フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ベンラス・スモールセコンドとエルジンクオーツ腕時計

2016-04-02 14:26:21 | 腕時計

手巻きベンラス・スモールセコンドとエルジンクォーツ腕時計

 またまた、腕時計の修理です。

 アメリカの腕時計メーカー、ベンラスの手巻きスモールセコンドです。ベンラスは、第二次大戦以前に創業されたアメリカの時計メーカーで、40年代から50年代にかけては、軍用時計を作っていました。

 角型のデザインで、風防も四角いガラス製です。ガラス製なので傷は比較的少ないのですが、四角が欠けてしまっています。

 エルジンのデイ・デイト、クォーツです。エルジンも戦前からのアメリカの時計メーカーで、手巻きの古い腕時計は今でも人気があります。戦後は、日本の時計メーカーに買収され、日本でクォーツ時計が作られています。

 風防はサファイアガラスですが、右下の角が欠けています。

 風防ガラスは、欠けたままにしておくと傷がだんだん大きくなっていくので、充填接着剤で補修することにします。

 

 2つの液を混ぜるエポキシ樹脂の接着剤を使いました。乾いても、あまり収縮しないタイプですので、ガラスが欠け落ちた箇所の充填剤にもなります。
 二つのゾル状の液を混ぜると、4~5分で硬化し始めます。一日おいてから、余分な箇所をカッターナイフで削り落とし、形を整えます。

 

 

 

 楊枝を使って少量の充填剤を塗り込み、ガラスの欠けた部分を盛り上げます。
 乾くとどうしてもわずかに収縮してくるので、少し多めに塗って盛り上がるくらいにしておきます。

 

 

 

 円形以外の風防ガラスは、古い時計の物はなかなか手に入りません。アクリル樹脂で補修するなどして、現状を修復することになります。

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