
さびしい冬のベランダの唯一の花
最近、連れ合いに補聴器を買った。
テレビを観るのに音量を「60」に上げている。
私は「50」前後に設定をしている。
連れ合いがテレビを観ている部屋に入ると、頭の上から騒音が降ってくる。
ガンガンと鳴り響く音に身が縮まる。
新聞の広告、テレビの宣伝で「集音器」の宣伝をしている。
それを耳に入れると、良く聴こえるようになるか?と近所の補聴器センターに行く。
必要無いと言う連れ合いをなだめて引っ張るようにして行った。
集音機器は無く補聴器を勧められる。
検査をしてもらい、テレビの音だけでなく、私との会話もスムースになるらしいから、それを買うことにした。
それで金額の事。
なんと我が家の生活費、二か月分も必要だ。
それを買ったからと明日から食べるのにも困らないだろうからと、連れ合いも私も少しでも老後の生活が楽しめれば良いかと思い切って補聴器の注文をした。
若い時は老後の生活を安定させる為にと少ない給料からせっせと貯金をした。
私の18歳からの内臓の病や、その後も次々とかかる病気は、毎月の生活費に折込済みだ。
最近は旅にも出ない。
細々と命を長らえている。
趣味はお裁縫、パソコンゲームと家に籠っていてもそれなりに生活のエンジョイはやっていたつもりだった。
医療費の出費が無ければ、世界旅行だって何回も行けた。
それを哀しいとも思った事は無かったけれど、高額な補聴器は想定外だった。
それで若い時には老後の安定生活を考えての貯蓄奨励の勧めだったのかと、遅まきながらに気づく愚かな私だ。
連れ合いは補聴器の使い方に少し慣れたのか、会話もスムースに運び始めた。
入れ歯、耳には補聴器、度の強い眼鏡と哀しいね~。老人の三種の神器。
一月は心臓で入院だ。それは想定済みだ。
ああああ、、、嘆き節のあああ、、、。
@ 寒鴉電線の碍子と擬ひけり