
栗林公園へはいつも正面入り口から、おとずれる。
今日は公園の周りを散歩した。
栗林公園は、室町の手法を残す石組みの地をもとに、江戸時代、讃岐高松藩の歴代藩主により、百余年の歳月をかけて完成、下屋敷として利用された。
私が、今日散歩をしたのは、室町の町名が残る住宅街の一角。
公園の横の部分に沿って歩く。
いつもは内側の遊歩道を散策する。
茂った木の外側はこのようになっていたのだ。堀に水は無かったけれど、堀に沿って、竹を矢来に組んだ美しい垣が続いいる。
🎐 枇杷の実や室町抜けて三門へ
🎐 日盛や他所者こばむ屋敷町

🎐 十薬や耳底に歯を削る音
しばらく歩くと、公園の中から堀に水が流れ出ている。
借景となっている、紫雲山から、湧き出た水が公園の池や小川を潤し、余った水を掘りに放出しているのであろう。
美しく組まれた、石垣に十薬の花が咲いている。どくだみとも呼ばれ、民間薬にも使用されている花である。
匂いは決して良いとは言い難い。

🎐 かたばみの咲きて自転車専用道
表は美しく、裏に回ると、雑然とした屋敷。
ショウウインドーに飾っている、きらびやかな商品を異に、一歩、内側へのドアを開くと目を覆いたくなるような散らかした部屋など、表と裏の顔の違いに、驚くのが普通になっている昨今。
栗林公園を一歩外に出て散策をして、道ばたに小さくかたまって咲いているかたばみの花や堀に散った朱い病葉が静かに流れてゆくのにも、風情を感じる。
内も外も手入れがゆきとどいた、栗林公園であった。ちょっと甘いか~。あふふふ。
🎐 手品師が慰問にきたる麦の秋
🎐 ジオラマに子の目きらきら若葉風
🎐 麦秋や讃岐に讃岐富士七つ
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