わせは西宮市青木町のＮＰＯ法人「障害者生活支援センター遊び雲」（０９０・６９８０・５４２６）。