障害者の自立支援施設「あさごふれ愛の郷あおぞら」(兵庫県朝来市新井)が、手すきの紙で来年のカレンダーを制作している。毎月の暦に利用者の描いた鳥や花の絵を添え、ほっこりとした作風が好評という。
カレンダーづくりは4年目で、昨年は約250部を売った。今年は300部の販売を目指し、11月末まで施設利用者ら約20人が制作に取り組む。
紙の主な材料は、地元の酒販組合などが回収し譲ってもらった酒パック。細かく刻んで水を足し攪拌(かくはん)機でかき混ぜる。はがき大に区分された木枠ですくい、板に貼って一晩乾かした後、暦や絵を印刷。すき込む前にミキサーにかけた段ボールを少量混ぜることで、茶色がかった色になるという。
毎月のイラストは利用者がウグイス、カワセミ、朝顔、彼岸花などを優しいタッチで描いた。カレンダーは600円、台座は400円と200円の2種。売り上げは利用者の工賃に還元する。あさごふれ愛の郷あおぞらTEL079・677・1613(平日のみ)
すいた紙を板に張り付け、一晩乾かす=朝来市新井
来年のカレンダー制作に取り組む施設利用者ら=朝来市新井
2015/10/30 神戸新聞
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます