昔は、ソウル駅から出発して、釜山までの国鉄京釜線が、大動脈であった。
今は、新幹線が開通して、立派な駅になったので、古い駅の地下に、地下鉄を掘って、相互乗り入れになった。
ソウル駅を発つと、すぐに地上に出て、昔の京釜線を走る。
南営、龍山を過ぎて、漢江を渡ると、鷺梁津である。
かっては、東洋一の高層ビルともてはやされた。
目の前が、鷺梁津水産市場である。
1kg2,2000wonと言うと、約1,800円と言う事になる結構いい値段である。
カルチ(太刀魚)、韓国では、無くてはならない魚である。
買い物客たちは、家へ持って帰ってもいいし、すぐ傍らにある、食堂へ届けてもらって、さばい
て貰って、その場で食べる事も出来る。
エイであろうか、アンコウであろうか。
エイをアンモニア発酵させたものである。
韓国では、祭りの御馳走として、無くてはならないものだ。
良いエイを探し求めて、主婦たちは走り回る。
結婚式の披露宴で、エイが出るのと、出無いのでは、式の格が違うと言われる。
しかし、日本人にとっては、決して、旨いものでは無い。
初めて口に入れた時、思わず、吐き出そうとしたが、我慢して、噛まずに飲み込んだ。
アンモニアの臭いが鼻に着いて、とても食えたものでは無かった。
それ以来、口にしないことにしている。
しかし、ソウル人の胃袋を賄う事は、大変な事だと実感する。
東京人はどうであろうか。