古い自動巻きセイコー5のプラスチック風防を交換しました。
以前にアップした、セイコー5です。
このところ細かな部品の加工や修理ばかり続いていたので、少し気分を変えて・・・??(やっていることは、同じようなことか。) 風防の付け替えです。
左から、セイコースピリットAGS、オートマチックデイとファイブ(5)デイデイトです。AGSは自動発電、他の二つはゼンマイの自動巻きです。
ファイブは風防も曇っているし、文字盤の周りが腐蝕しています。この5の風防を交換することにしました。
風防を外してみると、たくさんヒビが入っています。
斜めにすると、細かなヒビがたくさん見えます。
縁の内側にはメタルのリングがはめ込まれています。
このヒビを何とかしようかと、いろいろトライしてみたのですが、例えば浸透性のクリアーな塗料を塗ったりとか。でも結局ダメでした。
文字盤の周辺もかなり腐蝕が見られます。防水性が不完全で風防の縁から水が浸透したのかもしれません。塗装しました。
裏蓋に時計の型番が刻印されていて、メーカーにはそれに合わせた風防があります。私の場合は、いろいろ混ざったプラ風防の在庫があるので、その中から適当なものを選んで付け替えます。
このファイブの規格は、6119-8040です。
規格、大きさの同じような新しいプラ風防を選んで付け替えることにします。
オリジナルとは違って、メタルのリングはありません。
大きさも少し大きくて合わなかったので、縁を研磨して取り付けました。
ベゼルをはめ込んで、完成。中のムーブメントは大丈夫のようです。しっかり稼働しています・・・と思ったら、秒針が時々止まってしまいます。よく見ると針が風防の内側に振れているようです。秒針が少し上側に反り返っていました。風防もオリジナルではないので針とくっ付いてしまったのでしょう。
秒針の先端部分を下に曲げて、針は焼きが入っていてけっこう丈夫です。曲げすぎると文字盤の時間目盛りのチップに触れてしまうので注意して。
塗装は元の色と異なっていて質感もちょっと違いますが、少し離して見ればあまり気になりません・・・よねっ!
切れたゼンマイの修復と文字盤の塗装。この二つは、私にとってブレークスルーです。リペアの幅が広がって、より多くのジャンクを手に入れることが出来るようになりました。まあそれが・・・イイんだか悪いんだか・・・。
時計は手持ちが150本を超えたようです。そのうち不動の物は、多分30~40本位かと。と言うことは、100本以上は何とか動いているということです。
カメラもそうなのですが、直すことが趣味というか悦びなので、直したものをどうすのかまでは考えていません。さて、どうしますかねぇ・・・
~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~