父親の49日の法要は喪主を務めた弟が施主となった。
子供達と、ごく親しい親戚数人の簡素なもので私も大賛成した。
本堂の入口付近にもおみくじの自動販売機が設置してあったが、さらに驚いたのは本堂の中にもあったことだ。
ここまでやると商売熱心と思う人がいるかも知れない
赤いジュウタンの上にはお守りや子供の喜びそうなものも売ってる。
父親が亡くなったのは一ヶ月前なので、49日の法要と新盆が重なってしまった。
新盆はしんぼん・にいぼん・あらぼん、どの読み方でもOKらしいが、私の地区ではあらぼんと言う。
弟の仕事も忙しく、新盆飾りも用意しないので省略したいとお坊さんに申し出たところ・・・
なんと営業を掛けてきたと言う
お寺に新盆飾りが用意してあるので49日の法要後、同じ本堂で新盆法要も行うよう諭(さと)されたと言う。
あまり押しの効かない弟は、そこまで言われると断るわけにもいかないので承諾したという。
かくして、49日法要終了後、イスに座る角度を90度変えただけで、新盆の法要が執り行われた
お寺さんだけあって立派な盆飾りだ。
お坊さんはお経を上げてお布施をもらう、一つの行事が増えれば金額も上乗せされる。
お布施は、あくまでも施主の気持ち次第なので、請求書が来ることはない。
お布施には税金もかからないので領収書も発行されない。
施主である弟がいくらお布施したかは聞かなかった。
人間死なない訳にはいかない、お寺さんは誰でもお世話になる運命。
聖路加国際病院の日野原先生は、人生を、ありがとうの言葉でしめくくりたいと解いている。
辞世の句(じせいのく)とは、人生の最後に詠む俳句の事とあるが、後世に残す名言をのたまわるほど偉くはないのでい考えた事もない。
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