老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

日常が戻った

2024-01-21 12:03:18 | 老人日記
       

冬ざれの病院。
プラタナスの葉も全て散り、周囲の山も眠っている。

 

今回の入院室は初めての六階。
南病棟は初めてだ。
病室から見えるのは、病院の東に広がる景色。
どこがどうなっているのか、全く分からない風景だ。
ため池があり、小高い讃岐富士擬きの山。
入院をしている間はずっとお天気が悪く、朝の七時が来ても窓の外は暗い。

入院慣れをしてい、手術の手順も想像ができるが、やはり不安が付きまとう。

医大の変化は医師も看護師も、忙しそうに小走で職務をこなしている。

看護師が塵取りの塵を取りに来たのには驚く。
(夫がきちんと整理をやってくれていた)

点滴が九時に終わるのに、九時になっても針を抜きに来てれぬ。
点滴液が終わるまで、看護師が少人数で忙しくしている事には、半日で理解をしていたから、呼ばないでいた。
いよいよ液が無くなるまで、およそ四十分かかった。
詰所へのボタンを押す。
九時までの指示だったけれど、液も無くなったことだし、尿も我慢ができないからと告げた。

個室を希望していたのに、最初は四人部屋だった。
個室の用意ができるまで二時間くらい要した。
最初から、トラブルがあり、さい先が少し不安に。

とにかく以前に比べて、看護師不足が目に見えている。

コロナの影響もあるのだろう、仕事量が増えているのか?

可愛くて優しい人ばかりだけれど、大変だ。

医師が手術の説明に来たのは、八時を過ぎてから。
今回の医師は初めての方。
(看護師が「とにかく手術が立て込み急変の患者さんも抱えているから、お待ち下さい、、」と言う。)
医師の丁寧な説明で説得力があり、安心をする。

親しい主治医は管理職で少し偉くなったのか、翌朝に病室に来てくれた。
この医師の顔を見て会話を交わすと安心感も高まった。

しかし、国立病院も人出不足にみまわれているのかと、つくづく実感をした。
病院も独立採算を問われている?

そんな事を色々と考えさせられた入院だった。

アメニティーグッズの使用料も入院費用も後日、請求書を送りますから、、なんて。。。。
その請求書が届いてお金を払込んで、はじめて私の病気が快癒したと思える。


家の有難さ。
神経が高ぶっていたのか、心が落ち着かぬ。
夫にきつく叱られるまで、午前零時を過ぎても、浅見光彦が主人公の本を読んでいた。

     ⛄    底冷えの廊下手術の終ふを待つ

     ⛄    鯨吊つたやまちゃんの夢尿意あり

     ⛄    ベットに利かぬ両の手や山眠る

コメント
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