テクノス(SWISS MADE)のクォーツ、スクエアーです
電池が入っていませんでした。電池収納スペースと電池を止めるプレートの形状から、たぶんSR714位です。
SR7XXの電池は在庫がないので、少し小さいですがSR621をセットしてみました。とりあえず収まって、しっかり動き出しました。
裏蓋はケース状で上下にバネのクリップがあって、これでフレームの溝にひっかけて取り付けられています。
こじ開け器を裏蓋とフレームの隙間に縦に押し込んで、クリップを蓋側に押し込んで外します。たまに見かける裏蓋を止める方式です。
文字盤に汚れがあったのでクリーニングしようと開けて見たら、薄い透明の幕が貼り付けてあって、金属の文字盤と幕の間に汚れがありました。幕は水分で伸びてしまってシワができて、文字盤から浮き上がっています。
汚れを取ろうと思ったら、幕が剥がれて破れてしまいました。”TECHNOS"の文字は、この膜に印刷されたものなので、一部剥がれてなくなってしまいました。
非常に小さな文字なので、金属の文字盤に直接ペイントするよりは、文字を印刷した幕を貼り付ける方が処理としては簡単なのでしょう。そういう事なんだ・・・
正午マーク付近の汚れが取れていないので、改めてクリーニングしました。プリントされている文字が取れないよう、浮き上がった幕も剥がしました。
時針の進み具合が遅れ気味で、たぶん文字盤に接しているのか、しっかりはめ込まれていないようなので、時針、分針共一旦外してから着け直しました。
リュウズには、きれいなブルーのオニキスがはめ込まれています。よく見ると金色のメッキがこすれて薄く剥がれてきています。
しかし、金色とブルーは合いますね。
文字盤は、きれいになりました。フレームも金みがきクロスで磨いたら、多少はキレイになりました。文字盤の透明幕のシワも、遠目にはシェルのようにも見えます・・・?
ブルーのオニキスがワンポイントで効いていて、なかなかオシャレな時計です。
テクノス(TECHNOS)は、今では高級ブランドではありませんが、戦後間もない頃はスイスの輸入高級時計として持てはやされました。この時計はクォーツで、しかもセイコーの音叉型にカットされた水晶振動子が使われているので、比較的新しいものです。
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