
古い輪島塗のパネル。
連れ合いが能登に旅をした折のお土産。
何回か他所のお宅でも見かけた。お土産に手頃な人気商品だろう、が愛着がある。
桐の箱に収められた塗椀は義母が大切に使っていた。
使用をすると、赤い紅絹で丁寧に手入れをしていた。
そんな輪島塗としか縁の無い家庭である。
ふと思い出した事がある。
昔、ある結社の俳句誌に投稿をしていた。
三句投句をやる。全没のある厳しい選の結社である。
たまに一句、選をされることがあった。
私のすぐ後に載る方も、一句の常連であった。
輪島塗の仕事の過程を詠んだ句が多かった。
何かの折に彼が輪島塗の人間国宝だと知った。
たまたま五十音で、隣り合わせになっただけだけれど、注意をして読ませてもらった。
今朝の新聞記事で現在は、輪島塗の人間国宝の方が三人おられるとの事。
全員が今回の災害で被害にあったそうだ。
建物が横倒れになったビルが輪島塗会館で、毎日その姿が災害の象徴みたいに映しだされている。
そのニュースを見る度に彼の事に思いを馳せていた。
無事で元気で再興をされる事を祈っている。
🍊 女正月朱の塗椀の底に鰤