大阪水曜ほっと集談会一世です。
梅雨の季節に紫陽花、自然界の組み合わせは本当に絶妙です。
さて本日は、いきなり森田先生の言葉から始めましょう。
要するに、人生は苦は苦であり楽は楽である。
「柳は緑、花は紅」である。
その「あるがまま」にあり、「自然に服従し、境遇に従順である」のが真の道である。
毎日の心持を引き立たせる最も安楽な道である。
憂鬱や絶望を面白くし、雨を晴天にし、柳を紅にしようとするのが、不可能の努力であって、世の中にこれ以上の苦痛なことはない。
私は、この柳は緑、花は紅を両親の生き方から学んだと思います。
貧困と無学歴、そして逆縁の苦しみを仕方なく受け入れてきた人生。
そこには、何の理屈もありません。
貧富の差や学歴の有無に関係なく思想の矛盾による苦しみはどんな立場の人間にも平等に与えられている。
むしろ社会的な地位が上がれば上がるほどプレッシャーは増し、こうありたいという理想と現実の差に苦しめられる事でしょう。
欲求が大きければ比例して、不安も増大する。
それが人生の実相であるというのが、今の私の思いです。
私たちは、常に人間の小賢しい理智というフィルターをとおして物事を判断しようとしますが、それは自然界の摂理と相反する。
考えてみれば森田先生は特別な事を言われているわけではないのですね。
コロナに怯え、経済的不安にさらされながら、日々の雑事に明け暮れるそれが今の私のあるがままです。
2021・6・15 一世