老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

お玉じゃくし

2016-05-24 15:56:58 | 俳句

     🐸   牛蛙大名庭園ほしいまま



最近、牛蛙の屍を見た。
細い、水路の底で横たわっていた。
三十センチはあっただろう。大きい。それは、我が家の散歩の途中のこと。

昔、庭の牡丹の花の手入れをしていた時のこと、根方から飛び出してきたのが牛蛙。
その時が目にしたのは初めてであった。
大きな動く物がいきなり目の前に現れて私の足元にうずくまっている。
蛙と気がついたとたん、驚いたの何の、腰が抜けてその場で動けなくなった。
三十センチよりもっと大きかったのではないか?

     

今日も栗林公園をいつものように散歩。
菖蒲を植えた、橋を渡った少し上流の川を堰止めている。
そこに、牛蛙のお玉じゃくしが泳いでいる。
何十匹かが(百匹もおろうか)、公園の烏や鳩から襲われないように、テグスであろうか、川の端から端へ何本も張って、保護をされて泳いでいる。
お玉じゃくしといえ、牛蛙の子。
鮒より大きいかも。優に十センチはこえている。

もう少しすれば、この公園に入園したとたん、どこからか、牛蛙のどすんとした低音の声が聞こえてくる。大名庭園とて、おかまいなし。大きなおせじにも、良い声でない腹の底に響く声で鳴いている。
悠々と泳いでいる、このお玉じゃくしが、大きく育つのだ。
公園は、何と自然保護に力を入れているのであろうか。素晴らしい。こうやって、蛙の保護をしているのは、今年初めて知った。
五日、間をおいて公園を訪れるといつも、何かを発見する。




   💐   千金の彼の日唄ひしほほたるこひ

   💐   そのかみの殿の気分や涼み舟 

   💐   ご詠歌に似たる舟唄風涼し  




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