川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

ちょっと大人の眼に戻らなきゃ

2008年03月18日 | 川柳
 アメリカのサブプライムローンに端を発した世界株安に歯止めがかからない。

株安の震源地はアメリカ自身なのだから、円高・ユーロ高になってもしゃーないね!
アダルトチルドレンが95パーセントだろうと言われている国民性と言えば、アメリカのやることなすことは、「めちゃくちゃだ!」とすぐ、察しがつくだろう。
 以前のブラックマンデーでは、「世界恐慌」をまぬがれたけれど、今回はそういう訳には行かないだろう。
 私は、日本のバブルがはじける以前に「銀行がつぶれる時代になる」と言って周りから「気が狂った」かと言われ、ダイエーは10年後につぶれると言ったらまた「気が狂った」と言われ、とかく「問題児」にされやすいのですが・・「間違えてはいなかった」と時代の波が実証してくれます。
 世界の証券アナリストも、エコノミストも、政治家もジャーナリズムも皆、専門分野のデーターでしか発言できない情報に錯綜されているのが現代人の特徴のような気がします。
 地球を人間ひとりの身体にあてはめて考えれば、「物事の動き」は、考えれば答えを出してくれます。
 アメリカが、お金の食べ方を間違えたので、胃に異変がおき、腸にも炎症がおき、脱水症状が止まらず、それを治すためにきっと良いだろうという、別のお金を飲み込ませたら
胃は一部回復したようには見えても、体中の血管の白血球が異常値をおこし、またまた、特効薬の良く利く薬のような、日欧米の市場介入(公的資金投入)を20兆円・10兆円飲み込ませたら、栄養失調になっていた他の臓器が、我をも先にその栄養のある効果のあるお金の栄養に飛びつき・そこで戦い敗れた他の臓器は「チクショウとばかりに」「またおいしい栄養が来るのを虎視眈々と待っている」勝った臓器は、今までの取られた栄養をもっと埋めなければと、さっさとお金をたんと飲み込んで「次のお金の出所を秒速マッハのごとく飲み込む知恵と情報で勝負をかける」・・・このようなことが世界のマーケットで起こっていると言ったらまた「気ちがい」と言われるでしょうか。
「世界恐慌」より「エゴイズム」が大事なのが民間企業、「市場は市場にまかせる」などという「言語も死語」だから、私たちは何もしないのに、悪いこと一つしないのにこうして、マネーゲームに食べられる。金子みすずさんの「お魚」の詩によく似た「いわし」のきもちがよくわかるなー・・。そして背中に国民バーコードを貼られタックスの餌食になっているのです。そして、根深い因縁の歴史のドイツと・ユダヤのお金のけん制ごっこが根底にあるのも、見逃せません。(ユダヤ人は唯一神に選ばれし者と自負していますし・教育の高さが政・財界を支える陰のリーダーです。)
以前の、ブラックマンデーの引き金は、ドイツがG7で金利を下げても上げないと言う協調合意にのらず、利上げしたのが原因とみられています。
今回の、ユーロ高は原油価格に大きな影響があるのは円高よりも深刻だということです。
きのうの円高97円は「ドル」より「円」を世界が認めてくれた喜ばしい歴史的なことです。(ちょっと、風刺ですけれど)
     景気不景気、輸出が大変と言うお話は、二次的な問題です。

「内需拡大政策がとられることでしょうけれどもそれは、国の問題です。」
「地方経済にとってどうなのか?自分たちの足元をどうするのかが、私の課題です。」
     いつも言われる日本の政治家の「リーダー不在!」は、
「不在」なのではなくて、「リーダーにさせてくれない、国内外の複雑な足引っ張りをどう泳ぐかが、日本の宰相のリーダーシップより有能なディレクター・演出家が国益には効果的なのではないでしょうか?」
 日銀の総裁選もしばらく決まらないほうが、アメリカから世界から市場介入でお金を創出されないで長引いたほうがいいのではないでしょうか。ずーともめてたほうが世界の投資家も「日本は市場投入しないとあきらめて、アメリカが自分でどうにかするしかないのですから」(もしかしたら、福田さん小沢さんの戦略かも知れませんよ!)ヨーロッパには「金」がいっぱいあるではありませんか!
(出さない理由があるのですね。)

下手にリーダーシップを発揮した元小泉首相は、気前良くブッシュ大統領の餌食になりました。
           ビックバンもイラクの派兵も。
      下手なリーダーシップを「発揮してしまった結果です。」

      落語のような、この日本政治がますます楽しくなりました。
 

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たまには原流便り

2008年03月18日 | 川柳
           3月号の「原流」池 さとし
             炎樹集作品鑑賞より

        流転人生 落ち着いたのは柩  西村恕葉

 感じたままを、あるがままを直感的に表現し、あっけらかんとしている作者の心境に至るまでの刻の流れには波乱万丈がまとわりついていた。だが単純明快に心情を吐露して笑い飛ばしてしまう豪快さに、おとこは小さな器になりはててしまう。

 小手先に頼らず、オーソドックスな表現方法で小気味がいい作品を発表して川柳作家西村恕葉姉は今も健在。

(この句を詠んで・ぶったまげちゃったのです。ブログに載せねばと思ったのです。)

       途中下車してから長いたたかいに  細川不凍

 札幌南高といえば、進学校としてはトップクラス。その学校で成績は抜群、スポーツも万能。まさに順風満帆そのもので、エリートコースを約束された特急列車に乗って走り出していた。そんな若者が、クラス遠足の水泳中に、飛び込みで岩に脳天を打ってしまい第七脊髄を砕いてしまった。
 機能するのは頭脳と腕だけとなってしまい、途中下車を余儀なくされてしまった。

「途中下車」というコトバは、川柳人ならだれでもが一度は使っているだろうと思うくらい頻度数が多い。そしてそのほとんどが、自由な風になったり、翼を休める鳥の感覚にも似たこころを詠ったものであった。

 しかし、ここにある「途中下車」は、あまりにも深い哀しみを内在していた。その日からたたかいがはじまった。そして今も、その闘いが続いている。明日も又・・。

   (もうすぐ温かくなります。痛みが少しでもやわらぎますように・・。)

         雲を食むオモチャの地雷大皿に   岡崎守
         串刺しの裸体の煙ちんりんと
         唇が幾万とあるホッチキス

     (2年半に亘る札幌川柳50年史の編集お疲れ様でした。)

        待ち昏れてやがて花野の雪になる   青葉テイ子
        ふわっと春がきそうな登り窯
        人形の嗚咽くりやにほむら立つ

     (テイ子さんのお手紙・はがきはいつもうれしいな!)

        まだ咲かぬ蕾エンピツ温める     池さとし
        ダイヤモンドダスト聖歌隊が行く
        春弥生やがて羽ばたく首洗う

   (川柳の良寛様ですって言ったら・・まーだまだと言われそうです。)
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