デナリからフェアバンクスまで、アラスカ横断鉄道の展望車で移動です。
デナリ駅。
小さな駅ですが、特急列車の乗客のほとんどはここで乗り降りします。
アンカレッジから来た観光客の大半は、ここで降りてしまいました。
そして、ここからの乗客で、ふたたび、満席になりました。
列車が着く前に、時間待ちの為、駅前のデナリ博物館へ入って見ました。
博物館の花達。
やがて、列車の近付いて来る音が聞こえて来ました。
皆、列車に関心があるようです。
ジーゼル機関車の2連連結です。
↓昨夜泊まったデナリ国立公園のホテル街。
4時発車でしたが、我々から、すぐに、夕食となりました。
アラスカ山脈を抜けると、また、タイガの樹林帯が延々と続きます。
山脈の北側は、乾いた気候で、雪も少なく、比較的温暖な気候とのことでしたが、夏は、
30度、冬は、マイナス50度にもなるそうです。
この白い木は、山火事で焼けた後です。
空気が乾燥している為に、頻繁に山火事が起こるのだそうです。
こんな景色の大平原の中を、列車は4時間も走り続けました。
アラスカの広さを実感しました。
こんな、タイガ樹林以外に何も無い所に、何か有ると言われて、振り返りました。
遠くの方に、パラボラアンテナが見えました。
ロシア(昔はソ連)からの、弾道ミサイルを監視する施設とのことでした。
↑アラスカ大学の施設。
トナカイの研究をしているとのことです。
同じく、オーロラ観測施設。
教室でしょうか。
この大学には、50000人の学生が学んでおり、平均年齢は29歳だそうです。
大学院生も多いようです。
アメリカ中から、学生が集まるそうです。
↓フェアバンクス駅。
やっと到着です。
朝の8時ではありません。
夜の8時です。まだ、日は高い所にあります。
ホテルへ向かいました。すぐ近くでした。
アラスカ石油パイプラインを見学しました。
アラスカの北極海側で油田が発見されましたが、1年の半分以上は凍結して、タンカーで運
び出す事が出来ないために、パイプラインを引くことになったそうです。
大山脈越え、ツンドラ地帯の安全性、環境破壊問題、トナカイの大移動の障害など、大反対
運動の末、石油ショックの時のどさくさで、ようやく日の目を見たそうです。
トナカイの移動の邪魔にならない様に、地上から、1.5m上げることが義務付けれています。
加熱して高温の原油を通す為、地面のツンドラが融解してしまう恐れがあり、断熱材を巻い
たり、放熱板を付けたり、様々な工夫がされています。
↑加熱装置。
原油がこの邪魔板の様なスクリュータービンを通過するときに、摩擦熱で自分で、発熱
するそうです。
パイプの径は1.5mで日本製だそうです。