函館発「団塊オヤジの独り言」

団塊世代の心意気をブログから情報発信。
遊び心を入れて日々思うこと、感じることを徒然なるままに・・・・。

寺の住職が頑張る

2017年01月01日 04時30分56秒 | 暮らし
凄い寺の住職が話題になっている。
寺の住職である祖父が亡くなり跡取りを期待されたが・・・。
僧侶になるのを嫌い、ITで世界を変えると夢想して上京。

民間企業に就職した後、ITベンチャーに転職。
しかしあるとき、思ったそうな。
普通の人生を目指して来たが、この業界はユニークな人間で満ちている。

自分のユニークさとは何か?
その時、あれほど嫌がっていた僧侶への道がまったく違う形で見えて来て出家。
13年ぶりに帰郷して、寺で住職としての仕事を始める。

自分のユニークさを追求して僧侶となったが、夢がまた凄い。
寺と人々のご縁(仏縁)をつなぐ活動を開始。
現在、その主軸は、自らが主宰する「おてらおやつクラブ」。

支援団体を通じて、ひとり親等の困窮家庭に・・・。
寺のお供え物をおすそわけする活動の展開だ。
2013年5月、大阪市で起こった母子餓死事件に心痛。

僧侶仲間に声をかけ協力を求める中で「おてらおやつクラブ」が誕生。
クラブは、本来の寺の姿を取り戻す活動の一環と位置づける。
僧侶が「おつとめ」を果たした結果、成り立つところが重要という視点。

そしてこの活動は、発足3年足らずで500寺が協力するに至っているという。
お供えを「お下がり」としてお裾分けできるのは、寺が仏法を説く場所になっている。
また支援した物資は、トータルで約35トンにのぼる。

おまけにアマゾンの「お坊さん便」にも理解を示す姿勢。
人口が減少、血縁も希薄化、寺との檀家的つながりを持たない人が増加。

特に都市部では、葬儀も読経もお墓も商品化。
葬儀は家族葬、墓は納骨堂、位牌は持ち歩けるもの。
そんな生活様式が定着すれば、「お坊さん便」の登場は必然という。

寺の行く末に危機感を抱きつつ、これまで通りの寺を続けるのか。
寺の本来の姿を取り戻す試みに挑戦するのか。
全国で75,000か所あるお寺がどう振る舞うのか。

投げかけた問い、そして見据える方向性も大きい。
まさに仏教界のターニングポイントのような景色である・・・。
コメント
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