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万里の長城をけっとばせ!e

2008年03月03日 | 川柳

   親友と北京・瀋陽(旧満州国・奉天)を旅したちょっと、気楽なお話です。

「ねえ・・あれは・・いさり火??」光子

「えええ??・・ちょっと・・まってよ・・北京だよ!」私

     北京に着陸間近なふたりの、おしゃれな?会話であります。

(北京の灯が・・ぽつん・・ぽつんと・・いさり火めいて見えたのでしょう・・)

「なーんだ・・いさり火かと思った・・」眠りから覚めた光子
「あのねー・・北京って中国大陸の・・内陸部だよ・・」笑いが止まらない私
「あーあー・・ぼけてた・・もう着いたの・・北京・・早いねえ」光子

これだから、親友との旅行はやめられない!この第一声が北京旅行のおみやげ話です。

万里の長城を目前に、ながめて・・ふたり。

「よくもまあー・・こんなもの建てたもんだよ!」私

「ほんとだねえ・・考えられないね・・」光子

「どこまであるのさ・・?」私

「知らないよお・・秦の始皇帝に聞いてみな!」光子

「そんなの聞きたくもないよ・・」私

てくてく・・はあはあ・・こつこつ・・休み休み・・急な斜面を登りながら・

「どこまで・・行くのよ・・?」光子

「もういいか・・?」私

「もういいよ・・疲れるばかりだよ!・はあ!」光子

「権力ってものは・・すごいね・・」私

「すごいねー・・どうやって作ったのよ・・これは??」光子

「どうやってって・・考えられないよ・・」私

「帰ろうか・・悲しくなるよ・・」私

「ほんとだね!つらくなるよ」光子

「でも、写真とろうか・・せっかく来たんだから」私

     5・6枚の写真を撮り、「今より若い時はないぜ!」私

「そりゃそうだ・・」光子

「でも、このまま帰るのは・ちょっと悔しいな・・そうだ・・万里の長城をけっとばす写真を取ろうよ」私

かくしてふたり、万里の長城の入り口の「壁面」を、靴でけっとばす格好をして、ふたりの「片足」だけ写した「写真」が一枚あります。

 万里の長城を見てきた人たちのいうことにゃあ・・・「すばらしかったよ!」「壮大だったよ!」「やっぱり万里の長城を見なければ・・」ああそうですか・・そうですね。

        悲しすぎる遺産だよ。「人間の業の大遺産」

 人間の生命力のすばらしさと・・権力のこわさ・・の二面性がある、世界中の歴史の遺産。(お山のてっぺんは・・木が成るものよ・・木のない・林のない北京・・水餃子は旨かった。お手製だからね。)


 人間には、何百年、何千年の時を経ても・・・その場所からかもし出す「気」というものあります。


 秦の始皇帝は歴史上の人物ではありますが、この人がやろうとしなければ万里の長城はできなかったわけです!!
  

奴隷のように働いた人々の苦しみも考えなさいよあんた!!と、思わずにはいられなかったふたりです。

コメント
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